キャリパーピストン清掃
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ブレーキを握った時、ブレーキがかかりかじめてからタイヤがロックまでのブレーキレバーのストロークが短くなってませんか!?
バイク屋の大将に聞くと「ヤマハはそんなもんや」と言われました。
ブレーキはヤマハが作っているのでもないし、そんなことあるかいな。
というわけで、本日はブレーキの清掃を行います。
2
まずはじめに下準備を行います。
かがわちょうのマジェスティSは、リアに泥除けを着装しているので、それをとめているボルトを取り外します。
これにより、ブレーキのラインもフリーになり、作業がしやすくなります。
3
次は、キャリーパーの下準備です。
1スライドピンを取り外して、パッドを外しておきます。
2ブリーダーバルブを一度緩めて、軽く締めなおします。
3キャリパーを固定しているボルト2本を外します。
それぞれの取り外しは、フロントブレーキオーバーホールの整備手帳をご覧ください。
パッドを外したら、ペットボトルでフルードが床に落ちないようにしておきました。
スケスケが大好きな殿方、お待たせしました。
ペットボトルの下に透けて見えているのが、赤パットです。
4
上の写真のように、パッドを外した状態でリアのブレーキレバーを握ると、ピストンが伸びていき、そのうちピストンが外れてキャリパーとピストンの間からフルードがあふれ出ます。
今回は30回ほど握ると、フルードがあふれ出ました。
一方、かがわちょうのピストンは30回握る前にフルードがあふれ出てしまうことをここにお詫び申し上げます。
ピストンツールを持っているかがわちょうですが、リアの場合は必要ありませんし、ブレーキレバーを握る方が簡単にピストンを外せます。
ピストンの状態です。先端に汚れが付着していることがわかりますね。
5
フロントのピストンと同じようにピカールで磨きます。
固着した汚れでした。
根気よく磨いてきれいにしました。
磨いたあとは、パーツクリーナーで脱脂しておきます。
6
スライドピンもピカールで磨いておきます。
パッドもパーツクリーナーで掃除して、キャリパーと接地する場所には薄くグリスアップしておきます。
7
写真を撮っていませんが、ピストンの中は、フロントと同じように汚れは付着しておらず、ダストシールとオイルシールのねじれ等もありませんでした。
ピストンをキャリーパーに差し込むときに事前にブリーダーバルブを緩めます。
そうすると、キャリパーの中の空気がブリーダーバルブから排出されるので、ブレーキラインに空気が入ることを防ぐことができるとともに、ピストンも軽い力で挿入できます。
ピストンにフルードを塗布しておくとスムーズに挿入できるでしょう。
殿方のピストンを姫方のキャリパーに挿入する際も必要に応じてフルードを塗布しておくとよいでしょう。
8
キャリパーをくみ上げたら、マスターシリンダーを開けて新しいフルードを入れていきます。
せっかくなので、マスターシリンダーやダイヤフラムも水洗いしておきます。
ダイヤフラムは薄いゴム製品ですが、伸びもなく、再利用できそうなので、水洗いしたら、しっかりと乾かしておきます。
かがわちょうは、姫方と使うゴム製品を破れるまで再利用するものと思っていて、洗って部屋で干していたのを、お母さんに見つかり「毎回新しいものを使いなさい」と怒られた経験のある大学の友人がおります。
良識のある殿方と姫方は、世間にはたくさんのゴム製品がありますので、再利用できるものか再利用できないものなものかを各自適正に判断していただきたいと思います。
9
仕上げにブレーキフルードを交換(別の整備手帳参照)して、エアを抜きます。
作業終了後は、キャリパーをしっかり水洗いします。
ブレーキクリーナーを使用してもいいですが、フルードは水溶性なので、水洗いで十分です。
古いフルードは各自治体の処理方法に応じて適正に処理しましょう。
作業の結果、ブレーキレバーのストロークは正常に戻りました。
ブレーキは命を守る一番大切な部品なので、おかしいと思えばすぐに確認して安全運転をしましょう
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク