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2022年11月16日 イイね!

速さの中身

速さの中身本日はスポーツカーの速さと愉しさについて一考したいと思います。エンスーのみなさんにとって、スポーツカーの「速さの定義」は何でしょうか?0-100km/hのタイム?最高速度??ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェのラップタイム???まあ人に拠って様々だと思いますが、私は「速さ」はスポーツカーにとっては飽くまで「一要素」に過ぎないと考えています。

たとえば、単純に速さだけに焦点を絞れば新幹線だって、飛行機だって速いワケですが、そこに愉しさはありません。速さというものは、速度変化量で感じるものなので、どれだけ短時間で速度変化が起きるかの方が遥かに重要です。しかし、それでいうならたとえばテスラのモデルSは0-100km/hを2秒でこなしますが、運転していて愉しいかと言われれば個人的には愉しいとは思えません。血の気が引くほど速いのは間違いありませんが、これが愉しさに繋がるかというと、また別問題・・。相対的に断然遅いマツダ・ロードスターの方がよほどfun to driveです。すなわち、単純に速さではスポーツカーの愉しさを測る事は出来ません。このfunな要素を私は勝手に「動的質感」と呼んでいますが、スポーツカーにとってはどれだけ動的質感が濃密か、が最も重要だと考えます。



今から15年以上前、初めてR35GT-Rに乗った時の衝撃は今でも忘れる事が出来ません。それまで体験したどんなスポーツカーよりも圧倒的に速かったですし、全身の毛が逆立つような加速感はこの時生まれて初めて体験しました。しかし今日に至るまで、一度もR35GT-Rを欲しいと思った事はなく・・これはやはりポルシェなどと比べると圧倒的に動的質感が欠落しているからだと個人的には思います(注:年次改良で、今はGT-Rもかなりfun to driveになった、と聞きます)。実は、ランボルギーニ・ウラカンや、アウディ・R8も同様の理由で惹かれません。これらのスーパーカーは速いことは速いのですが、とにかく無機質に速いだけで、driver's involvementがあまりにも希薄なんですね。運転している、というよりは運転させられている感覚といえば伝わるでしょうか?



先日「何してる?」でメルセデスAMG ONEのニュル市販車最速ラップタイム樹立というニュースに触れましたが、PHEVながら僅か1.6Lの小排気量ターボ車がこの偉大な記録を打ち立てた事は正にスポーツカー新時代の到来を予感させる大きな出来事だと思います。問題は、AMG ONEに我々が望むような動的質感の高さ、濃密なドライビング・エクスペリエンスが備わっているか、です。もちろん3.5億円もするようなクルマを運転するような機会などあるハズもなく・・想像するしかないわけですが。こうしたハイパーカーは今後、パワーユニットの構成がどうあれ、エンスーを唸らせるような動的質感を纏っているかどうか、が重要なポイントになってくると思います。



で、価格はAMG ONEの1/8にも満たないワケですが、技術的に極めて近い立ち位置にある296にはこの動的質感、fun to driveが間違いなく宿っています。私が過去に運転したどんなクルマよりも濃密なdriving experienceをもたらしてくれ、なおかつ圧倒的なパフォーマンスも身に着けています。先日海外のYouTubeチャンネルですが、マクラーレン・アルトゥーラとのサーキット走行比較動画が上がっていましたが、驚くなかれ296の方が運転していて愉しい、と評されていました。アルトゥーラのパッケージング(カーボンモノコックシャシー、車重の軽さ)を考えれば逆の結果となっても何ら不思議ではありませんが、結果は296の勝利。いかにマラネッロのエンジニアが真面目に、真面目に296のfun to driveを創り上げたかが伝わります。



正直言って、私の中では今までポルシェこそ最高のドライバースカーであり、フェラーリだのランボだのマクラーレンだのは「ビラカシ要素が強めのクルマ」、という穿った見方をしていました。動的質感という点に於いて、ポルシェの右に出るものは無いだろう、と。しかし、296に乗ってビックリ!コイツは極めて理詰め真面目に造られたドライバーズマシンでした。往年のフェラリスタの中にはV6にダウンサイジング?したことや、あろうことかPHEV化されたことに落胆を禁じ得ない方も一部おられるようですが、そんな嘆き節を一蹴するだけの実力を秘めています。むしろ、真摯に走りと向き合っている方にこそ296は受け入れられやすいと思いますし、ハードコアなポルシェ乗りにこそ、ぜひおすすめしたい新時代のスーパーカーだと思います。

Posted at 2022/11/16 14:00:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 四方山話 | クルマ

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