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2021年09月11日 イイね!

フロントグリルとデザイン自由度

フロントグリルとデザイン自由度最近のクルマはとにかくこれでもか!と言うほどフロントグリルがデカいです。しかもハイパフォーマンスカーであるほどデカい。新型M4辺りはその典型例ですが、もはやキドニーグリルなどという生易しいものではなく、フロントエンドに巨大な洞穴が開いていると言っても過言ではありません。吸気効率や冷却効率を追及した結果なのかもしれませんが・・個人的にはやり過ぎだと思います。

一方で我らが964。空冷911はエンジンがリアにある上に、空冷(油冷)なのでそもそもラジエーターがありません。結果、必要が無いので、964にはフロントグリルがありません。これにより物凄くフロントのデザインがスリークですっきりしています。同じRRでも現行の水冷911はラジエーターを持つため、フロントにグリルがありますが、それでもフロントエンジン搭載車に比べたらかなり控えめです。MRのフェラーリもそうですが、とにかくエンジンの搭載位置が後ろにあると、フロントデザインの自由度が増します。また動力性能の面でも、スポーツカーにとっては空気抵抗の低減も大切ですから、フロントノーズを低くできるグリルレスデザインの恩恵は図り知れません。



時代とともにデザイン自由度の高いミドシップ、RR車の選択肢はどんどん減って行く流れですが、逆に(皮肉なことに)各メーカーEVが増えることになりますので、デザイン自由度は今後再び増すのでは、と予想しています。EVならそもそもモーターとバッテリーで駆動するので、内燃機関のような複雑な冷却系は不要ですから、ね。タイカンは未来感を狙いすぎた感がありますが、それこそ空冷911のようなルックスのEVを作る事は技術的にそう難しくないと思います。ここ数年デカグリルがひとつのデザイントレンドのようになっていましたが、今後はまたグリルレスのクルマが増えていくのではないでしょうか?EV化の流れの副産物として期待したい所です。

Posted at 2021/09/11 13:55:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 四方山話 | クルマ
2021年08月27日 イイね!

後輪駆動車の限界

後輪駆動車の限界RS4に乗ってみて抱くのは、トラクション性能だけを見ればAWD最強!という当たり前の感想です。かつてRRに強いこだわりを持ってクルマ作りを行っていたポルシェAGが964世代になり突如カレラ4から先に発表したのも、ポルシェ自身が後輪駆動の限界を感じていたからに他なりません。たかだか250㎰、しかもトラクション性能に優れるRRレイアウトの911でさえ、ポルシェはAWDをメインに据える方向に舵を切ったというのは当時衝撃的な出来事でした(※)。

(※主にマーケティング的な理由で結局その後もRRが911のメインストリームであり続けているのは皆さんご存知の通り)

ハイパフォーマンスカーメーカーにとって速さは正義であり、より安全に誰でも性能を使い切るためにはAWDは必須の技術と言っても過言ではないでしょう。賛否両論を巻き起こしながらもR35GT-Rが当時ハイパフォーマンスカーの世界を席巻したのもAWDの圧倒的なトラクション性能に拠る所が大きいと言わざるを得ません(それだけではありませんが)。964カレラ4の登場から30年が経った今も、500㎰を超えるような超ハイパワー後輪駆動車は少ないながら存在します。しかし、それらのクルマは最新の電子制御バリバリに武装され、公道で走る上での安全性が漸く担保されています。電子制御なくしてはとてもとても500㎰オーバーの後輪駆動車なんて危なっかしくて乗れません。かつてABSとTC程度しか持たない996GT2がWidow Maker(=未亡人作成機)と揶揄されたのは、さもありなんです。

