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black frogのブログ一覧

2023年08月17日 イイね!

電子制御技術の進化(深化)

電子制御技術の進化(深化)本日は表題の通り、電子制御技術の進化について少々私見を述べたいと思います。前提として、私はかつてあまり電子制御装置(=飛び道具)が好きではありませんでした。理由としては、ヘタな電子制御が入ると、ドライビングの入力とは違う挙動をクルマが呈するため、例えばサーキットなどの限界領域だと「予想と違う動きをして怖い」思いしているからです。

しかし、こうした事はもう10年以上も前の話で、現在のクルマの技術の進化は目覚ましい物があります。具体的に言うと、電子制御技術が向上したことにより、介入しているのが分からないレベルまで進化(深化)しているのです。今の電子制御技術は一言で言って、「運転が上手くなった気になる」んですね。PEC東京での992GT3走行体験で、この事は確信に変わりました。現代のパフォーマンスカーを愉しむのであれば、むしろ電子制御は有った方が良い、と。話は変わりますが、CGの世界ではかつて「不気味の谷」という言葉があり、CGでどんなにリアルな描写に近づけようとしても、逆に不気味さが増すような過渡期がありました。今は「CGアイドル」なるものが存在するくらい、実写と区別が付かない所までCG技術は向上しています。クルマの電子制御技術もこうした「谷」を乗り越え、今は完全に確立したものとなっています。

例えば現在私が納車待ちのゴルフR。VWゴルフというクルマは大衆車をベースにしながら連綿とGTIというスポーツモデルが存在し、20年前にRという四輪駆動のバカッ速モデルが登場しました。しかし、先代までのゴルフはFFベースのAWDということで、アンダーステア傾向の強いクルマでした。それが、現行モデルからトルクベクタリング技術を投入したことで、コーナーで「曲がりたがるクルマ」へと変貌を遂げています。私自身はまだ乗った事がありませんが、レビュー動画を観ると、リア左右のトルクベクタリングによりステアリングを切った以上にどんどんフロントがインを向いてすさまじい旋回速度で曲がっていくのが手に取るように良く分かります。これに、1秒間に200回も演算処理をするダイナミックシャシーコントロール(DCC)が加味されると、それこそ物理の法則性を無視したような動きをしているように見えます。

こうした技術は、同じグループ内のポルシェやAudiで先行投入された技術を熟成、汎用化した結果得られたモノですが、飛び道具が苦手という方の不信感を払拭するような仕上がりになっているように思います。機械式LSDのようなメカニカルな構造はどうしても完全に左右独立させてトルクをコントロールしたり、サスペンションの動きも同時に統合制御するような事は不可能です。というか、電子制御には到底太刀打ちが出来ません。これから時代はHV、そしてEVへと移行していく事になるかと思いますが、電気モーターの方がこうした技術との親和性が高いことは言うまでもありません。EVアレルギーの方もまだまだ多いと思いますが、次世代のパワートレーンは電子制御技術とは切っても切り離すことは出来ず、ドライビングプレジャーを追及するモノへと深化して行くのであれば、個人的には大歓迎です^^。
Posted at 2023/08/17 13:43:13 | コメント(5) | 雑学 | クルマ
2023年08月16日 イイね!

992はデカいのか?

992はデカいのか?台風一過となりましたが、皆さまお盆休みはどのようにお過ごしでしたでしょうか?お休み期間中ブログ更新をサボっていましたが、ぼちぼち再開したいと思います^^。さて昨今、「911は大きくなりすぎた」という意見を良く目にします。とりわけ992はデカい、と批判(?)されがちですが、実際にはどうなんでしょうか??まずはファクトから見て行きましょう。

空冷時代はまあ色々構造的に違いすぎてあまり参考にならないので、996以降の911のボディサイズ・諸元を見比べてみましょう!

996
全長4430㎜×全幅1770㎜×全高1305㎜
ホイールベース:2350㎜
車重(DIN):1380kg


997(後期型)
全長4425㎜×全幅1810㎜×全高1310㎜
ホイールベース:2350㎜
車重(DIN):1440kg(PDK)

 
991(後期型)
全長4499㎜×全幅1852㎜×全高1294㎜
ホイールベース:2450㎜
車重(DIN):1460kg(PDK)


992(現行)
全長4519㎜×全幅1852㎜×全高1300㎜
ホイールベース:2450㎜
車重(DIN):1515kg(PDK)


ちなみに数値はすべてベースモデルのカレラの参考値となっています。さて、こうして改めて見てみると如何に996世代がコンパクト軽量なサイズ感だったか、という事が分かります。私がいずれ996=水冷のナローと称される時代が来るのではないか、と考える所以でもあります。単純比較すると、996時代と比べ、現行992は全長が89㎜伸び、全幅が82㎜ワイドになり、ホイールベースは100㎜長く、そして車重は135kgも重くなった事になります。もちろん、絶対的なパフォーマンスとしても格段に向上しているワケですが、サイズだけに着目すればかなり肥大化しているのは間違い無さそうです。

