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2024年12月25日

ポルシェ911の中古車市況がおかしい件

ポルシェ911の中古車市況がおかしい件 久々のブログアップとなります♪ポルシェ中古車市場ウォッチャーを自認する私ですが、ここのところある「異変」が起きています。今年の5月にもある法則についてブログアップしましたが、この半年ちょっとで在庫車が一気に増えました。どれだけ増えたかと言うと、845台→1159台(令和6年12月25日調べ)と何と半年ちょっとで314台も増えています。



私ももうかれこれ20年位ポルシェ、とりわけ911の中古車市場を観察して来ましたが、ここまで在庫車が膨らんだのはちょっと経験がありません。ちなみに世代別の内訳を見てみると、992世代がダントツに多く、426台も出ています。911の60年という歴史の中で、ここ5年ほどで販売された992世代が全体の1/3を占めているということになります。ちなみに走行距離は5000㎞未満が半数を超える238台、一番安い個体が2020年式素カレラPDKの乗り出し価格1515万円、一番高い個体が2023年式スポーツクラシックの乗り出し価格8126万円となっています。ちなみに992.1素カレラの新車販売価格は1335万円だったので、OP価格を考慮したとしても、未だに一番安い992で、180万円のプレ値が付いているということが分かります。どうしてこれほどまでに911、とりわけ992の在庫車がダブついているのか、いくつかの仮説を立ててみました。

1.購買層の変化と新車志向

デビュー当初、992.2はこれまでよりもオーダーが入れやすいと言われていました。販売初期は、確かに納期はかかるものの、992.1では考えられなかった「お布施無しの一見さん」でもオーダーが入れられたようです(複数ソースで確認)。現在は911系全般受注停止となっていますが、発売から半年近くも新車オーダーを制限無く入れられたのはここ数年の中では異例の事です。これまでプレ値が付いていても、新車はそもそもオーダー出来ないから、渋々中古車に手を出していた層が一定数いらっしゃると思います。しかし、992.2が出た事で新車購入のハードルが一気に下がった。買えるならわざわざ中古車に手を出すのではなく、新車を買おうという心理が働いた。つまり、現在の911のような高額車(注:高級車ではない)を購入するような顧客層は、ちょっと高くなっても新車で買いたいと考える人が多いと推察されます。よって、新車は受注停止、中古車は在庫車が溢れるという状況になっているのではないでしょうか。

2.992.2の動向注視

一部の新しモノ好きな方や、とにかく新車でないと絶対に嫌、という人以外は992.2がどんな出来栄えなのかを見極めたい、と考えている人も一定数居そうです。992.2はインパネ周りの意匠が変更となったほか、触媒関係が変わり音が大分前期型と比べ大人しくなっています。そもそもターボエンジンの音なんてどれも一緒、と思う方はぜひYouTube等で比較してみてください(下記参考動画)。前期型と後期型は全然違います。で、試乗車が出回り始めたのが先月くらいなので、試乗をしてから決めたい、と考えた方も一定数いらっしゃうると思います。そういう方たちが実際に試乗を経て、どのように感じたかによってもこれから992.1の中古車市場の市況は変わって来るように思います。個人的には内外装重視の人は新型に惹かれ、サウンドやフィーリングといった部分を重視する人は前期型に惹かれるのではないでしょうか?どちらが良い、悪いではなく好みによってこの辺は分かれそうな気がします。

参考動画


3.高くなり過ぎた992.1の中古車価格

当たり前ですが、997くらいの世代までは新車価格>>>中古車価格でした。それが991の後期くらいから逆転現象が起き、コロナ禍を経て992.1は完全に中古車がプレ値という異常事態になりました。それでなくとも新車が手に入らない状況に加え、「これは儲かる」と考えた転売ヤーが群がった結果、昨年末くらいまではどんどん中古車価格が高騰し、空前絶後のプレ値となりました。当然買取価格も上がるワケで、中古車屋さんとしてはそれを販売価格に転嫁しなくては儲けになりません。結果、992.1の中古車は異常に高くなりすぎました。いくら何でもおかしいでしょ!というレベルまで。当然中古車屋としては在庫は抱えたくない一方、高値で買い取った992.1を安く売って損を出すワケには行かない厳しい状況。結果、プレ値のままの中古車が溢れかえっている、という状況になっているように思います。それでも中古車価格が下がらない理由は円安が続く限り海外バイヤーをアテに出来る、というところがあると思います。この理屈で、左H車は特に値崩れしにくいと思います。

4.未だ登場しないカレラSの存在

これまで911のセールスを見ると、カレラ、カレラSが大半を占めて来ました。もちろん4系やタルガなどもありますが、基本的な売れ線は素とS。その売れ線モデルのSが992.2発表から半年以上経ってもまだどんな仕様になるのかすら分かっていません。当初GTSのデチューン版ハイブリッドになると目されていましたが、バッテリーの供給問題で急きょ純ICEに方針転換したための遅れと海外では見られていますが、実際にはどうか分かりません。ただ、来年1月には何かしらの発表があるのでは、と言われていますのでその発表待ちという人も一定数居そうです。というのも、カレラGTSはハイブリッド化と同時にPDKのみになってしまいましたが、もしカレラSが純ICEで出るならMTを搭載してくる可能性もわずかながらあるからです(新型カレラTを敢えてMT専用モデルにしたので、個人的にはその可能性はそれほど高くはないと思いますが)。カレラSがもし純ICE+MTで出たら売れるでしょうね~。ターボツーリング待ちの私でさえちょっと食指が動きますw。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

いかがでしたでしょうか?以上の4つの要因により、中古車がダブつき、新車は相変わらず買えないというパラドックスが起きているのだと個人的には思います。普通は新車が買えないのであれば中古車が売れるハズですから、ね。しかし、ここまで中古車が売れないとなると、転売ヤーも転売益が得にくくなるので、992.2に関してはなかなか新車に手を出しにくくなりそうも気はします。そして、中古車の買取価格も相当渋くなりそうな予感がします。現に、みん友さんで992.2への乗り換えを検討していらっしゃった方が査定に出したら「ビックリするほど下取りが安かった」、と嘆いておられました。まあこれだけ992.1の中古車市場が飽和状態ですと、そりゃ買取も渋くなります。少なくとも今は992.1の売り時ではありませんね。992.2の評価がある程度出た時点で一気に在庫が捌ける方向に向かうのか、逆にさらに在庫車が増え続けることになるのか・・注目です!

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Posted at 2024/12/25 13:53:11

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「@サンデ さん、どっかで断捨離しないとヤバいっすね、お互い😵‍💫😵‍💫」
何シテル?   05/09 21:43
趣味車:992.1カレラT(2023年式左MT) アシ車:GR86“リッジグリーンリミテッド”(2024年式右MT) ファミリーカー:カイエンGTS(2024...
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