
マツダファンフェスタ内で行われた
12Rの試乗会に行ってきました!まず、試乗の話の前に、マツダファンフェスタは初めて参加させていただいたのですが、
めちゃくちゃ愉しかったです。伝説のルマン優勝車である787Bのデモ走行は圧巻でしたし、今回私は家族連れで行ったのですが、子供向けのイベントも充実!広島グルメも堪能し、大満足の一日でした!運営、ファン一体となったイベントは正直
羨ましいと思いました♪
さて、昨日は念願の12Rの試乗と相成りましたが、噂に拠ると試乗枠は土曜日、日曜日それぞれ12Rとコアモデルが12名ずつだったようで、本抽選よりも
遥かに狭き門だったようです。このような貴重な機会をいただけたことに深謝したいと思います。さて、結論から言いますと、
私は12Rの抽選応募には参加致しません。クルマの出来自体は概ね期待していた通りだったのですが、熟慮の末
勇気ある撤退をすることに決めました。こういう結論になるとは自分でも想定外でしたが、これだけですとなんのこっちゃ??だと思いますので、もう少し掘り下げて細かく書かせていただきます。興味のある方のみ読み進めてください。
まず昨日の試乗会ですが、FSW内のモビリタというドライビング研修施設で行われました。12R、コアモデルそれぞれの試乗に分かれて、
➀外周路走行(先導車に追いての一般道走行)、
➁モビリタ内広場にての前回加速→減速走行という二部構成になっていて時間的には正味30分程度、開発者の方同乗にて行われました。私は外周路の方からの試乗になりましたが、改めて
NDってコンパクトなクルマだな~と思いました。専用色ではありませんが、
エアログレーメタリックというカラーリングはレーシングスピリットを宿す12Rというモデルには殊の外似合っていると思いました。
デカール映えしますしね!
そして乗り込んでみると、フルバケットシートの
包まれ感が何とも心地良い♪フルバケにしては
クッション性が高く、ふかふかとまでは言いませんが、乗り心地を気にされる方はあまり気にされなくても良いと思いました。私は写真の通りの標準体型ですが、きつ過ぎず、緩すぎず
ちょうど良い塩梅でした。フルバケですので、当然調整機構は前後しかありません。アルカンターラ内装は正直写真で見ていた方が質感が高かったです。私はこれまで色々なメーカーのアルカンターラ素材に触れて来ましたが、これまでで
最もチープに感じました。インテリアパネルの樹脂も、ノーマルモデルと何ら変わりません。
シフトを1速に入れて発進すると、走り出した瞬間に明らかに1.5よりもトルクがあります。試乗車にはフジツボのチタンマフラー(385000円)が付いていましたが、乾いたサウンドで高回転まで回すとかなり
勇ましい音がしました。
万人受けする音作りだと思います。ハンドリングは当たり前ですが、RFよりも車重が130kgも軽いので、
軽快です。フロントの応答性も良いですし、正に意のままに走ってくれます。ステアリングのインフォメーションも十分ですし、過度にレシオがクイック過ぎないのも好感が持てます。トランスミッションは標準車と一緒だと聞きましたが、
ミンミン蝉は鳴いてませんでしたw。
一番関心したのが
乗り心地!開発者曰く、敢えてバネレートを落として、ダンパーの減衰力のファインチューニングを行う事で乗り心地とサーキットでのドライバビリティを両立させたのだとか。今回の試乗車はOP全部載せでしたので、スポーツアラインメントキットも当然のように装着されていましたが、
硬さは微塵もありませんでした。細かな路面の突き上げも無く、この足回りとハンドリングだけでもこのクルマの価値はあるかもしれない、と思いました。マツダの掲げる
人馬一体感の究極系がここにあるのかもしれません。ちなみにその後モビリタで標準車にも比較で乗りましたが、ロール量、スピードが全然違いました。
モビリタに戻って、広場での前回加速と減速体験です。まずは標準1.5、ついで12Rという順番で乗りました。いずれもレブリミットまで回してパワー感の違いを体感する、という趣旨でした。まず驚いたのが、1.5でも十分速く、気持ち良いエンジンであるということ。かつてRFと1.5の比較試乗で私は後者に軍配を上げていましたが、やはりNDの1.5は秀逸だと思いました。音も
結構良いんですよね、コレがまたw。でも、12Rに乗り換えるとやっぱり
全然違いました。4500回転を超えた辺りからの
炸裂感は所謂「カムに乗る」ような感じで、狭い広場ではビビリミッターの方が先に出てしまいアクセルを緩めてしまうほどでした。速い!
12Rは
概ね期待通りの出来栄えでした。で、昨日から専用アプリで抽選申し込み受付が開始されているのですが、冒頭で述べた通り私は抽選申し込みしません。理由は大きく三つあります。一つ目、今回の試乗を経てNDのコンセプト、キャラクターには
1.5の方がマッチしているのではないか、と改めて感じた点。二つ目、価格に見合った内装、ビルドqualityになっていない点。三つ目、素晴らしいクルマである事に間違いはありませんが、私のような
中途半端な気持ちで購入するような価格帯ではなく、よりコアなファンの手に渡って欲しいと考えたから、です。私の場合200台限定という
希少性が無ければ、恐らく購入する事は考えなかったでしょうから、ね・・。
試乗していなかったら、恐らく迷わず抽選に申し込んでいたと思います。そのくらい、
商品コンセプトそのものは魅力的です。しかしながら、実際に手に触れてみて、乗ってみて、私よりももっと欲しい人が居るだろうな、という確信を得ることが出来ました。あと、12R=サーキット専用機という誤解を持っている方が少なからずいらっしゃると思いますので、敢えて言わせていただきますが、
12Rはストリートでも十二分に楽しめるモデルに仕上がっていると思います。
乗り心地は抜群に良いです!ここだけは再度強調しておきます。マツダが大好きで、特別なモデルが欲しくて、一生モノとして長く愛せる方の手に渡る事を願って止みません^^。

Posted at 2025/10/06 08:44:24 | |
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