一方、昨今のクルマはポルシェに限らず押し並べて皆デカいです。車幅1800㎜超えは当たり前で、1900㎜超えもザラです。例えば、よく引き合いに出しますが、私が乗っている3ドアハッチバッククーペのメガーヌR.Sでさえ、車幅は1850㎜もあって、992カレラと2㎜しか差がありません。そんなワケでスポーツカーに限らず、とにもかくにも最近のクルマは大きいのです!そう考えると、996がデビューした25年前と比べ、衝突安全性能等々の基準が大きく変わる中で992がこのサイズ感に留まっているのはむしろ天晴と見るべきなのではないか、という気がして来ます。ポルシェ911と比べてしまうとFもLもアストンも皆デカいですから、ねぇ・・。

欧米のように道路が広く、駐車場が広く、何なら自宅も広い環境であれば車幅がいくらあってもストレスフリーでしょうけども、日本のようなせせこましい国土ではやはりコンパクトさは重要です。あまりワイドだと駐車場も選びますし、自分が気を付けていてもドアパンチを食らうリスクだって上がります。我が家のG63も、素晴らしい実用車ですが、ワイドフェンダーのお陰で車幅が1985㎜もあり、普段使いだと相当気を使います。デカいとクルマとの一体感も得にくく、正直今の992のサイズ感が人馬一体感を体感出来る上限ギリギリのように思います。後期型でダウンサイジングてくれたら・・と個人的には思ったりもするのですが、現実的には難しいのでしょうね^^;。
Posted at 2023/08/16 13:49:11 | コメント(5) | ポルシェ全般 | クルマ
2023年08月09日 イイね!

欧米における金利上昇と中古車相場

欧米における金利上昇と中古車相場まず最初に、私は経済のプロフェッショナルでも何でもありません。一クルマ好きに過ぎませんので、この点を踏まえて読み進めていただければ、と思います。さて、米国のインフレ抑制のための金利上昇政策が止まりません。FRBは度重なる政策金利アップを行い、ついに今年に入りユーロ圏も重い腰を上げて追従し始めました。もはや世界の先進国でゼロ金利政策を推し進めるのは日本だけという状況です。

さて、欧米では中古車販売業の倒産が過去最多を更新し続けています。北米ではもはやこの状況をcrisisと位置付けていて、金利上昇が始まった欧州も同じ道を辿るのではないかと言われています。何が起きているのか。政策金利は、メガバンクはもちろんの事、地方銀行や信用組合、果てはファイナンス会社の金利にも影響を及ぼすことは皆さんご存知の通りかと思います。日本では長らくゼロ金利が続いた影響で、ファイナンス会社(ローン、クレジット)も世界と比較すると驚くほどの低い金利水準となっています。つい最近まで欧州でも似たような金利でしたが、ここに来て新車ローンで6~8%、中古車に至っては10~12%という金利になって来ているようです。

そもそも我々がなぜ中古車を買うのか、というと基本的には「新車よりも安いから」です。しかし、現金一括ニコニコ払いという人は世の中そう多くはなく、ほとんどの場合住宅ローン同様、ファイナンス会社とローンを組んで購入することが多いと思います。さて、例えば新車価格が500万円、中古車価格が400万円のクルマがあったとします。当然車両価格だけを見れば400万円の中古車の方が100万円安いわけですが、上記の金利を当てはめてみるとどうなりますでしょうか。前者で6%の金利だと、最終的に手数料は80万円となり、合計約580万円になります。では、後者で12%の場合は、というと手数料が約140万円となり、合計約540万円となります。

つまり、現金での差額は100万円あったわけですが、金利のマジックで、最終的な支払金額の差額が新車と中古車で40万円まで縮まります。これは500万円という元金のケースですが、元金が大きくなればなるほど当然金利の影響は大きくなるので、ある金額以上になると「逆転現象」が起きるワケです。この事により、欧米では中古車の売れ行きが著しく鈍ってきていると言われています。そんなに差がないなら、新車にしておこうという心理が働くワケですね。日本では当面ゼロ金利政策が続くでしょうから、ただちに日本の中古車の販売が影響を受けることは無さそうですが、「海外ルート」が減速する影響は避けられないように思います(為替レートの値動きもあるので、そう簡単な話ではありませんが)。

中古車が売れない→買取価格が下がる→買い換え意欲が減退する→さらに中古車が売れなくなるという負のスパイラルに陥っても不思議ではありません。したがって、これからクルマを買う際には、新車にせよ中古車にせよ、買い替え前提ではなくある程度長く乗る事を前提に考えた方が良いかも知れません。ほんの2年ほど前までは空前の中古車バブルと呼べる状況があり、下手すると買った時よりも高く売れるという珍現象まで起こっていましたが、これからはそういうワケには行かないように思います。クルマの売却を考えている方は、まだ国内中古車市場に余力があるうちに売り抜いておいた方が良いかも知れませんヨ!
Posted at 2023/08/09 14:30:42 | コメント(2) | 四方山話 | クルマ
2023年08月07日 イイね!