真っ当なコントロール性を維持するためには、後輪駆動車はたぶん400㎰くらいが限界なのではないか、と個人的には思います。明確なエビデンスがあるワケではなく、飽くまで実体験に基づく個人的感想ですが、恐らくそう大きくは外れていないと思います。それ以上のパワーは後輪駆動車では扱い切れない。もっと言えば仮にAWDであったも公道ではまったく使い切れません。ただ、AWDが備わる事で、アマチュアドライバーでもそこそこの速度域のハイスピードドライビングをある程度愉しむことは可能となります。ラジコンの話になりますが、少年時代、カリッカリにチューンナップしたグラスホッパー(RWD)でどんなに頑張っても、友人のホットショット(AWD)にまったく歯が立ちませんでした。これはもう物理の話なので異論の余地はありません。

ではドライビングプレジャーはどうか?というとこの点に於いては明確に後輪駆動車がAWD車に勝ると個人的には思います。前後の荷重移動で車体をコントロールする繊細な操作感や、フロントに駆動力が伝わらない事から来るステアリングの雑味の無さは後輪駆動車特有の美点です。何も考えずにステアリングを切ったら切っただけ曲がるAWDと違って、常の路面からのフィードバック、インフォメーションと対話しながらドライビングに興じる事が出来るのが後輪駆動車の魅力だと思います。ただし、前述の通り、これが400㎰オーバーという世界になってくると、余程のスキルが無いと限界の遥か手前でおっかなびっくり乗る事になるので、ヒリヒリするようなドライビングエクスペリエンスを得ることは難しいでしょう(最新の992GT3はどうでしょうか?興味あります)。

とどのつまり、400㎰以下なら後輪駆動でも十分楽しめるが、それを超えるような領域になって来るとAWDの方が安心・安全だよね、というのが私の持論です。まあこれについては皆さんそれぞれ考えがあるでしょうし、飽くまで私見に過ぎませんが。ちなみに私が溺愛して止まないE63は514㎰もありますが、ストップした状態からバンとアクセルを開けた時の体感的な速さはRS4の方が上です。カタログスペック上の0-100km/h性能を見るとE63の方が若干速いんですけどね。90馬力以上も劣りますが、RS4がDSGだったらRS4の方がきっと速いと思います。一方で、エンジンサウンドはE63に軍配が上がります。つまり一長一短、好みに拠る所も大きいかと思います。ちなみにE63がマニュアルだったら、RS4は買ってなかったと思います(きっぱり)。
Posted at 2021/08/27 13:58:33 | コメント(3) | 四方山話 | クルマ
2021年08月18日 イイね!

タイヤ性能の向上が旧車の乗り味にもたらす影響

タイヤ性能の向上が旧車の乗り味にもたらす影響過去の雑誌記事等を紐解くと、プロドライバーやモータージャーナリストによって書かれた当時のドライビングインプレッションを読むことが出来ます。雑誌はもちろんのこと、カーグラフィックやAutocarなどはウェブ上にも過去記事がアーカイブされていたりするので、比較的こうした旧車の記事を目にすることは難しくありません。しかし、たとえば964を例に取ると、30年前の記事ということになれば当然のことながらタイヤも30年前当時のタイヤを履いた状態でのインプレッションになります。クルマも進化すれば、30年間の間にタイヤ性能も格段に向上していることは言うまでもありません。材質、グリップ性能、トレッドパターン、耐久性・・それこそ全方位的に最新=最良となっています。

実際、「ちょっと飛ばす」レベルでは、最新のタイヤを履いた964カレラ2の挙動は極めて安定しています。昔の記事にあるような、お尻がむずむずするような感覚とは無縁で、極めてリアは粘ります。フロントのゲインの立ち上がりも同様で、急な登り坂を除き、いわゆる「手アンダー」のような状況にはなりません。サーキットのようにもっと限界に近い速度域では当然印象は異なると思いますが、少なくとも公道レベルではパワーも所詮250㎰しかありませんし、RRの強大なトラクション性能も相まって不安になるような挙動とは一切無縁です。昨今のクルマはESPの装着がデフォルトなので、コレが無いと不安という若いドライバーの方もいらっしゃると思いますが、空冷911であっても最新のタイヤを履いていればまず心配ないと言っても差し支えないと思います。

