
ハンドルのグリップヒーターが温まらなくなり、20年経過してボロボロになった左グリップが断線またはショートしたのだろうと、2月22日ブログに投稿した部品を交換してみたものの状況が変わらず、これはグリップが原因ではなくて電装系統に不良がありそうだと疑い始めました。
少なくともスイッチボックスまでは電流が来ているので、ハーネスに問題があるのではないかとスイッチボックスよりも手前の配線の抵抗値を計測してみると異常に高く、導線が劣化しているか切れかけている可能性が高いことがわかりました。
この配線は1本ではなく、発電機やバッテリーとイグニッションにも繋がっているので、ヘッドライト裏まで来ているハーネスをそっくり交換する必要がありそうなので、部品アッセンブリーを調べてみましたが、既にHONDAには在庫がなく、インターネットサイトでも探したもののHA-02型C90DXハーネスの調達は無理そうでした。そうなると車体を裸にして配線を1本1本更新するしかありません。むしろ幸いなことは未だ灯火類に影響が及んでいないことですが、高齢化した車の悩みに直面することになりました。
HONDAドリームの親しい整備士に相談したところ、「ハーネスだけで済めばよいが、発電機とイグニッションも調べた方がよい」というのであたってみたところ、バッテリーには問題がなく、発電機は風前の灯でエンジン回転を上げても殆ど発電量が変化せず、イグニッションも抵抗値が高いので、この両者は交換しておかないと何時エンジンの始動ができない状態になってしまうか、最悪は路上で突然エンストが発生するような状態に近いことが見えて来ました。
我がカブ様は、今のところ原動機や制動装置や操舵サスペンションはいずれも絶好調で走る、止まる、曲がることに全く問題がないのですが、さすがに20年目のC90DXですから電装系統に不良が発生しても何も不思議なことはなく、人間で言うと心筋梗塞寸前の不整脈状態で、オーナーのジム爺と似たような不健康状態な訳です。しかしながら、ある意味20年間もオイルとバッテリー交換だけで不調なく動いていたことが世界中に1億台以上が売れた所以のスーパーカブの凄いところでもあります。
折角19年目の昨年夏に、外観は錆落としや随所塗装をして、劣化したレッグシールドも2,469円の汎用品ながら新品に交換して一見して新車のように蘇らせたところですが、いよいよ内臓がやられて来たということで仕方のないことではあります。
発電機とイグニッションは新品でも中古部品でも調達は可能ですが、当然それなりの投資を必要とします。
それよりもハーネス更新は、車体を分解して相当に時間をかけて張り巡らされている導線とコネクターの交換作業をひとつずつしなければならないので、折角に暖かい季節が到来しても長期間走行できないことになりそうな嫌な予感がして来ました。
はて、20年前に19万円程で新車購入したC90DXを手間とお金を投資してでも今後も維持し続けるべきなのかどうなのか、中古市場では同年式のC90DXの販売価格が30数万円以上ものプレミアム価格に高騰している昨今ですから、売却すれば買取価格が当時の購入価格を上回ることはほぼ確実です。
電装品に留まらず燃料ホース類や入手が難しくなってきた純正マフラー等も交換時期がそう遠くないと予想できるので、次第に金食い虫になる時期を迎えており、もしかすると支障なく元気に走っているうちに手放してしまうのが得策なのかも知れないとも考え始めています。
年金世代で病による身体機能低下が起こり、左手にクラッチとブレーキ操作のないC90DXカブ様が人生最後のバイクになるだろうと考えていただけに悩んでしまいます。
でも、きっとなんだかんだとブツブツ言いつつ、解決策を探りながら愛車と向き合う悪癖は変わらないのだろうなぁ、と思うのであります。
Posted at 2025/03/12 07:59:23 | |
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