
GR86”リッジグリーン・リミテッド”が納車になって3か月が経過しました。オドメーターはちょうど
1000kmに差し掛かろうというところ。ポルシェだと慣らし運転は3000kmが推奨ですが、トヨタ車の場合は1000kmで慣らし運転は終了して良いようですので、近日中に
オイル交換の予定です^^♪
さて、納車されて3か月、ほぼ毎日の通勤の足に使用しており、たまに週末家族で出かけたり、買い物に出かけたりもしています。残念ながら慣らしが終わっていないこともあり、まだワインディングには連れ出せていませんが、高速道路は何回か走りました。その上で私の現時点での評価は・・端的に言って
乗り換えたいと思える足車が思いつかないほどイイ!です。大げさではなく、私の足車はもう
一生コレで良いのでは?と最近真剣に思い始めているくらいですw。クルマ好きという
心の病は、
買った瞬間に次のクルマを妄想し始めるのが特徴であります(しかも死ぬまで完治しない)。私も大抵クルマが納車になる直前くらいが
テンションMAXで、納車されてしまうと急速にテンションは下がり、1週間後には「次のクルマ」を妄想するのが常でした。あれだけ気に入っていたメガーヌ・トロフィーや、695エッセエッセでさえ、そうでしたからね。それがGR86については、お世辞でもなんでもなく、「代わりになるクルマが見つからない」んですよ。なぜそれほどまでにGR86が特別なのか?その理由について少し解説をしてみたいと思います。
①唯一無二のスタイリング
当たり前ですが、GR86はいかにもな感じの
スポーツカーです。誰がどう見ても。世の中、見た目はスポーツカーっぽくないけど、中身はスポーツカーというクルマは多いです。アバルトもそうでしたし、いわゆるホットハッチ全般このジャンルですよね。セダンでもそういうクルマは存在します。しかし、分かりやすく車高が低く、2ドアのクーペスタイルのスポーツカーって、それこそポルシェくらいしか無いですよね。そのポルシェと並んでも引けを取らないほど、
GR86のスタイリングは秀逸だと個人的には思います。実際、”リッジグリーン”という特別色も相俟ってのことと思いますが、老若男女問わず、2000万円オーバーの992カレラTよりもGR86の方が圧倒的に
熱視線を浴びる機会が多いです^^;。スタイリングは好みに依るところが多いですが、私の中では
ドンピシャです。先代の86は正直あまりフロントマスクが好きではなかったのですが、BRZ顔の現行モデルはスポーツカーデザイン的には
一つの完成形に達していると思います。E型以降がもしハンマーヘッド化するようなら益々そう思います。
②唯一無二のパッケージング
FRかつ2+2というレイアウトは、RX-7(FD)以降、長らく存在していませんでした。911も後部座席を持つという点では似たレイアウトですが、GR86はエンジンがフロントミドシップのため、911よりも
後部座席にゆとりがあり、平均的な成人女性くらいまでの体格であれば
日常的に乗れるレベルです。無論、小学校低学年くらいまでの子供なら問題なく乗れますし、トランクもそこそこ広いので、コレ一台で
ファミリーカーとすることも不可能ではありません。この辺もGR86が人気の一つの理由かもしれません。そして、スバル謹製のD4Sエンジンは色々言われますが、兎にも角にも
重心が低いので、FRでありながらまるでMR車のように
フロントの応答性が良いです。BMWを例に50:50の前後重量バランスが賛美されることが多いですが、数多くのBMW車を所有してきた私から見れば、
重たい直6を鼻先に積んだどのBMWよりも、GR86の方が遥かにハンドリングは良いです。というか、フロントにそもそもエンジンを積まない911と比べてもハンドリングが良いのは白眉モノだと思います。
③唯一無二の剛性感
唯一無二というと語弊があるかもしれませんが、国産車の中では随一、一昔前のBMWくらいの剛性感は余裕であります。ちょうど本日作業のためにGR86を入庫し、第2世代のプ〇ウスが代車で出たので行きと帰りで乗り比べることが出来たのですが、
まったくクルマの出来が違います。