こうした理由により、旧車の走行性能を見る上で、デビュー当時のインプレはあまり参考にならないと個人的には考えています。タイヤ性能の向上を踏まえて見る必要があるからです。ちなみに私が今964カレラ2に履かせているピレリの復刻タイヤは、グリップ性能もハンドリング性能も実にこのクルマに合っていると感じます。下手に高性能すぎるタイヤもリバーストルクによってドラシャやサスペンション等に負荷がかかりすぎる可能性があるため、旧車に履かせる場合はほどほどの性能であることも重要と思われます。そういう意味でも、車種専用タイヤ(Pの場合はN認証タイヤ)は旧車の場合は意味があるように感じます。ちなみに今度のAudi RS4も納車整備でAudi認証のポテンザS001に新品交換しました。どんな乗り味か、楽しみです♪
Posted at 2021/08/18 14:08:55 | コメント(1) | 四方山話 | クルマ
2021年08月13日 イイね!

速いクルマを遅く走らせるより・・

速いクルマを遅く走らせるより・・先日YouTubeをサーフィンしていましたら、とある海外の911マニアの方がアップされている動画が目に留まりました。この方は911SCで空冷911の魅力にハマり、その後993カレラを増車。さらに997前期型ターボを買われたのですが、わずか6か月ほどで売却してしまったようで、その経緯を動画にアップしていました。同じ911好きとして大変共感できる内容で、私も似たような理由で水冷→空冷に先祖返りした人間なので余計に心に響きました♪

内容を要約すると以下の通り:ー

・997ターボは素晴らしく良く出来たスーパーカーだった
・クルマの程度も3万キロちょっとの極上個体で、自分には勿体ないほどだった
・しかし、愉しいと感じるにはある速度域以上で走らせる必要があり、公道で愉しむにはいくつ免許があっても足りない事に気付いた
・また、電子制御等が介入しすぎるため、ドライバーとクルマの対話が空冷911と比べると希薄に感じてしまった
・"spun crankshaft"等、構造的にいくつかの重大欠陥があり、今後維持して行くのに不安を覚えた
・同じような興奮やスリルを空冷ポルシェは遥かに低い速度域でもたらしてくれる事に気付いた
速いクルマを遅く走らせるより、遅いクルマを速く走らせる方が余程ドライバーにとっては能動的で愉しい経験だということが分かった




この御仁は結局997ターボを売却後、入れ替えで964カレラ2を購入。現在は空冷3台のポルシェライフを楽しまれているようです。広大な土地があるアメリカならではの何とも羨ましい話ですが、心より共感出来ました。結局、現代のクルマはもはや公道レベルで愉しめる領域を遥かに超えてしまっていて、なかなか乗るのにストレスが溜まる存在になりつつあるのかなぁ、、と思ったりもします。過去アカウントで、遠い昔にブログに書いた事がありますが、0-100km/hで4秒を切るようなパフォーマンスは使い切れませんね。少なくとも公道では。

その点、空冷911は低速官能性の塊です。それこそ低速のコーナー一つ曲がっただけで、愉しい!交差点ダッシュも愉しい!!低い速度域でこれほどまでに愉しいと感じたのはエリーゼS1以来ではないでしょうか?とにかくインフォメーションが豊富で、ドライバーとクルマの対話が濃密なんですね。これは現代のクルマではほぼ得られなくなってしまった特別な感覚だと思います。故に、空冷911は今再び脚光を浴び、世界中で人気を博しているのではないでしょうか?スポーツカーは絶対速度がすべて!とも言い切れないのが「スポーツカー道」の奥が深い所ですね♪
Posted at 2021/08/13 13:58:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 四方山話 | クルマ
2021年04月24日 イイね!

「ちょい旧」輸入車の魅力とは?

