NAロードスター 初代Aクラス(W168) W203Cクラスワゴンを経て BMWi3に。
電気どうかな?っとi3を試乗せず買うも、高速道路は圧倒的にCクラスの方が楽で意気消沈。その後気づいたi3の意のままに操れる加速性能と、BMWの持つ走りの楽しさ、お得すぎる経済性に日々癒されてます。
4年目2万キロでバッテリーは 夏 18.9kw冬は16.9kw
i3ですが、もうずいぶん前に買った初代ベンツAクラスが15年を経てようやく形になったというのが僕の素直な印象です。Aクラスはとにかくあちこちに無理があり、実用化されていない燃料電池やバッテリーを乗せるための2重底があったり。作りなれないFF小型車で何とかベンツを成立させようとした、三角ベースにやってきた大リーガーみたいな妙な車でした。そして歴史に残るエルクテストの転倒で足回りのドーピングが行われ、ガッチガチの車になってしまう迷車ぶり。いろんな意味で早すぎました。
速度をあげて80ぐらいで状態の良い道を巡行してほんの少しだけメルセデスっぽい乗り味になる車でした。それでもSクラスとぶつけても大丈夫だったり、雨や道のコンディションが変わっても緊張感無く走れる良さがあったりと大きな事故もなく18万キロを走ってくれました。
時が過ぎて15年後にBMWがi3として、これほど完成度高く似たような(Aクラスはコンセプト倒れだった)小型車を出してきてくれて驚きです。電池が搭載されエンジンまでついたドライブモジュール。カーボンシェル。タイヤ。デザインのそれぞれが一目見て新しさを物語っています。それに組み合わされるRRの走りとモーターのトルク。ゼロエミッションの工場。ここまで挑戦した車に自分が乗るなんて、10年前には想像もつきませんでした。日本仕様はローダウンで始終ひょこひょこしたり、ロードノイズは大きかったりと粗も目立ちますがこれだけ面白い車はそうそうでないと思います。変態感度の高い人が引っ掛かって買うのも納得です(笑)
正直長距離はしんどいですが反面街中、それも時速40キロまでは福野玲一郎もスロットルの踏み込みと車がシンクロするスーパーカーの動きというように、日常のなんでもない道でも「おっ」と思わせる瞬間を楽しめます。タイヤ幅からわかる、抵抗の少なさもこれ以上ない軽さをもたらしてくれその乗り味はカーボンシェルと組み合わさって独特です。絶対的な速さやありませんが味付けが絶妙で、このサイズの車で一般人が楽しめるギリギリ上限をうまく当ててるなぁという感じです。
いろいろ書きましたが、エコや環境を考えながらも走りに妥協をせず頑張ってるところがi3の良い点だと思います。いい意味でのドライバー中心の考え方が次世代にも残りますように。