7月1日からレジ袋が有料化になりました。
私は13年前から画像の迷彩エコバッグを携帯しています。折り畳むと葉書大、厚みはポケットティッシュより薄く、広げるとA4サイズがスッポリ入るジャストサイズです。

この迷彩エコバッグは、陸上自衛隊駐屯地に仕事で訪れた際に売店で500円で購入したものです。現職自衛官が昼休みなどに売店で買い物をした時に利用していました。陸自迷彩2型という戦闘服の迷彩柄です。
さてここからが裏話、コロナ禍で増え続ける感染者情報をを見事(?)に捌いて、難なく再選された小池百合子東京都知事は、2007年に環境大臣から55日間だけ女性初の第2代防衛大臣となります。環境大臣当時は、公官庁食堂の割箸を再利用箸に替えさせたりと職務に精鋭努力をされました。
ところが、防衛大臣に着任されてまもなくお膝元で事件が起きます。全国の自衛隊駐屯地基地の売店から防衛大臣の鶴の一声でレジ袋を廃止したのです。
自衛隊駐屯地基地内(営内という)で寝食生活をする曹士(幹部以外の未婚者)は、駐屯地基地が街の中心から離れていることが多いので、生活日用雑貨を営内の売店で調達することを強いられます。彼らの日課は、課業(就業時間)以外に食事・入浴・洗濯・アイロン・靴磨き・裁縫・勉強などをしなければなりませんから自由時間も貴重で、凡そ食事は10分、入浴も15分以内に済ませます。
課業を終えて食堂に向かい、手早く食事を済ませると多くの隊員が売店にやってきて、生活必需品や補食を購入する訳ですが、購入した洗剤や1個売りのトイレットペーパーを制帽やヘルメットに入れて、売店から広い敷地を居室まで持ち帰らざるを得ないことになりました。自衛官たる者は、制服を着用している以上は休憩時間であったとしても上官とすれ違う場合には、服装(帽子も含む)を正して敬礼をすることが服務規程に定められています。当然そこでは急ぎ帽子を被ると購入品が散乱する醜い事態となります。
これには当事者たる曹士はもとより、幹部指揮官が烈火の如く怒りました。
そこで売店で販売されたのがポケットに入るこの戦闘服と同じ迷彩のエコバッグだったのです。
着任から僅か55日間で防衛大臣は交代となりますが、離任日に防衛省を出る時には大勢が車寄せ両側に見送りに出るものですが、制服自衛官の姿は立場上仕方ない方しかいないという異例のものでした。
大臣が交代してそのあと何があったのかは知りませんが、まもなく売店には何もなかったかのようにレジ袋が戻っていましたが、レジ袋の有料化を控えて最近では、ベルトに収納袋が通せる迷彩エコバッグまで登場している次第です。

私が幼少の頃、買い物には籐の買い物カゴ、豆腐屋には鍋をぶら下げて行ったものですが、その再来は無理です。四角四面に法律や規則を決めても100円ショップのポリ袋売り場は大幅に売り場が大きくなっています。
ポリ袋減量の呼び掛けやそれに代わる物の提示、正しい処分の方法指導が欠落しているような気がしてならないのは私だけでしょうか?
Posted at 2020/07/08 08:46:38 | |
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