
最近、各自動車メーカーから届くDM(ダイレクトメール)のほとんどが
EVの販促です。メルセデス・ベンツなんかその際たるもので、
EQなんちゃらのメールやら郵便物が
山のように届きます。インポーターとしても、本国からのプレッシャーがあって、売らなきゃという
焦りがあるのは痛いほどよく伝わって来ますが、こうしたメールや郵便物は我が家では100%ゴミ箱行き。だって、欲しいと思わないんですもんw。
何故欲しいと思わないか?これは多く方が思っていることだと思いますが、
➀日本ではインフラ整備が整っていない、➁EVの中にこれは欲しい!と思えるモデルがない、➂購入コストが嵩む、➃リセールが確立していない(不透明)、➄耐久性が確立していない、➅整備コストが未知数(保証期間を過ぎたらどうなるのか?)、➆バッテリーの載せ替えが事実上不可能、といった問題点が山積しているからです。加えてクルマ単体で見れば確かに「ゼロエミッション」かもしれませんが、BEV車の製造~廃棄までの環境負荷の検証が十分なされているとは言い難い状況です。ガソリン価格が高騰しているので、ランニングコストの面では有利・・かと思いきや、電気代も絶賛爆上がり中。CEV補助金制度も今年の5月で終了しましたし、上記の通り
問題点が山積となると現時点ではおいそれと手が出せる代物ではありません。欧米や中国と違って、マンションやアパートが多く、戸建が少ないという
日本特有の住宅事情もEV販促には
完全な逆風となっています。
一方世界に目をやると、EV販売は
それなりに好調で、昨年時点で新車販売全体の13%がEV(プラグインハイブリッドを含む)で、今年中には19%に達するようです。新車で売れる
5台に1台がEVという情勢です。メーカー別に見てみると、中国BYDと米国テスラがトップ2で、欧州メーカーではVWのiD.4、iD.3、Audi E-tronが辛うじてトップ20に入っているものの、他のメーカーは
軒並み苦戦しています。
Euro 7規制でEVシフトを促した欧州が、自分で自分の首を絞める格好となっています。過去ブログでも何度も書いていますが、私自身は必ずしも
EVに否定的な立場ではありません。が!現状あまりにも商品そのものに魅力を感じるモノが少なく、
敢えて今のこのタイミングでEVを買おうとはまったく思いません。自宅には一応EV充電設備はありますが、いつになったら稼働するのかな~という感じです。そんな状況の中、EVをどんなにゴリ押しされても、
他人事のように捉えてしまいます。
逆に、私なんかは「ICE車に乗れるうちに乗っておこう!」という風に考えてしまいます。だって、2030年にはどうせEVしか作られなくなるんでしょう?となれば否が応でもEVを買わざるを得なくなるワケで、それなら買えるうちはICEで良くないか?と思ってしまうワケです(天邪鬼全開w)。クルマというモノにエモーショナルな要素を求めず、
タイヤが付いたデカいスマホくらいの感覚の方が今後は幸せなのかもしれません・・。というか、エンスーのお眼鏡に適うEVを一刻も早く出してもらいたい!そもそも、何故EVは皆あんなに
似たり寄ったりのデザインになるんですかね?むしろ内燃機関という「お荷物」を積むスペースが要らない分、デザイン自由度は増すハズなんではないの??メルセデスのEQシリーズなんて全部金太郎あめみたいに同じデザインで
酷いモノだと思います。
とにもかくにも、インフラ整備もまったく整わず、顧客側の心の準備が出来ていない中でのEVごり押しは
正直ウザい以外の何物でもないですね・・。