フリードとシエンタなら、普通フリード選ぶやろ。
そう思う諸兄は多いのではないだろうか。
フリードは乗り込んでもう「広い」ってなるし。
シエンタは奇抜な外装、奇抜な内装、中身はトヨタのコンパクト。である。
実質、トヨタの販売力をもってしてもフリードよりちょい売れてないのがシエンタである。フリード最高。
そもそも、この分野の嚆矢はホンダ・モビリオである。徳大寺御大をもってして「不良(ホンダ)は優等生(トヨタ)に変な遊びを教えるな」と言わしめたのが、後追いで出てきたシエンタであった。
そのシエンタはパッソセッテの大爆死により延命されたが、ホンダがフリードで引き離した形だったのだ。
そんな僕の思ってた「常識」を打ち壊したのは、フリードに乗る嫁の友人であった。
「トヨタのほうが高級感があるよね」
〇 その発想はなかった。
クルマのニュースばかりみてる人間は、シエンタの外装を見ては顔をしかめ、内装を見ては顔をしかめる。
ただ、どうも世間は、いわゆるクルマ好きとは見るところが違うらしい。
シエンタに高級感? 御冗談をwwwwww
草生えそうになったが、まぁ、ホンダユーザーが言うならそうなのかもしれない。
そして、うちの嫁さんもフリード・シエンタをともに試乗した。
まぁ、現状でトヨタのコンパクトに20年乗ってる御仁であるから、シエンタのほうが乗りやすいよね。となった。
フリードは小さなミニバンであり、シエンタは補助席のついたコンパクトである。ミニバン用途で買うなら普通はフリードやろ。って思うのは男性の意見らしい。割と女性支持が高いのが、シエンタなのだ。
〇 フリードどう?
「うーん。フリード、おっさん臭いよね」
なんだろう。僕の世代(いや、嫁さんも同世代なのだが)の人間ってのは、
ホンダというのは若くてやんちゃな印象だ。
この「ホンダ=若い」というかつての固定概念でガチガチの人間にとって、ホンダをおっさんくさいとばっさり切られると、うん、なんというか、かなりの衝撃である。
もちろん、嫁と嫁の友人のN=2であるから、統計的にはなんの客観性もないわけだが。
フリードの内装
シエンタの内装。
〇 ホンダの退潮
これを見たとき、例の悲劇を思いだしたスバリストも多いのではないだろうか。
ホンダもスバルも北米が生命線の自動車メーカーである。
そして、その北米というところは、非常に巨大で、非常に特殊な市場だ。
大味で、適当と言ってもいい。北米で売れる車は、他地域では売れない。
とはいえ、これからの時代。デザインを統一し、中身を統一し、効率よく稼いでいかないといけない。
マツダもベンツも、「みんな同じじゃないですか」みたいな車を作るのには理由がある。
おなじみ、スバルの悲劇。
〇 やり切ったトヨタ。迷走するホンダ。
どんな批判があろうと、スピンドルグリルもキーンルックもやり切ったトヨタのほうが、「車をちゃんとデザインしている」という点では間違いないだろう。
一方のホンダはそれができなかった。いつの間にか、デザインで劣るメーカーになってしまったのだ。統一グリルをかなぐり捨ててでも挑戦した現行フィットもぱっとしない。僕は好きなのに。
フリードはコンセプトもいいし、本当によくできてる。だが、よくできてるゆえにステップワゴンまで食ってしまった。そしてMCで例の顔をあきらめたように、デザインに迷いが見られる。
一方のシエンタは、出たときはあれだけ叩かれたのに、トヨタはやりきってしまった。今では、山のように走るシエンタにみんな慣れてしまった。
頑張れホンダ。そんなことを思った嫁さんのクルマ選びでした。
Posted at 2022/04/04 03:44:15 | |
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