
10月末に296の商談日が確定しました。本当はもう少し早く予定を組みたかったのですが、なかなか私と先方の日程が合わず・・試乗車が用意出来るタイミングとの兼ね合いもあり、1か月近く先の予約となりました。時間はたっぷりあるので、それまでに色々リサーチしようと思います(ちょっと旧いフェラーリはそれなりに分かりますが、最新モデルには少々疎いもので)。
さて、趣味車というのは
欲しい時が買い時というのは昔から言い古されたクリシェです。資産性とか、為替とか、株価とかまあ
大人の事情は色々ありますが、そもそも「趣味のクルマを買う」という行為自体が
無駄の極みですし、あまり深く考えるのは
野暮だと個人的には思います。なので、欲しい時が買い時なのは間違い無いのですが、ここ1、2年特に顕著なのが「欲しい時に買えない」という問題です。これはフェラーリのような希少車メーカーに限った事ではなく、例えばメルセデスベンツのGクラスやポルシェの役物にも言えます。ウクライナ問題、半導体不足、理由は色々あるでしょうが、すぐに「受注停止」となる昨今です。
フェラーリは、スーパーカーメーカーとしてはかなり
先進的なブランドです。いち早くマニュアル車を廃し(最後がF430、599でした)DCTに一本化したり、長年愛されたNAエンジンをあっさり捨てターボエンジンに切り替えたり。もちろん、年々厳しくなる環境規制の中で生き残りをかけている結果とも取れますが、それでもMT車を作り続けるポルシェや、V10NAエンジンを作り続けているランボルギーニと比べると「決断が早い」印象が非常に強いです。で、その時々で批判を浴びつつも、後から見れば間違いなく「そのモデルにしかない魅力」があり、セカンドマーケットの価格推移もこの事を証明しています。
で、現状のフェラーリはどうなっているかと言いますと、フラグシップのSP3デイトナはもちろんのこと、主力モデルのSF90ストラダーレ、F8トリブート、ローマ、ポルトフィーノ、いずれも発表から数年で
すべて販売が終了しています。現在、新規で買えるのは
296GTB(日本割り当て分は残りわずかとの噂)、6月に発売になったばかりの
296GTS、そして先日発表されたばかりの
プロサングエの3車種のみとなります。プロサングエに至っては、発表と同時に予約が殺到し、日本国内正式価格発表前にすでに受注停止との噂もあります。つまり、フェラーリのモデルサイクルは間違いなくどんどん短くなっている、という事ですね。
かつては5~6年が平均的なモデルサイクルで、モデル末期に
スペチアーレなどが販売されるのが常でしたが、現在はモデルサイクルが
1/3~1/2程度に短縮しているように感じます。その結果、今はスペチアーレでなくとも、
世の中に出回る台数自体が極端に少ないため、新車で販売された途端にプレミアがつくような状況になりつつあります。比較的新しいローマでさえ、受注停止と同時に中古車市場では数百万円値上がりしています。で、恐らくEV化が急務と言われる欧州の事情を考えると、今後益々
フェラーリ最後の〇〇(最後のV8エンジン、最後の内燃機関搭載車、最後のPHEV)というモデルだらけになるのではないか、と思います。
フェラーリを買うという事は一般人にとっては不動産を買う並みに勇気が要ることですが、価値が目減りしないというのは非常に大きいです。買っても、買った値段かそれ以上で売れる事が分かっていれば、敷居はグンと下がります。ただし、
そもそも売ってもらえれるかどうか、ココが問題です。フェラーリも一定数は新規顧客を入れることを考えていると思いますが、転売目的で買うような人には売らないでしょうし、簡単に言ってしまえばブランドイメージもあるのでどこの馬の骨か分からない人間には売りたくないのが本音でしょう。高級腕時計ブランドのパテックフィリップ辺りにも言える事ですが、まずは売る側のお眼鏡に適う必要があります。
今は人気に今一つ火が付かない296ですが、そのコンパクトさや排気量の小ささから来るレスポンスの良さ、PHEVが付いている事による日常使いとの両立など、後から
ジワジワと人気が追いついてくる要素満載です。前項で、「今は過渡期かな・・」などと
悠長な事を言ってましたが、そんな温いことを言っているようではフェラーリを新車で買う機会は永久に失われてしまうかもしれません・・。商談のテーブルに着く機会を頂けたので、ここが勝負?の分かれ道でしょう!試乗した結果「こりゃダメだ要らん!」となる可能性もあるにはありますが・・今月出て来た雑誌のレビューを見たら俄然
本気モードになってきました。10月末の商談&試乗が楽しみです♪
Posted at 2022/09/26 14:28:49 | |
フェラーリ | クルマ