
11月2日にBMW新型M2改良版が発表になりました。BMW M社が開発するMモデルには、サーキットでの本格的な走行を可能とした
Mハイパフォーマンスモデルと、本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた
Mパフォーマンスモデルがありますがが、今回発表された新型BMW M2クーペは、Mハイパフォーマンス・モデルに位置付けられる1台。
以下、公式から引用:ー
新型BMW M2は、コンパクトなボディに、自然吸気エンジンのような官能的な吹けあがりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロード・ホールディング性能を実現している。
トランスミッションは6速MTと8速ATを設定。装備機能は、先進安全機能ドライビングアシストやBMWコネクテッドドライブ、インテリジェント・パーソナル・アシスタントなどの先進装備が装着されている。
新型BMW M2の概要
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デザイン
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新型M2のフロントデザインは、BMW2シリーズ クーペをベースとしながらも、大きく左右に張り出した四角型基調のエアインテーク、ヘッドライトまわりのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニーグリル、横方向にワイドにしたフロントホィールハウスにより、より存在感を強調。
リヤデザインは、LED技術を取り入れスモーク処理されたコンパクトなテールライト、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイパフォーマンスモデル伝統の存在感のある4本出しエキゾーストパイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリアディフューザー等の採用により、シンプルながらスポーツクーペにふさわしいグラマラスで存在感を与えている。
サイドデザインは、BMW 2シリーズ クーペの伸びやかなサイドデザインと居住性はそのままに、とくに、フロントおよびリヤのバンパーデザインを力強く大きくすることで、パワフルな走りを表現している。サイドスポイラーは、BMW 2シリーズ クーペに対して大型化し、ボディ同色とすることで、安定感を表現している。さらに、全高を低くすることで、低重心化とともに、大径ホイールと相まって、レーシングカーのような迫力をもたらしている。
インテリアにおいては、上級モデルとなるBMW M3/M4と共通のコンポーネントを多く採用している。iドライブコントローラー/タッチ操作が可能な視認性に優れたカーブドディスプレイ/全席乗員の身体をしっかりと支えるMスポーツシート/フロントシートに内蔵されたイルミネーション付きのM2ロゴ/コンパクトながら大人2名乗車が可能な後席が、特徴的である。また、サーキット走行に適した、BMW M3/M4同様のMカーボンバケットシートをオプション設定している。多点式シートベルトにも対応し、横方向のGを強力にサポートするMカーボンバケットシートは、前席2脚で約10kgの軽量化を実現する。
【BMW M2(マニュアルトランスミッション搭載モデル)】全長4580mm 全幅1885mm 全高1410mm ホイールベース2745mm 車両重量1710kg 車両総重量1930kg 排気量2992cc 直列6気筒ガソリンエンジン 最高出力480ps(353kW)/6250rpm 最大トルク550Nm/2650rpm-6130rpm WLTC燃料消費率9.8km/L
私はこの新型M2、
結構評価しています。この内容で1000万円を切っていること、6MTの設定があること、コストダウンを感じさせない特別な内外装になっている点などは特に評価に値します。一方、ちょっと残念なのが
1710kgという車重と、ハンドル位置が
右しか選択出来ない点。車重が1500kg前後で、左ハンドルの選択が出来たら
かなり魅力的な一台になっていたのではないか、と思います。さて、ここで一つの疑問が湧いてきます。当然このタイミングで出て来るということは、このクルマは来年から施行予定の
Euro7に適合しているものと思われます。992.2カレラはLambda1を達成するためタービンを大型化したり、冷却系を強化したりしましたが、結果的にパワーアップは
385㎰→394㎰に止まりました。一方のM2は同じ3Lツインターボエンジンで480㎰を叩き出しています。しかもM2はカレラのほぼ半額です。これをどう解釈すれば良いのでしょうか?BMWが頑張っているのか、ポルシェが手を抜いているのか。この辺は多分に主観が絡むところなので、何とも言えませんが・・。
ポルシェはハイパフォーマンス系モデルは今後ハイブリッドに譲る方針を明確にしているので、
純ICEエンジンにもうそれほど力を入れていない、という見方も出来ます。GT3も実質デチューンで出して来ましたし、カレラTもトランスミッションを7速→6速に替えてお茶を濁す程度。過去ブログでも書きましたが、正直992.2世代については今の所GTS以外、
ポルシェの本気度がほとんど伝わって来ません。一にマーケティング、二にマーケティング、三四がなくて、五にコストダウンといった具合。これからカレラS、ターボなどのモデルも出て来ますが、これらの派生モデルも軒並み手抜きっぽい印象だと
ちょっと興ざめですね。ちなみに先日副CEOが定例会見でターボSはGTSと同じハイブリッドモーターを搭載するという談話を残しているので、ある意味でポルシェが本気で作った992.2のバリエーションとしては今の所GTS、そしてこれから出て来るターボSであることが透けて見えますね。まあT-HEVはT-HEVでファルタ社のバッテリー供給の問題から抜け出せない限りは
絵に描いた餅という状況になっているワケですが。そう考えると、992.1はもしかしたら
永久保存版なのかも?!
Posted at 2024/11/08 14:02:42 | |
四方山話 | クルマ