
近々に購入する予定がないため、992.2のカーコンフィギュレーターは申し訳程度にしか見ていませんが、一つ気になった点があります。それは、992.2からカレラ系の標準仕様は2シーター、
リアシートは無償OP扱いとなった点です。GT3などの一部モデルを除き、これまで911と言えば
2+2というパッケージングがデフォでした。これは初代911の登場から60年間ずっと続く
伝統です。
私の中で、「911でなくてはならない理由」として、2+2、すなわちリアシートの存在は
極めて重要な意味を持っています。他のハイエンドスポーツカーのほとんどが2座であるのに対し、911にはリアシートがある。荷室として使えるのは当然ですが、突然人を乗せなきゃならなくなった際に乗せる事が出来ますし、子どもであれば問題なく乗れます。実際、我が家では911に乗って家族4人で出かけることも少なくありません。これがフェラーリやランボルギーニで出来るかと言われたら当然出来ません。いざとなったら4人乗れるというのは、
家族を説得する上では極めて重要な要素であり、この+2にこそ
911の価値があると言っても過言では無いと私は思っています(むしろ、GT3のツーリングパッケージになぜ+2のOP設定は無いのだろう?と思ってしまいます)。それくらいリアシートは、911にとっては
マストなアイテムであると考えます。
今回、ポルシェがリアシートをOP扱いとした理由については、コンセプト的な問題ではなく、純粋に
コストカットの一環と想像します。また、リアシートが何キロあるか分かりませんが、スペックシートの車重を
少しでも軽く見せる目論見もあったかもしれません。これにより、992.2カレラGTSは実際ギリギリ1600kg切ってますもんね(公称値=1595kg)。こんな
せこい理由で
伝統のリアシートをOP扱いするのはなんだかな・・と思いますが、ドイツ人はこの辺
ドライなんですかね。余計なお世話かもしれませんが、営業担当がポンコツだった場合、リアシートが当然あるものと思って注文したら2座が来た、なーんて事になりやしないか
少々心配ですw。それはそうと、カイエンGTSのリアサイドエアバッグもOPでした。今時のクルマなら当然付いていなきゃならない安全装備までOP扱いというのは、いくらポルシェが商売っ気たっぷりだったとしても
度が過ぎると私は思います・・。
Posted at 2024/06/27 14:30:35 | |
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