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2022年09月20日

フェラーリ296の憂鬱

フェラーリ296の憂鬱 働けど働けど我が暮らし楽にならず・・むしろ累進課税による税金の重さがどんどんと圧し掛かって来る事に対し、労働意欲が低下気味の今日この頃ですが、エンスー諸兄はいかがお過ごしでしょうか?さて、本日はちょっと物議を醸しそうなネタですが、フェラーリ肝いりのV6PHEVモデルについて少々私見を述べさせていただきたい、と思います!

さて、年々身体の衰えを自覚する事は先日のブログでも愚痴った通りですが、カーライフの最終章に何に乗るかを妄想する日々が続いています。ま、妄想だけならタダですから、ねw。で、先日アガリのクルマ候補としてフェラーリ・ローマを挙げました。Dolce Vita(=甘い生活)というキャッチコピー通り、ローマならまったりとした余生にもマッチする一台と考えますが、やはりフェラーリのクルマとしてはかなり緩いかつ異端であることは間違いありません。個人的にはあの緩さが良いと感じますが、まあ生粋のフェラリスタからしたらFRの8気筒ターボだし、4座だし、邪道と言えば邪道なのかもしれません。

ではフェラーリの「王道」とは何か?というと、やはり2シータークーペのV8ミドシップもしくはV12でしょう。F8トリブートであり、SF90ストラダーレであり、デイトナSP3です。しかし、これらはもはや価格的にもスペック的にもはっきり言ってちょっとお金を持っているくらいでは手の届かない領域になっており、おいそれと買えるモノではありません(恥ずかしながら趣味のクルマに5000万円は無理です、ハイ)。で、フェラーリがエントリーユーザー向けに、満を持して昨年投入したのが表題の296GTBです。発表の4、5年前からすでにフェラーリのエントリー6気筒モデルの噂はあり、Dinoの再来か?!とも言われておりました。

で、実際に大きな期待を背負っていざ登場した296ですが、どうも売れ行きがあまり芳しくないようです。発表と同時に受注ストップになったり、あるいは一見さんお断り、あるいは1年以内に受注停止となるモデルが多い中、2022年9月現在、296は依然オーダー可能な状態ということです。期待のエントリーモデルで、王道の2シーターミドシップで、見た目だって悪くないのに、何故今一売れていないのか?かく言う私自身も、実はつい最近まであまり食指が動かなかったワケですが、その理由は主に三つあるように思います。一つ一つ考察して行きたいと思います。

フェラーリ296の憂鬱その① 価格問題

恐らくこれが一番ではないか、と思うのですが、296はエントリーモデルと期待されながら、リテールプライスが恐ろしく高いです。気筒数が2つ減り、いくら最新のPHEVユニットを搭載しているとはいえ、スターティングプライスは3700万円もします。これはV8モデルのF8トリブートよりも300万円以上高い価格となります。エンジンがダウンサイジングしているのに価格はアッププライシングしています。フェラーリの新車をOPレスのストック状態で買う人はまずいませんから、新車でOP付けてオーダーしたら軽く4000万円を超えてきます。V6エンジンに4000万円出したい!と皆さん思いますか??

フェラーリ296の憂鬱その② 車重問題

PHEVユニットはVバンクの間に鎮座しますが、その重さは単体で100kgもします。単に100kgならまだまあ・・と思いますが、当然エンジンの重心も高くなります。マウント類も強化せざるを得ず、電子制御の力も借りて何とか挙動への影響は最小限にしているようですが、それでも腰高で重いパワーユニットとなってしまっています。V8のF8トリブートより140kgも重く、オープンのGTSは更に70kg重くなります。PHEVで800㎰以上を絞りだすので、速い事は速いでしょうが・・。さらにアセットフィオラノPKGというサーキット特化OPがありますが、427万円もするわりに軽量化はわずか12kgに留まります。つまり1㎏あたりの軽量化に356,000円も掛かる計算です。ライザップに通ってダイエットした方がコスパ良いです。

