
世界保健機関 WHOのテドロス事務局長について、このブログでは何回か批判的な記事を上げてきましたが…
ワクチンブースター接種の件
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45462272/
やっぱり、この人駄目ですね…今回はこの記事です。
「世界は黒人の命に偏見」 ウクライナ支援に絡んでWHO事務局長 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/61102657
ロシアによるウクライナ侵攻に関して世界中の人々の関心が集まる中、エチオピアやイエメン、シリア、アフガニスタンにおける人道危機の状況に関して無関心過ぎるとの訴えです。
イエメン内戦に関してはまだこのブログでは取り上げていませんが、それ以外に関しては既にこのブログでも取り上げている問題です。
シリアの話
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/44815576/
エチオピア内戦停戦
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45972117/
アフガニスタン情勢
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/45380035/
BBCの記事で「黒人」という発言が取り上げられていますが、上記内戦で黒人が関わっているのはエチオピア内戦だけです。
テドロス氏の故郷エチオピア ティグレ州のティグレ人民解放戦線とエチオピア国軍の内戦について訴えるなら、まずは国際社会ではなく自国民に向けてメッセージを発するべきでしょう。
エチオピアの混乱は何十年も前から断続的に続き、国際社会はその都度難民支援などの活動をしてきました。少なくとも自分がこのブログで取り上げる程度には国際的に関心が持たれている問題です。
シリア内戦は強権独裁者とイスラム教スンナ派原理主義過激派テロリストとの仁義なき戦い、イエメン内戦はイスラム教シーア派とスンナ派の宗派争いでイランとサウジアラビアの代理戦争、アフガンは過去20年に渡り受けてきた国際的な支援に胡座をかいて腐敗しきった政権に対し国際社会が匙を投げた形です。
国連安保理で拒否権を持ち核兵器をも持っている超大国から一方的に侵略されているウクライナと同列で語るのは流石に無理があります。こちらは一つ間違えれば第三次世界大戦、核戦争となり、リアルに地球存亡の危機に追い込まれます。
それに「人道危機」について言うなら中共によるチベット、ウイグルのジェノサイドも問題にしないと駄目でしょう。
WHOという国際機関の中で日頃から人種差別を肌で感じているのかもしれませんが、それとこれとは別問題です。
「差別撤廃」を強硬に主張するリベラル連中の原理主義的ポリコレの背後に実は潜在的に差別意識があるというのは、同じ有色人種としてヒシヒシと感じる部分ではあります。
米国内で黒人までが一緒になってアジア系の人々に対するヘイトをしている状況がありながら、一体どの口が「人種差別反対」と言うのかと言わざるを得ません。
とはいえ、エチオピア内戦の人道状況を人種差別問題と絡めて問題視するのは適切だとは思いません。ましてや事務局長の母国の出来事です。
これまでに散々国際支援を受けてきたにもかかわらず、相変わらず政治的対立で人殺しを始めてしまうエチオピアの国家体制についてはどう考えているのでしょうか?
現在のアビィ政権とTPLFとの間でどういう対立があったのかはともかく、それでまた殺し合いを始めてしまうというのはまともではありません。
テドロス氏がエチオピアの人道状況について懸念し、WHOのトップとして記事にあるような発言をされるなら、ご自身でまずは行動されるべきです。アビィ首相はエリトリアとの国境紛争に決着を付けた功績でノーベル平和賞を受賞した人物です。対話の糸口がないとは思えません。
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2022/04/20 12:25:14