
3月18日に入院となった黒蛙号ですが、昨日
見積もりが上がって来ました。トラブルシューティングに
1か月程度はかかると予想していたので、頑張って下さったポルシェセンター○○さんに感謝です♪ありがとうございました!で、結論から申し上げますと、懸念していた箇所の多くは調整で対応できる範囲の問題で、それほど
大きなトラブルは無かったです。やはり黒蛙号の素性がそれだけ良かったということでしょう^^。
それでは自分の備忘録も兼ねて、一つずつ見て行きたいと思います:ー
⓵タコメーター不動
こちらはまったく動かなくなっていましたが、まずはタコメーター本体の取り外し、再取り付けをしてくださったようです。その際、それぞれのピンを確認、ピン6ではオシロスコープで回転数の上昇に伴い単波形の周波数が上昇することを確認していただいています。結果、
信号は正常ということでした。以上の点検より、
タコメーター内部不良と診断されました。メーター関係は専門業者に外注になるとのことで、概算で
3~5万円ほどかかるとのことでした。
➁油量計作動不良
こちらは「仕様」というお話もありましたが、一応診てもらいました。まず、オイルレベルは正常、オイルセンダコネクタ部点検、配線の異常は無いと診断されました。レベルゼンダはフロート式のため、支点にガタつきが生じてしまうと、ポテンショメーターが接触-非接触を々、メーターがプルプルと安定しない動きをしてしまうとのことでした。改善するためには
オイルレベルセンダの交換を勧められましたが、こちらはパーツが
本国でも欠品しており受注生産となるということでしたので、とりあえず保留としました。ちなみにパーツそのものは
22110円と安価です。
➂ブレーキペダルが重い件
まるでサーボが効いていないようにペダル踏力を要するため、効きそのものに問題は無かったのですが、一応診てもらいました。結論、「仕様」ということで、
964のブレーキペダルの重さはこんなものだそうです^^;。水冷ポルシェはここまで重く無かったので、念のため診てもらったワケですが、仕様と分かれば特に苦痛を感じるというレベルではまったくありません。むしろこの重さが空冷らしさということで更に愛着が沸きそうです♪
空冷乗りの方、もうちょっとブレーキ重いアピールをされた方が世の中に知れ渡るかもしれませんよw。
➃シフトレバーニュートラル付近のガタつき
ここが
一番重症でしたかね?シフトガイドチューブが
ほぼ脱落し、辛うじてラバーブーツでジョイントを保っている状態だったようです(汗)。また、シフトパイプのブッシュも
経年劣化によりボロボロになっており、パイプのガタも大きい状態となっていたようです。ということで、シフトガイドチューブおよび、シフトパイプブッシュの交換が必要という診断。こちらは嬉しい事に国内にパーツ在庫があったため、さっそく交換をお願いしました。964系のシフトはストロークはやや長いモノの、本来割とカチッとしているらしいので、仕上がりが楽しみです^^。
⓹サイドブレーキが甘い件
こちらは
調整のみで完了しました。調整前が4~5ノッチ、調整後は3ノッチになりました。
⑥ガソリン臭の件
フュエルラインを、給油口から辿ってもらったところ、フュエルポンプとフュエルホースを接続している
バンジョーボルトのシーリング部からの漏れがあったとのことです。まずはシールリングを交換し、再度のチェックが必要とのことでしたので、こちらの作業もお願いしました。ちなみに、これでも改善しないようであれば二次的な点検が必要になるかもしれない、とのことでしたのでちょっと
様子見ですね。
⑦リアスポイラー警告灯点灯
スポイラー作動は良好、
システムは正常と判断されました。仕様として、エンジン始動後は点灯し、車速信号が入力されると自動消灯されるようなので、少し様子を見る事になりました。
⑧前後ドライブレコーダー取り付け
これは故障ではなく、追加で依頼した作業ですが、実はこれがパーツ代入れて
一番高額でした^^;。まあ電装系を弄る作業なので、多少お高くてもこれは見積り内容通りにポルシェセンターさんにお願いする予定です。
いかがでしょうか?上記点検するだけでも
大変な労力だと思いますが、何が感心したって、すべての点検内容、作業内容に対しキチンとレポートが上がって来た事です。しかもA4用紙にビッシリ5ページに渡る
詳細なレポートですよ!街のポルシェ屋さんも腕は良いのかもしれませんが、職人気質な世界ですので、なかなかここまで詳細なレポートを上げてくるということは無いのではないでしょうか?また、感心するのが
パーツの安さです。作業工賃も去る事ながら、とにかくフェラーリと比べるとパーツが安い!これは長く維持する上でとても大事です。
というワケで、最終的に出た金額が
367686円(税込)でした。予想していた金額の
半分以下で済んだので、かなりホッとしています!昨年プントアバルトを車検+ウォーターポンプ&タイベル交換+前後ドラレコ作業に出した時でさえ40万円オーバーでしたからね。360モデナに至ってはウォーターポンプ&タイベル交換だけで
100万円(眩暈)。まあ本来比べること自体間違っているのかもしれませんが、ポルシェは
本当に良心的です。もしかしたら水冷になってからの方が
アッセンブリー交換が増えて、ランニングコストは上がっているかもしれませんが・・。
それにしても旧車はやはり
買った時の状態が大事ですね。某ユーチューバーの方が昨年964を買われて、修理代で172万円かかった~とか嘆いておられますが、そもそも前のオーナーさんがどのくらい手をかけておられたかでも全然この辺は変わって来ると思います。ポルシェの修理が高い、964の修理代が高いという誤解を招くので、ネタなんでしょうけど個人的にはあまり
高額修理代ばかりにクローズアップしないでいただきたいです!964は最終モデルでも
27年前のクルマです。経年劣化は当然ありますし、それなりに手が掛かるのは当然の事。そうした事を予め理解しないで手を出すのは控えめに言ってお○カだと思います。
いずれにせよ、思いのほか黒蛙号の修理代が安く上がりそうでホッとしました。この金額帯なら十分維持出来ますし、
心折れることなく維持しようという気になります(まあ頻度にも依りますがw)。また、ポルシェセンター○○さんの対応も
本当に素晴らしいので安心してお任せすることが出来ます(何せ最寄り駅まで送迎付きですからね)。コツコツとレストアして、新車同様の状態に持って行くのも旧車乗りの楽しみの一つ。これからも黒蛙号と末永くやっていきたいと思います♪^^
Posted at 2021/04/01 14:50:40 | |
964カレラ | クルマ