
先日YouTubeをサーフィンしていましたら、とある海外の
911マニアの方がアップされている動画が目に留まりました。この方は911SCで空冷911の魅力にハマり、その後993カレラを増車。さらに
997前期型ターボを買われたのですが、わずか
6か月ほどで売却してしまったようで、その経緯を動画にアップしていました。同じ911好きとして大変
共感できる内容で、私も似たような理由で水冷→空冷に
先祖返りした人間なので余計に心に響きました♪
内容を要約すると以下の通り:ー
・997ターボは素晴らしく良く出来たスーパーカーだった
・クルマの程度も3万キロちょっとの極上個体で、自分には勿体ないほどだった
・しかし、愉しいと感じるにはある速度域以上で走らせる必要があり、公道で愉しむにはいくつ免許があっても足りない事に気付いた
・また、電子制御等が介入しすぎるため、ドライバーとクルマの対話が空冷911と比べると希薄に感じてしまった
・"spun crankshaft"等、構造的にいくつかの重大欠陥があり、今後維持して行くのに不安を覚えた
・同じような興奮やスリルを空冷ポルシェは遥かに低い速度域でもたらしてくれる事に気付いた
・速いクルマを遅く走らせるより、遅いクルマを速く走らせる方が余程ドライバーにとっては能動的で愉しい経験だということが分かった
この御仁は結局997ターボを売却後、入れ替えで964カレラ2を購入。現在は
空冷3台のポルシェライフを楽しまれているようです。広大な土地があるアメリカならではの何とも羨ましい話ですが、心より共感出来ました。結局、現代のクルマはもはや公道レベルで愉しめる領域を遥かに超えてしまっていて、なかなか乗るのに
ストレスが溜まる存在になりつつあるのかなぁ、、と思ったりもします。過去アカウントで、遠い昔にブログに書いた事がありますが、0-100km/hで4秒を切るようなパフォーマンスは使い切れませんね。少なくとも公道では。
その点、空冷911は
低速官能性の塊です。それこそ低速のコーナー一つ曲がっただけで、
愉しい!交差点ダッシュも
愉しい!!低い速度域でこれほどまでに愉しいと感じたのはエリーゼS1以来ではないでしょうか?とにかく
インフォメーションが豊富で、ドライバーとクルマの
対話が濃密なんですね。これは現代のクルマではほぼ得られなくなってしまった
特別な感覚だと思います。故に、空冷911は今再び脚光を浴び、世界中で人気を博しているのではないでしょうか?スポーツカーは絶対速度がすべて!とも言い切れないのが「スポーツカー道」の奥が深い所ですね♪
Posted at 2021/08/13 13:58:00 | |
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