
昨年発表になった「シビック Type R」が受注停止となって久しいですが、輸入車でも相変わらず一部の特別仕様車は
入手困難な状況が続いています。現行ゴルフのハイスペックバージョン、「ゴルフR」のデビュー20周年を記念した特別仕様車、「ゴルフR 20 Years」が7月19日発表になりました。現行ゴルフRは歴代の中でももっとも流麗なデザインで、久々にちょっと
食指が動きました。
で、昨日地元のウェ○ン○グループの某正規ディーラーに問い合わせた所、「誠に申し訳ありませんが・・」と受注を受け付けてもらえませんでした。理由は、そもそもベースとなる「ゴルフR」がすでにバックオーダーを大量に抱えているにも関わらず、この1年まったくディーラーに
モノが入ってきていないとのこと。すでに「ゴルフR」からの予約振替組で20 Yearは割り当て分の枠が終了、追加の目途が立たないため、新規の受注は受けられない、という返答でした。VW/Audi/ポルシェグループはここ数年ずっとこんな感じですね。新しい特別仕様車は出すんですが、とにかくモノが無い。品薄商法というワケでもないのでしょうが、
標準仕様車すら受注をさばけて無いのに、更に入手困難な特別仕様車を投入する意味って何なんですかね?
結局コレも
EVシフトの弊害なのかな、とも思います。どのメーカーも、EVを押しまくってますが、それらは現時点ではほとんど需要がありません(きっぱり)。で、結局ICE車に需要が集中するため、生産ラインがフル稼働しても生産が追い付かない。Euro 7規制は本当にドイツ自動車産業の首を自ら絞めているように思えてなりません。私自身は再三このブログでも書いている通り、別にEVが嫌いではありませんし、自動車産業の一つの方向性としてはむしろアリだと思っています。しかしながら、現実問題として社会のインフラが(少なくとも日本では)まったく整備されていませんし、そういう中でゴリ押しされても
困惑しかありません。EVはEVで推し進めても良いですが、まずは既存のICE車の需要にキチンと応えるのが筋でしょ、と言いたくなります。
環境性能は重要ですし、地球の環境を守って行くのは
現代を生きる人類の務めであります。この事はよく分かります。しかし、トータルで見た場合に果たして
本当にEVが環境に良いのかどうか、一度立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか?排ガスだけが環境負荷の指標ではないハズです。EVの生産に於いても当然環境負荷はありますし、廃棄に至っては
未知数です。大量に生産され続けるリチウムイオン電池の廃棄に掛かるコストや、それがもたらす環境負荷についてヨーロッパ連合はどのように考えているのでしょうか?過度な環境規制も少し見直す動きもあり、各社バランス取りが難しいのかもしれませんが、もう少し官民一体となって
現状に即した施策を施していいただきたい、と切に願います。
Posted at 2023/07/21 13:38:06 | |
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