GPZ750R改(900) サーモパイプ水漏れ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
ツーリングに行こうと、朝カバーを開けて一言。 「な、なんじゃこりゃー。」 仕方がないのでKLX250でツーリングに参加することに。
2
ツーリングの翌日、水漏れ部位を探しますが見当たらないので、冷却水を補充して少し走らせると、#3と#4のマニホールドの間のサーモパイプからの水漏れを発見。 まずは、ドレンから冷却水を抜いて修理に取り掛かります。ここがもれたら、サーモハウジングが抜けないので、キャブとりはずしが確定です。
3
タンク固定ボルトを緩め、コックから燃料ホースと負圧ホースを外し、燃料ゲージのコネクタを外しタンクを外します。次に、キャブを取り外します。
#1と#4のダクトを折り返しておいて、エアクリーナボックスを後ろにひいておいて、キャブを抜きます。 アクセル、チョークワイヤを取り外し、キャブを抜きます。 次に、サーモパイプ固定ボルトを外し、パイプを引っこ抜きます。 写真は、サーモパイプを抜いた状態。
4
キャブは5年ほど前にOHしたきりなの今回OHをします。 今回はできる限り外観きれいにしましたが、次回は全ばらしして連結パイプのOリングを交換したいです。
5
フロートボールを外し、フロートピンを抜いてフロートとバルブを取り外します。ねじは、ドライバで穴をあけた段ボールにさして整理しておきます。 写真8を参照。
6
パイロットジェットを外します。このPBのマイナスドライバを使用しないと、なめてしまいます。
7
ジェットホルダをスパナで固定し、メインジェットをとりはずします。ここも、ドライバはピッタリ当たるもので作業してください。 このあとジェットホルダ、ジェットニードルを外します。 このあと、パイロットスクリュとスプリング、ガスケット、Oリングを取り外します。 次にキャブボデーを洗浄、取り外した部品をキャブクリーナにつけ置きし洗浄します。 洗浄後は、パーツクリーナで洗浄します。 穴がきちんとあいているかよく確認します。
8
整理整頓。
フロートボールのガスケットを点検すると切れかかっており、新品に交換。
9
今度は、トップチャンバミキシング(カバをはずし、バキュームバルブ、ニードルジェット、シートバルブ、スプリングを取り外し、部品を洗浄します。
洗浄後は、逆の手順で組み立てを行います。
10
ウオーターアウトレットパイプにOリングがはいってますが、腐食がすすんでいるので溝をきれいに真鍮のブラシ磨きます。写真は、お化粧なおしして新品Oリングを組み付けた状態。
11
問題の水穴。 腐食しているのでペーパで軽く磨きます。 #1-2、#3-4の2箇所あります。
12
パイプに組み付けられていたOリングを点検すると、穴にあたっていた部分が痘痕になっており、水漏れの原因が判明しました。次は、前のパイプから水が漏れるかも。 まだ、マフラーだけで済むから楽なんだが・・・。
13
パイプもくたびれていたので錆びをとって耐熱塗料を塗布。
よく乾いたら、サーモハウジングにサーモスタットを組み付け、アウトレットパイプを組み付けます。 パイプに新品Oリングを組み付け、ヘッドに組み付けます。 Oリングにはクーラントを塗布しておきます。 ウオーターアウトレットパイプにラジエタホースを組み付けます。写真は組付後の状態。
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サイレンサバンド、ボルトもくたびれているので、錆びをとり耐熱塗料を塗布。
15
ダクトを折り返して、キャブレターを半分挿入します。
16
ここで、アジャストナットを下に押し下げた状態でドライバで固定しておき、
アクセルワイヤ(オープン)の太鼓をホルダに組み付けます。
17
ドライバを抜いて、アクセルワイヤ(クロージング)をホルダに組み付けます。
18
スターターレバーを指でひいて、チョークワイヤの太鼓をホルダに組み付け、ワイヤの先端を納めます。このあと、キャブを挿入し定位置まで挿入します。
19
キャブをホルダに突き当たるまで押し込んだら、ダクトを折り返し、ダクトにスプリングバンドを組み付けます。 このあとホルダのクランプを締め付けます。 クランプは柔らかいのでどこまでもしまっていくので締めすぎて変形させないよう注意。
20
プラグホールに溜まった油や錆びを清掃したらプラグをとりはずし交換します。 プラグはまだ、大丈夫そうですが、いつ交換したかわからないので交換します。
21
ヘッドカバーパッキン交換をします。 溝をきれいにして、新品のヘッドカバ―ガスケット、プラグホールのガスケットを組み付けます。 修理書は、液体パッキン併用ですが、新品なので、液体PKGは使用しません。 タペットいじるたび、液体PKGはがすのも大変です。 このあたりは自己責任でお願いします。
22
ヘッド側を点検。 オイルを15W-40に変更したので、エンジンを運転していなくても、ある程度オイルは保持されてます。 ヘッドカバーガスケットを組み付ける部位をあらかじめ清掃、洗浄しておきます。
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ヘッドカバー組み付け後。
24
イグニッションコイルの配線も取り外し点検します。 やはりプラグキャップ側は腐食しております。 今回は配線を切って対応。
25
50%の冷却水を満水になるまで2Lほど注水し、エンジンを始動を試みるもまったく始動しません。 何度かキャブを脱着し分解点検しましたが、異常がありません。 いままで同じ作業でエンジンがかからなかったことがないんだよなあ。 今回の原因は2個あるコイルの配線を逆に組んでいたことが原因でした。 アクセルワイヤのを取回すとき、左右の配線が逆になったみたいです。 この写真は間違っている写真です。 正しくは左側が赤黒の配線(#1、#4用コイル用)、右が赤緑の配線(#2、#3コイル用)です。 エンジンがかかったら、いつものコースで試運転。 運転後水盛れもなく快調です。 作業はこまぎれなので3週間にわたりましたが、これで一安心です。 次は、オイル交換せねば。
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