フェラーリ296の憂鬱その③ PHEV+ターボ問題


フェラーリと言えばアノ甲高いF1のようなサウンドをイメージされる方が多いと思いますが、実際にあのハイトーン・エギゾーストノートが健在だったのはNAエンジン最終モデルの458イタリアまでです。488でターボ化されて以降、フェラーリのV8エンジンのサウンドは何とも色気の無いモノになってしまいました。で、恐らくほとんどの方がターボ+PHEVということで、サウンド面では期待していないのではないか、と想像します(実際にはV6ターボとは思えないほど音はイイです!)。あとはリセール。電池+モーター搭載のモデルというのはリセールが厳しい傾向にあります。フェラーリもこの先どうなるか読めないという点を不安視する声もちらほら・・です。

いかがでしょうか?以上の3つの点が、296の足枷になっているのではないか、と(飽くまで個人的な想像ですが)思います。では何故そんな296に惹かれるかというと・・カッコイイから!これに尽きます。ピニンファリーナが撤退して以降のフェラーリのデザインは正直ピンと来ませんでしたが、このブラックのGTSのカッコよさと言ったらどうでしょう!細かい事は吹き飛ぶほどカッコイイではありませんか!あと、近年のフェラーリにしてはボディがコンパクトに引き締まっているのも魅力です。ただ、PHEVの信頼性も含め、まだ今は過渡期という気がします。貯金に勤しみつつ、市場動向や今後の展開を注視したいと思います。個人的にはPHEVユニットを廃した、100kg軽くて1000万円安い「廉価版」が出れば間違いなく「買い」なんですけどね(笑)。
ブログ一覧 | フェラーリ | クルマ
Posted at 2022/09/20 14:28:25

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この記事へのコメント

2022年9月20日 14:56
296ってそんな状況になってたんですね(⌒-⌒; )
コーンズのイベントで丁寧にパンフレット渡されて??が消えなかったんですが、それほどまでに売れてないとは…
まぁ、エントリーモデルのお値段がエントリーじゃないのが最大の問題だとは思いますが。。。
これなら、V12のSUVの方が甲高い音を響かせて楽しいかもしれませんね!
コメントへの返答
2022年9月20日 22:36
そーなんですよ、想定外に不人気なようで…。YouTubeで音聞いてると、気筒数が減っているにも関わらず、最近のフェラーリV8より余程良いんですけどね😅。

やはりお値段はちょっと欲しかったとしても尻込みするレベルですよね…多少パフォーマンスを落としてでも、あと1000万円安ければ大分売れ行きは違うと思うのですが!

V12も絶滅危惧種ですし、今のV8のラインナップもいずれこのV6+PHEVに取って代わられる気がします。色んな意味で、今が過渡期ですかねぇ🤔。
2022年9月20日 23:05
コレはもう買うね。w
コメントへの返答
2022年9月21日 0:01
コラそこ!勝手に背中を押さない!w

