ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「素敵なダイナマイトスキャンダル」と言う、末井昭の自伝を原作にした邦画。
映画のキャッチコピーは「数奇な運命を背負った雑誌編集長の《笑いと狂乱》の青春グラフィティ」
2018年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
芸術は爆発だったりすることもあるのだが、僕の場合、お母さんが爆発だった――。
母親が隣家の若い男とダイナマイト心中! という、まるで噓のような実体験をもつ稀代の雑誌編集者・末井昭が綴り、1982年に刊行されて以来、時代を超え、さまざまな出版社から文庫化され、版を重ねている自伝的エッセイ「素敵なダイナマイトスキャンダル」が、ついに映画化された。
バスも通らない岡山の田舎町に生まれ育った末井少年が、7歳にして母親の衝撃的な死に触れる。肺結核を患い、周囲から爪弾きにされ、医者にまで見放された母親が、山中で隣家のひとり息子と抱き合いダイナマイトに着火&大爆発!!心中したのだ──。父親と弟と自分を残して……。
その後、都会に憧れ、大阪の町工場に集団就職したが軍隊のような労働環境に絶望し、上京。キャバレーの看板描き、イラストレーターを経て、小さなエロ雑誌の出版社へ。編集長として新感覚のエロ雑誌、立て!男のエキサイトマガジン「NEW self」を創刊。読者の好奇心と性欲をかきたてるべく奮闘する日々のなかで荒木経惟に出会い、さらに末井のもとには南伸坊、赤瀬川原平、嵐山光三郎、田中小実昌、
秋山祐徳太子、平岡正明ら、錚々たる表現者たちが参集する。「NEW self」が発禁処分により廃刊となると末井は懲りずに映画雑誌の皮をかぶったエロ雑誌「ウイークエンド・スーパー」を創刊。以降も警察とのいたちごっこを繰り返し、同誌が廃刊となると今度は「写真時代」を創刊。既存の写真雑誌が排除するような“スゴイ写真”ばかり載せることをモットーに生まれたこの雑誌は、やがて35万部まで発行部数を伸ばす。異端が大ヒットし、時代をつくったのだ。
そんなエキサイティングな人生を激しく、しかし飄々と歩む末井青年に扮するのは、抜群の演技力で日本映画界から信頼され愛される俳優、柄本佑。18歳から40歳までの主人公の浮き沈みを、60年代からバブル期までの時代の空気を色濃く感じさせながら演じきり、原作者の末井本人からも「他人の気がしない」とお墨付きを得た。そして、末井を翻弄するファムファタールたちを演じる女優陣も実力派揃いだ。妻・牧子に前田敦子。時代の流れに合わせた衣裳を身にまとい、心の変化を鮮やかに演じわける。不倫相手の笛子に三浦透子。迫真の演技で恋愛の奈落を表現、スクリーンに瑞々しい肢体をさらす。そして、母・富子に尾野真千子。母性と妖艶さ、女のふたつの貌を見事に演じきる。その他、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」への出演で、俳優としてもますます注目されるミュージシャンの峯田和伸(銀杏BOYZ)、名バイプレイヤーとして数々の名作を支えてきた嶋田久作、松重豊、村上淳、さらに期待の若手俳優の中島歩、落合モトキらがキャストに名を連ね、末井をとりまく人間模様に彩りを添える。
監督と脚本は、2006年に『パビリオン山椒魚』で長編デビューした冨永昌敬。最新作の『南瓜とマヨネーズ』が現在公開中のほか、MVなどの映像作品を含めコンスタントに作品を発表しつづける気鋭の映画監督である。本作は、末井昭の人生と言葉に感銘を受けた監督自身の持ち込み企画で、7年越しの想いが叶い念願の映画化となった。おおらかで猥雑な時代のなかで、さまざまな人との出会いと別れを繰り返し、夢と現実のはざまで自分らしく生きる術を身につけてゆく主人公の屈託を、やさしく描き出してゆく。音楽を担当したのは菊地成孔と小田朋美。菊地はアラーキーこと荒木経惟をモデルにした写真家・荒木さん役を演じ、俳優として映画に初出演するなど、並々ならぬ意気込みをもって本作に挑み、この映画の世界観を楽曲で描写。エンディングで原作者の末井昭と尾野真千子がデュエットする主題歌「山の音」は、映画の余韻をあたたかく包み込む。
ダイナマイト心中という衝撃的な母の死。この数奇な運命を背負って、転がる石のように生きていた末井青年が辿り着いた先は──。昭和後期のアンダーグランドカルチャーを牽引した伝説の雑誌編集長の青春グラフィティ!2018年春、青春も爆発する!
ストーリー:関連サイトより
昭和のアンダーグラウンドカルチャーを牽引した雑誌編集長・末井昭(柄本佑)は、バスも通らないような岡山の田舎町に生まれ育った。7歳の時には、医者にまで見放されるほど重い肺結核を患った母(尾野真千子)が隣家の青年と抱き合いダイナマイトで心中するという壮絶な出来事を体験。成長した末井は上京し、小さなアダルト系出版社でエロ雑誌を創刊、読者の好奇心と性欲をかきたてようと日々奮闘する。写真家・荒木さん(菊地成孔)と出会い、さらには錚々たる表現者たちが末井のもとに集まってきた。末井は発禁と創刊を繰り返しながら、多くの雑誌を世に送り出していく。
私見:
現在はフリーの編集者で作家、サックス奏者でもある末井昭氏の自伝を映画化したもので、ヒューマンドラマのジャンルになると思います。
最近時に観た映画「のぼうの城」の主人公の成田長親や映画「天外者」の五代友厚に較べれば、主人公のスケール感が小さくて、市井の人の琴線に触れるか?は微妙だと思います。
写真雑誌編集者の御苦労を知るには、参考になる映画だとは思いますが…。
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Posted at
2023/11/17 10:24:59