
夜。帰宅すると下の子はすでに寝ていた。
子供たちが起きるよりも早く家を出るため、今日、僕はこの子と話をしていない。
小学生の上の子は夜だというのになんか勉強していた。偉いというか、昼間あそんでここまで積み残したからというか。
「ねえ、あなた、勉強教えてあげてよ」
と言われたので、まぁ、ちまちまと指導してみる。
「パパ、教え方うまいから塾の先生になればいいのに」
よせやい。あれ、めっちゃ薄給なんやで。
〇 ヴォクシーのカタログを読みつつ
次はミニバンもいいなとカタログを眺める。
「それ買って、いつ使うのよ」
奥様の指摘もその通りである。土日働き、盆に働き、正月に働いている僕が、ミニバンを買うとしてそれでいつ使うのか。通勤に使うだけなら確かにもったいない。
どうしてこうなったのかなぁ。
〇 そもそも・・
最初に入った大学を中退して入り直したこともあり、大学を出た時には結構おっさんになっていた。それでいて、彼女もいなければ、いたこともなかった。
さらに最初の就職先で失敗。放浪してるところを今の社長に掬い上げられた。そこは漆黒の零細ブラック企業だったが、まぁ何せ独り身である。土日働くのは構わなかった。そのうち支店長格に上り詰め、というよりは丸投げされ、日夜働くようになった。なったが、まぁ別にオタクとして家に帰ってアニメ見てゲームするくらいの余裕があったので全然かまわなかった。
転機は震災か。このまま一人で生きて一人で死んでいくと思ってたら、まぁ婚活をしてみることに。婚活はなかなかに苦労したけど、まぁ結果的には今の嫁さんと知り合い、そのうちに娘ができて結婚した。成り行きだ。
男性の生涯未婚率が3割に迫ることを考えれば、うん、定職についてるって素晴らしい。
ただまぁ、お父さんになることなんて想定してなかった。
子供が小学校に入るようになると、休みが徹底的に合わなくなる。こうなると、ステップワゴンやセレナを買ったくらいではマイホームパパにはなれない。
「転職するか」
そう。転職して、土日休める仕事にしよう。夏休みも冬休みももらえる仕事にしよう。それで、ヴォクシーを買って子供と一緒にいろんなところに行こう。
〇 まぁ。
「収入下がるけどいいかな」
「いいわけないでしょ」
ここから子供3人。とにかく学資がかかる。
「そもそも、あなた、そんなに子供と一緒にいたいの?」
「それな」
そうなのだ。正直なところを言えば、子供と一緒にいるより仕事してるほうが楽なのだ。いや、みんながみんなマイホームパパじゃないよ? 某少年革命家の問題点は誰がどうみてもあの親父だと思うんですが、僕だったら子供は学校にいかせて自分一人で日本一周するよ。いやだよ子供のペースに合わせんの。
〇 背中で語ってもいいんじゃないだろうか。
子供と向き合え。世の中のお父さんはそういわれがちですが、まぁ背中で語ってもいいんじゃないですかね。
お友達のお父さんの車はスライドドアでテレビがついててじゃねえよ。黙って俺の車に乗れ。俺は好きに稼いで好きなクルマに乗る。お前はどうする? お前は何が好きだ? お前はどうしたい? そんな感じで。
(´・ω・) よし、レクサス行こう(売ってくれなさそう
Posted at 2022/11/29 10:32:00 | |
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