
さて、ようやくRV03(CK)の具体的なインプレに入ります。今回は「快適性能」。個人的にはあまり重要視していない性能ですが良いに越したことはありません。
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これまで書いてませんでしたが、このタイヤは
タイヤケア東京というショップで購入しました。ネット通販がメインで価格.comにも掲載されているショップですが、大田区に店舗を構えており直接訪れて作業してもらえば送料無料となります(当然作業工賃はかかります)。
交換作業の写真は撮っていませんが、特に問題なく作業は終了しました。
控えめな店舗が環七沿いの建物にありますが、お店の出入口は環七から一本入った細い路地沿いにあります。
作業終了してお店を後にすると早速環七に出るわけですが、そのエリアの環七の路面の状態があまり良くありません。
路面のアスファルト成分が抜け落ちて骨材の砂利の凹凸が目立つ、いわゆる「ザラついた路面」です。
こういう路面でまず気付くのが
「ザラつきが微振動としてステアリング等にあまり伝わってこない」ことです。プライマシー4S1なら細かな音振として伝わってくる物が激減しました。この瞬間に「このタイヤ、凄くトレッドゴムが柔らかい」と感じます。
路面の継ぎ目やマンホールの蓋といった小さな段差を踏んだ時も同様です。
そしてショルダー〜サイドウォールの剛性は高いので、トレッドだけでは吸収しきれない段差ではそれなりの突き上げが伝わってくるのですが、柔らかいトレッドのおかげで「角の取れた」突き上げとなります。ある程度以上の大きな入力になればサイドウォールよりもサスペンションが吸収すべき仕事となりますので、サイドウォールの硬さを感じる場面はありますが乗り心地面ではネガティブに感じません。一言で言うと
「コシの強い柔らかさ」という感想です。
事前の予想では乗り心地は多少悪くなるだろうと思っていましたが、良い意味で予想をハズしました。
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一方で細かな凹凸をトレッドで吸収しますのでロードノイズも軽減するのではないかと予想されるのですが…残念ながらそうはなりませんでした。環七を走り始めてすぐに「意外とノイズが聞こえる」という印象を持ちました。
その後色々な路面を走りましたが、摩耗劣化したプライマシー4S1と比べて静かとは言えません。新品同士での比較ではおそらく静粛性能はプライマシー4S1に軍配が上がります。
ただ、細かい音振がトレッドで吸収されますので音質がちょっと違います。プライマシー4S1と比べると「雑味が消えた」というか…
これまで「ザー」とか「ゴー」というノイズだったのが「サー」とか「コー」っていう感じのノイズに変わります。
それでも音量が摩耗劣化したプライマシー4S1と大差なく感じますので、静粛性を求める方におすすめできる銘柄ではないと断言しておきます。
空気圧を下げて以降多少音量が減ったような気もしますが、自分がこのタイヤのノイズに慣れてきただけかもしれません。
ミニバン用タイヤの中では比較的コンフォート性能の評価の高い銘柄だと思いますが、トゥインゴに履かせた時のインプレとしてはこうなります。
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そして乗り心地は個人的には好ましい方向に変わったと感じてますが、この乗り心地は柔らかいトレッドに依存しており、トレッドの摩耗劣化によって悪化していくことが予想されます。
快適性能を最重視されるなら純正のプライマシー4S1やeプライマシーもコンフォートな方向性の銘柄ですし15インチ純正サイズならルマンV+とかコンチネンタルのCC7、前後185/60R15とするならアドバンdBの新作やレグノGRXII等のコンフォート志向の銘柄が揃ってます。敢えてこの銘柄を選ぶ理由はないと考えます。
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2024/02/17 13:59:22