てか、さすがに新車乗り出し4000はキッツイすわ😮‍💨

本文でも書きましたが、PHEVユニットを排した廉価版が出たら買います!多分!笑笑
2022年9月21日 7:01
おはようございます♪

やっぱり
まずは見た目😍大事ですねー

こういう類のものは
運動性能などの理想を追い求めるのでなく
そんなの気にしないヒトがポン!と
買うのかもしれませんね

個人的には
アガリというか
余生は旧めの緩いオープンに乗りたいです。
コメントへの返答
2022年9月21日 12:53
ハイ、見た目は超重要ですw。

おっしゃる通りで、フェラーリオーナーの多くは恐らくピンと来たら買い!という思考回路なんだろうと思います。理屈は置いておいて。

まあ私の場合はどうしても理屈で物事を考えてしまう性質なので、そういう意味ではポルシェの方が肌には合っているのかもしれません。

緩いオープン良いですね!個人的には986の素のボクスター辺り、値段もお手頃ですし程度の良い個体があれば惹かれます♪
2022年9月21日 8:08
完全に購入検討者目線ですね(^^)
ポルシェも含めた大量生産スポーツカーの購入方程式に則って眺めてみると仰る通りだと思いますが、フェラーリってその造り込みとか芸術性とかステータスとか少なくとも私は経験したことのない魅力(魔力)があって多分そんな方程式吹っ飛んじゃうんだと思うんです(予想)。是非黒蛙さんにはその世界に足を踏み入れてほしいですね!
そして296の予定生産台数(知りませんが💦)からすれば決して売れてないということではないのではないでしょうか???
更にフェラーリはMTも相当前にバッサリ切り捨てるような先進技術を積極的に導入するメーカー、どこぞのノスタルジーに訴えるドイツスポーツメーカーが出すようなモデルは出してこないと思います。
色々勝手言ってすみませ〜〜ん。
コメントへの返答
2022年9月21日 12:57
一応中古車ながら一度はフェラーリオーナーになった身としては・・ちょっと身も蓋もない言い方になりますが・・所詮フェラーリもクルマだよね、という結論ですw。

まあミニカー感覚でポンポン買える方ならフィーリングでポチって良いと思うのですが、さすがにこの価格帯になると私なんかは一世一代の大決断なのでなかなか理屈抜きには選べません^^;。

まあそういう小市民的な思考回路の人間がそもそも手を出すべき領域ではないのかもしれませんが、それでも人生で今一度、今度は故障や修理の心配が無い7年保証付きの新車を買ってみたい!と思うんですよね♪
2023年7月23日 21:29
近年フェラーリの問題はセルモーターバッテリー上がりですが296の場合ハイブリッドバッテリーが上がると致命的な故障が生じるようです。

駐車場にACコンセントが無い一般フェラリスタは更にお悩みが増えるので安心して発注出来ません
コメントへの返答
2023年7月24日 13:33
どうやらそのようですね・・で、ハイブリッドバッテリーの交換はめちゃくちゃ高価という噂があります(怖)

SF90ほどではないにせよ、電源環境が無いとかなり厳しそうですね!
2023年7月23日 22:00
フェラーリ296は意識高い系&メカマニア向けだと思います。

こんな難しい事が分かってポルシェやマセラッティやホンダの六気筒車よりも高い事はわからない人が多い。
マセラッティMC 20が受注好調なのはフェラーリの半額と捉えられているからだと思います。

六気筒フェラーリは入門者向けモデルであって、208→F355→360→430→458→488→F8≠→≠296だとは思って一般者は思って無い。
F 8の名前がトリビュートとなっていた事を思えばフェラーリはV8エンジンは作らないと気付けば良かったのにね。

本来ダウンサイズターボによる効果を得ようとすれば8気筒→6気筒化でフリクションロスを抑え3900cc→2900cc化で排気量を小さく効率化しているけど市場では単にシリンダー数が減ったと捉えられている。
特にクラシックフェラーリからの12気筒ファンが多いフェラーリファンの場合には減気筒数のイメージダウンが大きい。

V型6気筒エンジンのバンク角を120度とする事で等間隔爆発させて、排気脈動効果で吸排気効率を向上させて馬力を稼ぎつつ低重心化して走りを良くしているけれどもこんな難しい事は多くの人は理解できない。

内燃機関エンジンの発進トルクの小ささ改善と、ターボラグ改善のためにクランクシャフト直結のモーターを装備したのを市場では単なるハイブリッドカーと認識してる。
コメントへの返答
2023年7月24日 13:35
ハイ、ご指摘の通りかと思います

これまでのフェラーリとはメカの面で一線を画す、ある意味画期的なモデルだと思いますが、フェラリスタの脳が追い付いていないと言いますか・・まだ過小評価の段階なのかと思います

私もこのシステムおよび車体に惚れ込み、メンバー限定ブログには書いていますが、購入寸前まで行きましたが結局主にお財布事情が理由でキャンセルしました(泣)

3000万円くらいだったら多分買っていたと思います♪

プロフィール

「@ボクサーP3 さん、アシ車としては最悪ですね笑。好きだから乗り続けますが🤣」
何シテル?   04/27 20:42
趣味車:992.1カレラT(2023年式左MT) アシ車:GR86“リッジグリーンリミテッド”(2024年式右MT) ファミリーカー:カイエンGTS(2024...
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