こちらは、年式によるマイナーチェンジの要項を非常に分かりやすく纏められた、英国発のPDFドキュメント。英語なのでサッパリですから、一番最後の大事な部分だけを要約。
車台番号
F41863及びエンジンナンバー
0108130000以降は、
タイミングチェーンガイドのスライダー以外は樹脂製ではなくなり、またチェーンの形状も変更とある。自分のデイムラーは0109071034なので、この最後期型に該当。つまり、元からタイミングチェーン関係の整備は不要だったのだ。。
やってしまった、XKで学んだ事を活かし、このクルマでは遠回りは一切なしの最短経路でゴールを目指していたのに。そして、部品が対策品になっていたのに、無駄な整備をした尊敬する我が師匠のことを、当初は少し恨んだ。けれども、きちんと調べていれば答えは自ずと見つかっていた。
交換された部品が、新品のように綺麗と師匠は言っていたが、恐らくそれは自分のオイル管理が行き過ぎなくらいだったからだろう。3000キロでグループ4の合成オイルをきちんと入れ替えているジャガーなんて、世界中探しても珍しいはず。そして本当の化学合成オイルは、これほどまでにエンジンの浄化作用があるのだね。
前オーナーや前前オーナー、そしてファーストオーナーがこの整備に手を付けていたとは思えない、そしてやっていたとしたら、なぜカバーからオイルが漏れていたのか??
答えは、誰もそこには手を付けておらず、出荷時からこの状態だったのだ。要は、10万キロもエンジンの本格的な整備は一切なく、ノートラブルでここまで来たのだろう。プラグすら交換された形跡は無かったし、重整備はおろか軽整備もなかったと思われる。
そう考えると、ジャガー初のV8エンジンが一世代でここまで煮詰められている事に、甚だ感銘を受けるしかなくなってくる。確実にATが壊れるNAの前期型こそ気の毒だが、それも全ての礎。たった4年の間に、全てのウィークポイントは改良され、いわゆるの後期型が誕生したのだと。
改めて自分の勉強不足が露呈したことに加え、これからも大切にしたいという気持ち新たに、失敗カテゴリーに記しておこうと思います。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2024/05/11 22:30:32