
意外と早く決まりました。
コロナワクチン2回目終えて8か月経った人に3回目接種へ|TBS NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4362262.html
米国が「8ヶ月」としたので日本も8ヶ月にした…っていうのがとっても日本らしいですが、素直に評価したいと思います。
流行第5波は鎮静化してきましたが、次の第6波がいつどの程度の規模でやってくるかを予想するのはなかなか困難です。
活発に社会活動している20〜50歳代の現役世代も含め、日本国内のワクチン接種が進んできています。
新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
現役世代のワクチン接種が進めば、流行の拡大をかなり抑えられるはずです。そうすると高齢者や未接種の小児の感染機会も抑えられますので次の流行の時期は先送りされる事になります。
次の流行の時期が来た時に、早期にワクチン接種していた医療従事者や介護関係者、そして高齢者の免疫が減弱していたら医療機関や介護施設がクラスター化し医療逼迫を招く事になります。
適切な時期にブースター接種を実施する事は非常に重要です。
原則として前回接種したものと同じ銘柄のワクチンでブースター接種をする事となっていますが、日本ではその他にノババックス製ワクチンを国内製造し来年初から1億5000万回分の供給を確保しています。
米ノババックス製ワクチン、厚労省が1億5000万回分購入=武田薬 | Reuters
https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2G3047
ノババックス製ワクチンは塩野義が開発中のワクチンと同じ「組替蛋白ワクチン」と呼ばれる物ですが、アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンに勝るとも劣らない効果があるようです。
来春以降と言われる塩野義製ワクチンや日本国内でも既に生産しているアストラゼネカ製ワクチンも含め、日本は潤沢なワクチン供給を確保している事になります。
これまでに書いてきたように、ブースター接種にはWHOがイチャモンを付けてくる事が確実ですので、確保したワクチンの一部はCOVAXへの供与等の「ワクチン外交」にも利用される事になると思われます。
個人的には8ヶ月ではなく6ヶ月の間隔での接種がベターと思いますが、日本国民の希望者全員の1〜2回目の接種完了の見通しが立たないうちから「特権階級」だけブースター接種を受けられるという状況には理解を得られないでしょうからやむを得ません。
8/8のこのブログに書いた
「コロナ禍の出口政策」という記事で、
「希望者全員の接種を早期に済ますこと」と
「適切な時期に追加接種出来る体制を整えること」を「出口政策」として挙げましたが、退陣前にその道筋をつけた菅政権の実績は素直に評価すべきでしょう。
それに加えて
「小児へのワクチン適応拡大」が成されればだいぶ見通しが明るくなります。
ファイザー製ワクチンの米国での5歳以上の小児への承認が来月中と言われていますので、年明け早々にでも小児へのワクチン接種が始められれば、来年度以降はかなり社会活動を正常化できるのではないかと期待されます。
日本も1回目の接種を終えた人が65%を超えました(冒頭画像)。60%位になると世界各国は接種者の伸びが頭打ちになってきてましたが、日本はまだその気配がありません。
諸外国に比べて多くの国民が「反ワクチン」のデマに惑わされることなく冷静に判断されているのだと思います。
多くの国民が「正しく恐れ正しく対策」を実践し、厳しい「自粛生活」に耐えながらデルタ株による第5波の流行を乗り越えようとしています。
自民党総裁選での各候補のコロナ対策の公約が今ひとつパッとしませんが、菅総理は自らの実績をアピールするとともに次期総理に託す「出口政策」を示して国民に希望を与えるべきです。
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2021/09/18 06:31:47