「ちょい旧」輸入車の魅力とは?先日ポルシェセンターに連絡し、黒蛙号の進捗を聞いてみました。タコメーターについては、専門業者に診てもらったところ、特に内部の故障はなく、問題なく作動しているとのこと。当初、車両側の異常ではないということでメーターが外注修理に出たのですが、振り出しに戻った形です。とりあえず専門業者から戻ったらメーターを再度車両に取り付け、車両側のトラブルシューティングを行うようなのでまだもうしばらくかかりそうです。

さて、表題のテーマについて本日はちょっと考察をしたいと思います。ポルシェに限らず、性能だけを見れば最新=最良であることに異論があるクルマ好きは居ないと思います。しかしながら、必ずしも最新=最高ではなく、むしろ少し旧いモデルの方が輝いていることは少なからずあります。たとえばフェラーリ。人気のV8モデルを例に挙げるならば、最新のターボモデルよりも旧いNAモデルに魅力を感じる人は少なからず居ます。私もその一人で、やはり高回転まで淀みなく回るアノ感覚はNAならではのものです。燃費性能や排ガス性能を無視できない昨今のクルマ作りに於いて、高出力を獲得するための過給機追加は不可避ですが、それでも大排気量NAエンジンの魅力に取って代わることは出来ません。

これはほんの一例に過ぎず、たとえば昨今のクルマは一部を除き電子制御ありきで作られているため、たしかに誰でも高性能を享受出来る一方で、クルマとの対話性はどんどん薄くなっているように思います。ステアリングも油圧式から電子制御式に切り替わって久しいですが、やはり油圧式のあのダイレクトなフィーリングが良い、と個人的には思います。トラクションコントロールやABSはさすがに欲しいところですが、サスペンションやシャシーの電子制御も複雑化の一途を辿っています。考えられない速度域でコーナーを曲がれるのと引き換えに、ドライバーとクルマの対話性は下がる一方です。ポルシェはさすがにこの辺が上手いので、最新モデルでもAudiやメルセデスほど露骨な電子デバイスの介入はしませんが・・。

とにもかくにも、一昔前のクルマの方が一言で言って操作感覚が生々しいんですね。ここに「ちょい旧」輸入車の魅力があるように私は思います。もちろん、これは輸入車に限ったことではなく、国産スポーツカーでもR33、R34GT-RやS2000、RX-7(FD)辺りが軒並み中古車市場で高騰を超える爆騰を見せている所以です。R34GT-Rが3000万円という世の中を誰が想像出来たでしょうか?菅総理が先日温室効果ガスの低減について高い目標を掲げておりましたが、今後益々純ガソリン車に対する風当たりは厳しさを増していくのだろうと思います。いきなり公道走行禁止になることはないにせよ、重い税金が課せられたり、とにかく旧いガソリン車に乗りにくい時代にどんどんなっていくのは間違いないと思います。

また、こうした事態を受け、程度の良い個体はどんどん海外のバイヤーにも買われ、あと10年もすれば意中のモデルが買いたくても買えなくなるのではないか、と危惧します。トップ画像のランチアデルタHFインテグラーレなんて、10年前は300万円程度で買えましたが、今は1000万円オーバーです。私が購入したE63AMGもビックリするほど安かったですが、これからはジワジワと値上がりするかもしれません。90年代~2000年代半頃までに作られたクルマは今後どんどん価値、希少性ともに増して行くのではないか、と思います。すべてのクルマがEV化されるまでおそらくあと20年ほど。それまでに乗っておきたいクルマには片っ端から乗っておいた方が良いかも知れません^^;。
Posted at 2021/04/24 14:19:25 | コメント(1) | 四方山話 | クルマ

プロフィール

「@Area-KAZ さん、私は歴代フェラーリの中では296が一番好きという捻くれ者なので、今の相場はちょっと納得出来ません💢。皆さん、食わず嫌いなんじゃない?と思わずにはいられません!パワー、サウンド、ドライバビリティ、どれを取っても超一級品なのに、これでは報われません🥺」
何シテル?   10/14 22:39
Ohne Porsche kann ich nicht leben. 趣味車:991GT3TP(2018年式 左MT) アシ車:GR86“リッジグリーン...
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