
男性なら皆さんお尻がお好きかと存じます^^。コカ・コーラのボトルデザインが
女性のボディラインをイメージして作られたのは有名な話ですが、ポルシェ911もなかなかどうして、女性のボディラインのような
曲線美があってとっても美しいですよね。そんな911ですが、ナロー~現行992に至るまでキープコンセプトでありながら変遷してきていますので、その辺を今日は掘り下げてみたいと思います。
911のリアデザインは大きく3つのステージに分類することが可能かと思います。
①固定式ルーバー期(ナロー~930)、
②可変式ルーバー期(964~997)、そして
③固定式ルーバー+可変式リアウィング期(991~992)。読んでその字のごとくですが、①の時代は可変式リアウィングは存在せず、放熱のための固定式ルーバーが備わるのみでした。これが、
風洞実験が本格化した964から
可変式ルーバー(兼リアウィング)へと進化します。この可変式ルーバー(兼リアウィング)はその後20年に渡り採用されることになる息の長い機構です。ちなみにルーバーは991前期型まで水平基調で、熱効率が空冷→水冷で格段に良くなり目がどんどん粗くなっているのも興味深いポイントです(964時代20本→997時代4本)。
964
993
996
997
そして991からはリアフードを開けてもエンジンが目視出来なくなり、この変更に伴いこれまでルーバーとリアウィングを兼ねていた機構から
固定式ルーバー+別体式の可変式リアウィングへと変更になり現在に至ります。またルーバーの目も、ナローから水平基調だったものが、991後期型からは
垂直基調に変わります。ちなみに992後期型からは左右9本ずつ、真ん中にストップランプを兼ねた2本のルーバーに変更となり、
9本+9本+2本=992となる
遊び心は質実剛健なドイツのエンジニアにしては珍しくも微笑ましい試みだと思います。
991.1
991.2
911ほど「機能美」という言葉が似合うクルマは個人的には無いと思っています。911のボディパーツにはそれぞれキチンと意味があって、
見栄えだけの装備というモノはほとんど存在しません(いわゆるダミー○○の類ですね)。フェラーリ辺りが特段機能的に意味の無い、見栄えオンリー重視の装備を奢るのとは対照的です。是非ともポルシェにはこのスタンスは貫いてほしいと思います。HVやEVに移行するにしても、
意味を伴う見た目にして欲しい、と切に願います。そういう意味でも、今後どのような機能美を911が体現していくのか、楽しみです♪
992
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Posted at
2023/07/19 14:27:43