
先週金曜日の話ですが、米株式市場は前日終値より安い相場で始まったものの結果的に値を上げて取引を終了しました(冒頭画像)。
市場が開く前に雇用統計が発表になり、予想よりも低い失業率であったことから日経新聞は次のような記事を上げました。
NYダウ、一時200ドル超安 強い米雇用統計で金利上昇: 日本経済新聞
2022年8月5日 22:40 (2022年8月6日 0:02更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05CV60V00C22A8000000/
「5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落で始まった。下げ幅は一時200ドル超まで広がった。朝方公表の7月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数が市場予想を上回る増加幅となり、米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを継続するとの見方が強まった。」
しかしながら結果的に値を上げて先週の取引を終えたところで出してきた記事はこんな感じです…
「賃金インフレ」を恐れぬ米株市場(NY特急便): 日本経済新聞
2022年8月6日 6:55 (2022年8月6日 8:08更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00003_W2A800C2000000/
「5日のダウ工業株30種平均は反発した。朝方に発表された7月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回り、景気後退の懸念が和らいだ。」
一言でいうと、
「雇用が改善したから株価が下がった」
という記事を上げた8時間後に
「雇用が改善したから株価が上がった」
という記事を上げた
という事になります。
何を言っているのかよくわかりませんが、日経に限らず経済記事なんてこんなもんです。
このところの米国のマーケットは、
まだまだインフレが続く
→FRBの利上げが続く
→景気減速懸念
→でも早期にインフレが鎮静化すれば
早期に利下げに転じる可能性
→景気減速後の回復は早い…かも…
︙
という投資家の先の読み合いで、ちょっとした指標の数値や社会の出来事に一喜一憂しながら上下してる感じです。
こういう世界で仕事をして利益を上げなければならない人々は大変だなぁ…と他人事のように思ってしまいますが、為替や原油価格など我々の生活に直結する相場もこんな感じですので他人事ではありません。
とはいえ、日経新聞をはじめとする各種経済メディアのテキトーっぷりは半端ないですね…
自分のような素人には経済報道って意味のよくわからないワードがいっぱい出てきて非常に難解なように感じますが、実は記事内容はかなりテキトーです。
さて、今週は日本時間の水曜日夜に米国の7月の消費者物価指数が発表されます。
結果次第でまたマーケットやメディアは反応するでしょうが、そういう短期的な相場の動きには大した意味はありません。
原油価格が少し下がってきて、為替も一時期より若干円高になって、これでガソリン価格高騰が鎮静化すれば良いですけど、どうなるでしょう…?
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2022/08/08 22:40:55