
納期3~6か月待ちと言われて気長に待つと投稿した掌サイズのライカD-LUX8が、先行予約者のキャンセルで思いがけず半月で入手となりました。
ネット高額転売目的の予約横行で一般ユーザーの手元に届きにくい状況が作り出され、半年も待たないと買えないハンドメイド少生産品を5万円程度高価な転売に誘導するのだそうです。定価28.6万円の高額商品の予約なのに、どこか歓迎されていないような不思議な感覚を覚えた謎が解けました。
今回キャンセル在庫を取り置きしない現金一括購入条件の連絡でした。慌てて現金をかき集めて即刻店舗へ赴き無事に購入に至りました。45年来ライカ愛好へのご厚意で還元ポイントを3.7万円分も付けて頂き、ひと世代前のライカD-LUX7や同スペックと思われる2018年に発売され3年前に生産終了したライカOEM機のパナソLUMIX LX-100Mk2の中古でさえ程度の良い物は20万円前後するので納得できる買い物となりました。
2,177万画素、4/3型CMOSセンサー、F1.7-2.8/10.9-34mmのDCバリオズミルックスASPHレンズ、スマホより小ぶりな130×69×62mmで397gと軽量なダイキャストボディにUHS-ⅡSD対応、GN10フラッシュと、スペックは前モ゙デルのライカD-LUX7から殆ど進化していません。ところが今回のD-LUX8は優美なライカ独特のダイヤモンドカットレザースタイルに変貌して、110万円の兄貴分ライカQ3と容姿もスイッチダイヤル類の形状位置や操作も同じミニQ3に生まれ変わったことが購入を決意させました。一時期経営危機に陥ったライカはパナソにライカDCレンズを供給していますが、既にコンデジ本体の技術提携からは撤退して新規OEM機種が姿を消し、リストラに揺れるパナソへの配慮の必要がなくなったことが関係しているのではないかと想像しています。
まだ入手間もないので眩しい赤丸ロゴLeicaの底力は未知ですが、最短焦点距離僅か30ミリのマクロ描写力には驚きました。全てにマニュアル操作が可能なハイエンドカメラなので力量が試されますが、年老いてライカを携えて出掛けることが困難になったとしても、部屋の片隅に置いて眺めたいD-LUX8です。
急な入手だったので周辺部品を準備していませんでしたが、コレクターではない積極的ユーザーなので、レンズプロテクトフィルターや液晶保護フィルムは、高級品よりも交換頻度だと考えているので安価品をネットで物色しました。ストラップも高価なライカロゴ入りなどではなく、しなやかで滑りにくい落下傘のパラコードを編んだ安物を使用します。気を付けても首から正面にぶら下げるとぶつけることがあり、カメラは肩から短め目に斜め掛けにして脇の下に挟み込んで携行するのが擦れずに最もダメージを与えません。
埃が入りやすい沈胴式レンズ構造なので、普段はバンダナに包んで部屋の陽が当らない湿度の低い場所にぶら下げます。それが経験的に防湿に一番効果的で、革ケース等はむしろ吸湿を助長して重く大きくなるだけなので使いません。
車は国産に拘るジムニーとスーパーカブを駆使する典型的な昭和爺ですが、終のカメラはMADE IN GERMANYのライカD-LUX8におさまりました。
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2025/05/14 11:16:31