プリ〇スは、ブレーキふかふか、エンジンレスポンス最悪、ステアリング応答性極悪(センター中心に左右20度くらい不応域あり)、足回り最悪(まるで雲をつかむような接地感の希薄さ)、ボディ剛性皆無(ゆるゆる)、本当にひどい代物です。でもこれが多くの方の、「ザ・トヨタ車」のイメージだと思うのですよ。私もそうでした。まさにこれこそが、長年輸入車ばかり乗り続けてきた所以です。しかし時代は変わりました。モータースポーツシーンからのフィードバックもふんだんに取り入れ、今のトヨタは少なくともスポーツカーは真剣に作っています。きっとクルマ好きのモリゾウさんのおかげです。もちろん、スバルの技術力も大いに貢献していると思います。細かいところまでしっかり作りこまれていて、これまで多くの国産車が抱えていた「駆る悦びが希薄」という致命的なマイナス点を相当なレベルまで突き詰めています。
④唯一無二のドライブトレーン
水平対向4気筒NAエンジンは現状このGR86/BRZにしか存在しません。さらにMTとの組み合わせ、そしてスバルのアイサイト技術まで投入されているのはまさに
唯一無二です。納車当初、ちょっと渋いと思っていたドライブトレーンですが、回すごとに
調子が良くなってきて、燃費まで良くなってきました。現在では街乗りメインでリッター6kmは走ってくれます。ハイオク指定というところで、財布には決してやさしくはありませんし、満タン給油での航続距離が300kmちょっとというのは
泣き所ですが、それでもこの価格帯のスポーツカーのドライブトレーンとしては申し分ないと思います。ロードスターの「乗用車然とした凡庸なエンジン+脆弱なマウント系=容赦なく不快な振動が車内に伝わって来るコンボ」とは対照的で、GR86はマウントも含めドライブトレーン全体の
剛性感がすごく高いですし、
洗練されています。シフトフィールについては、納車早々に純正ショートシフターに換装したのですが、かなり小気味良い感じです。ただし個人的に純正ノブはやや軽いので、もう少し重いノブに替えてあげると
イナーシャが付いて
スコスコ感が増すのではないか、と思っています。
⑤唯一無二のコスパ
これだけ上質な乗り味を提供してくれて、見た目もカッコ良くて、4人乗車出来て、荷物もそこそこ詰めて、信頼性も高いスポーツカーが物価高のこのご時世に300万円台で買えるというのはもはや
バーゲンプライスだと思います。私は残念ながら抽選漏れのため、プレ値で買いましたが、それでも
十分納得のいく価格だと思っているので、定価購入できた方は本当にラッキーだと思いますよ
(ちなみに令和7年6月末現在、200台限定だった”リッジグリーン・リミテッド”の中古車は1台も市場に出ていません)。GR86も恐らく現行モデルは2026年で終売となり、2027年からはD4Sエンジンから自社製の直列4気筒エンジンに移行すると見込まれています。GR86、GRスープラが廃版となり、噂の次期GRセリカに統一されるという予測もありますが、そうなると一気にプライスが上がって
600~800万円くらいになるのではないか、と言われています。しかも次期セリカはAWDということで、どちらかというと
GRヤリスの上位互換という印象。FRかつ水平対向エンジンかつ高コスパなGR86は買えるうちに買っておいて損は無いモデルだと思います。
・・とまあ、GR86に
ベタ惚れ状態の私ですが、悩みが一つだけあります。それは、今秋抽選予定の
ロードスター12Rに万が一当選したらどうしよう?という問題です。これまでであれば、恐らく普通にGR86と入れ替えていたと思いますが、ここまで気に入るとは正直自分でも思っていませんでした。12Rは12Rで絶対に乗りたいモデルなので、増車・・と言っても置く場所がありません。となるとカイエンか、911カレラTの
どちらかを放出するしかありません。まああまりタラレバの話をしても仕方ないのですが、一応心の準備と言いますか、どうするかは何となく決めておかないといけません。いずれにせよ、現時点ではGR86を手放す気は毛頭ありませんし、余程の事が無い限り(たとえば次期GRセリカの出来が超絶素晴らしい、とか)このまま行きそうな予感がします。そのくらいGR86良いですよ!ほんとに!トヨタ車だから・・という理由で
食わず嫌いしている方は是非一度乗ってみてください。多くのクルマ好き、スポーツカー好きのお眼鏡に敵うモノになっているのではないか、と思います♪
Posted at 2025/06/26 14:51:00 | |
GR86 | クルマ