働けど働けど我が暮らし楽にならず・・むしろ累進課税による税金の重さがどんどんと圧し掛かって来る事に対し、労働意欲が低下気味の今日この頃ですが、エンスー諸兄はいかがお過ごしでしょうか?さて、本日はちょっと
物議を醸しそうなネタですが、フェラーリ肝いりのV6PHEVモデルについて少々私見を述べさせていただきたい、と思います!
さて、年々身体の衰えを自覚する事は先日のブログでも愚痴った通りですが、カーライフの最終章に何に乗るかを
妄想する日々が続いています。ま、妄想だけならタダですから、ねw。で、先日アガリのクルマ候補としてフェラーリ・ローマを挙げました。
Dolce Vita(=甘い生活)というキャッチコピー通り、ローマならまったりとした余生にもマッチする一台と考えますが、やはりフェラーリのクルマとしてはかなり
緩いかつ
異端であることは間違いありません。個人的にはあの緩さが良いと感じますが、まあ生粋のフェラリスタからしたらFRの8気筒ターボだし、4座だし、邪道と言えば邪道なのかもしれません。
ではフェラーリの「王道」とは何か?というと、やはり2シータークーペのV8ミドシップもしくはV12でしょう。F8トリブートであり、SF90ストラダーレであり、デイトナSP3です。しかし、これらはもはや価格的にもスペック的にもはっきり言ってちょっとお金を持っているくらいでは
手の届かない領域になっており、おいそれと買えるモノではありません
(恥ずかしながら趣味のクルマに5000万円は無理です、ハイ)。で、フェラーリがエントリーユーザー向けに、満を持して昨年投入したのが表題の296GTBです。発表の4、5年前からすでにフェラーリのエントリー6気筒モデルの噂はあり、
Dinoの再来か?!とも言われておりました。
で、実際に大きな期待を背負っていざ登場した296ですが、どうも
売れ行きがあまり芳しくないようです。発表と同時に受注ストップになったり、あるいは一見さんお断り、あるいは1年以内に受注停止となるモデルが多い中、2022年9月現在、296は依然オーダー可能な状態ということです。期待のエントリーモデルで、王道の2シーターミドシップで、見た目だって悪くないのに、何故今一売れていないのか?かく言う私自身も、実はつい最近まであまり食指が動かなかったワケですが、その理由は主に三つあるように思います。一つ一つ考察して行きたいと思います。
フェラーリ296の憂鬱その① 価格問題
恐らくこれが一番ではないか、と思うのですが、296はエントリーモデルと期待されながら、リテールプライスが
恐ろしく高いです。気筒数が2つ減り、いくら最新のPHEVユニットを搭載しているとはいえ、スターティングプライスは
3700万円もします。これはV8モデルのF8トリブートよりも300万円以上高い価格となります。エンジンがダウンサイジングしているのに価格はアッププライシングしています。フェラーリの新車をOPレスのストック状態で買う人はまずいませんから、新車でOP付けてオーダーしたら軽く4000万円を超えてきます。V6エンジンに4000万円出したい!と皆さん思いますか??
フェラーリ296の憂鬱その② 車重問題
PHEVユニットはVバンクの間に鎮座しますが、その重さは
単体で100kgもします。単に100kgならまだまあ・・と思いますが、当然エンジンの重心も高くなります。マウント類も強化せざるを得ず、電子制御の力も借りて何とか挙動への影響は最小限にしているようですが、それでも腰高で重いパワーユニットとなってしまっています。V8のF8トリブートより140kgも重く、オープンのGTSは更に70kg重くなります。PHEVで800㎰以上を絞りだすので、速い事は速いでしょうが・・。さらに
アセットフィオラノPKGというサーキット特化OPがありますが、427万円もするわりに軽量化はわずか12kgに留まります。つまり1㎏あたりの軽量化に356,000円も掛かる計算です。ライザップに通ってダイエットした方がコスパ良いです。
フェラーリ296の憂鬱その③ PHEV+ターボ問題
フェラーリと言えばアノ
甲高いF1のようなサウンドをイメージされる方が多いと思いますが、実際にあのハイトーン・エギゾーストノートが健在だったのはNAエンジン最終モデルの458イタリアまでです。488でターボ化されて以降、フェラーリのV8エンジンのサウンドは何とも
色気の無いモノになってしまいました。で、恐らくほとんどの方がターボ+PHEVということで、サウンド面では期待していないのではないか、と想像します(実際にはV6ターボとは思えないほど
音はイイです!)。あとはリセール。電池+モーター搭載のモデルというのは
リセールが厳しい傾向にあります。フェラーリもこの先どうなるか読めないという点を不安視する声もちらほら・・です。
いかがでしょうか?以上の3つの点が、296の足枷になっているのではないか、と
(飽くまで個人的な想像ですが)思います。では何故そんな296に惹かれるかというと・・
カッコイイから!これに尽きます。ピニンファリーナが撤退して以降のフェラーリのデザインは正直ピンと来ませんでしたが、このブラックのGTSのカッコよさと言ったらどうでしょう!細かい事は吹き飛ぶほどカッコイイではありませんか!あと、近年のフェラーリにしてはボディが
コンパクトに引き締まっているのも魅力です。ただ、PHEVの信頼性も含め、まだ今は
過渡期という気がします。貯金に勤しみつつ、市場動向や今後の展開を注視したいと思います。個人的にはPHEVユニットを廃した、100kg軽くて1000万円安い「廉価版」が出れば間違いなく「買い」なんですけどね(笑)。
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Posted at
2022/09/20 14:28:25