385psの価値

385psの価値地中海を航行中のカレラTですが、今の所順調です。このまま行きますと、10月上旬頃に納車になりそうです。先日PC静岡に頼んでいたチタンホイールボルトも無事届きましたし、段々実感が沸いて来ました♪さて、そんな最中に911 S/Tが発表になり、自分の中で多少なりとも気持ちが揺らぐかも・・と危惧していましたが、杞憂に終わりましたw。

カレラTの積むフラット6 3リッターターボエンジンは、最高出力385㎰と、今のパフォーマンスカーの中では特筆すべき性能ではありません。何ならAudi RS3の2.5Lエンジンでさえ、420㎰を絞りだす時代です。カレラTは車両本体価格が1757万円ですので、1馬力あたり45,636円という計算になります。一方、究極のロードゴーイングカー、911S/Tは525㎰で4118万円ですので、1馬力あたり78,438円に跳ね上がります。コスパだけで見ればカレラTの圧勝です!(笑)ちなみにゴルフRは320㎰、679万円ですので、1馬力あたり21,219円という超ハイコスパモデル!(何せ1馬力あたりの価格はカレラTの半分以下、0-100㎞/hもカレラTのコンマ2秒落ちの4.7秒という俊足ぶりですから、ね)

とまあお金の話をするとそんな感じですが、実際私の経験上モアパワーが欲しくなるのって、高速サーキットくらいで、公道~峠レベルで使い切れるパワーなんてタカが知れています。完全に個人的な意見になりますが、300㎰を超えていれば(もちろん車重やエンジンレイアウトの影響も無視は出来ませんが)まず「遅い」と感じる事はありません。そういう意味で385㎰というのはストリートモデルとしては非常に良い塩梅だと思います(996GT3が381㎰という似たようなスペックでしたが、アンダーパワーを感じた事は一度もありませんでした)。法定速度の範囲内でもそれなりに愉しめるという意味では、ある意味GT系モデル以上だと思います^^。
Posted at 2023/08/07 14:23:23 | コメント(7) | トラックバック(0) | 992カレラT | クルマ
2023年08月05日 イイね!

ゴルフR 契約!!

ゴルフR 契約!!愛車紹介でもアップしました通り、先日ゴルフR(現行ゴルフ8)を契約しました。車両は某大手輸入車中古車販売店で出ていた走行距離990kmという個体。もちろん、新車保証継承可能です。購入を決断した時点で、昨年10月に発売になった現行ゴルフRの中古車はこの個体含め2台しか市場に出ておらず、オークションサイトにも一台もいませんでした。それもそのハズ、現在素のゴルフRは2023年8月現在、受注停止の状態が続いています。

私は現在20 Yearsを申込中ですが、こちらは先日のみん友限定ブログでもアップした通り、現状7/65という非常に高い倍率となっており、当選は確率論から言えばかなり厳しいです。で、素のゴルフRも受注停止中(昨年の初期ロット以降、まったくモノが入って来ないそうです)のためずっと品薄状態。先日ディーラーで8月中に受注再開の可能性についても言及しておられましたが、仮にそこで注文を入れても長大なウェイティングリストの末尾に名を連ねる事になり、納車は1年後か2年後か・・という状況。今回中古で出ていた個体はこうした状況を知ってか知らずか、中古車でありながら新車の乗り出し価格よりはほんの僅かに安いというプレ「プレ値」状態w。色も希望色のピュアホワイトだし、DCC装着車だし、いつ逝くの?今でしょ!と相成りました^^。

まあそんな状況ですので、現行ゴルフRの中古車が向こう1年以内に大量に中古車市場に出て来るという状況は考えにくく(ポルシェと違って、ゴルフRは転売目的などではなく、純粋にVWのスペシャルモデルが乗りたいという方が購入している印象)、万万が一抽選が通ってゴルフR→20 Yearsに乗り換えたとしても、それほど大損はしないだろう、という計算が働きました。逆に、最悪抽選に漏れても素のRは手元に残るワケで、いわば保険をかけた形となります。これまでドイツ車は20台ほど購入していますが、実はゴルフは初!世界のCセグメントのベンチマークとして君臨し続け、来年で50周年のアニバーサリーイヤーを迎える歴史あるモデルのオーナーとなれることを大変嬉しく思います♪(恐らく最後の純ICE車となるであろう現行ゴルフRは素であっても十二分に価値のあるモデルだと思っています)
Posted at 2023/08/05 08:40:09 | コメント(3) | ゴルフR(ゴルフ8) | クルマ

プロフィール

「@Area-KAZ さん、私は歴代フェラーリの中では296が一番好きという捻くれ者なので、今の相場はちょっと納得出来ません💢。皆さん、食わず嫌いなんじゃない?と思わずにはいられません!パワー、サウンド、ドライバビリティ、どれを取っても超一級品なのに、これでは報われません🥺」
何シテル?   10/14 22:39
Ohne Porsche kann ich nicht leben. 趣味車:991GT3TP(2018年式 左MT) アシ車:GR86“リッジグリーン...
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