
新型コロナウイルス感染症・COVID-19に対する、日本のワクチン接種率は1回目接種を終えた人が76.1%、2回目接種を終えた人も68.6%と、G7諸国の中でも高い水準になってきました。
新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
さすがに70%を超えたあたりから接種率の伸びが鈍り始めましたが、諸外国に比べても高い水準に到達しつつあります。
我が神奈川県では23日の新規感染者数がついに一桁の9名となりました。
【新型コロナ】神奈川の新規感染、1年3カ月半ぶり1桁 1人死亡9人感染 | 神奈川新聞社
https://nordot.app/824636621185679360
国内の感染状況は大幅に減り、日本国内は一時的に「集団免疫」が確立したかのような状況になっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
最終的に日本国内のワクチン接種率は80%程度になりそうだということです。
【独自】日本の2回目ワクチン接種率11月末には80%に。政府の内部文書で判明 – SAKISIRU(サキシル)
https://sakisiru.jp/13022
まあ「独自入手の内部文書」等を見るまでもなく、そんなもんだろうとは素人でも予想できます。もうちょっと増えそうな気もしますけど。
12歳未満の小児への接種がまだできませんが、12歳未満の人口がおそらく1000万人弱、全人口の8%程度かと思いますので、接種資格のある人全員が接種を受けても接種率は92%程度です。
接種を予定していたもののその前に感染してしまって接種機会を失ってしまった人もいるかもしれませんが、これまでに感染した人が全人口の1.4%程度だと考えると、全体に占める割合はごくわずかでしょう。
そう考えると、日本国内の「宗教的ワクチン接種拒否者」、いわゆる「反ワクチン」と呼ばれる人は全人口の10%程度でしょうか?
そのうち強い信念でワクチン接種を拒否されている方がどの程度なのかわかりませんが、迷惑な話です。
ワクチンの効果がこれだけはっきりと現れ、「集団免疫」により未接種の人々もワクチン接種者に守られているという現実を前にして、それでもまだ「反ワクチン」を続ける人々につける薬はありません。
とはいうものの、今のところ「接種証明提示義務付け」等の強制力をともなう「ワクチン接種義務付け」の動きがないにもかかわらず、諸外国よりも高水準の接種率を実現したというのは、日本人の民度の高さを示す事案だと思います。
マスク着用解除、飲み会・宴会・集会などが全面解禁となるレベルの「集団免疫」状態になるにはもう1ランク高いワクチン接種率になる必要がありますが、それでも日本国民はここまでよく頑張ってきたと思います。
ロシアで、デルタ株よりも10%程度感染力が強い新たな変異株が発生したという報道がありました。
ロシアで新たなコロナ変異株、デルタより感染力強い可能性 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2HB0R5
この変異株に対してもワクチンは有効との事ですが、コロナの流行を現状レベルに抑制した状態を継続するためにはワクチン接種率をもう1ランク高める必要があります。
12歳未満の小児へのワクチン接種が進めば、日本国内は集団免疫が確立した状態に到達できるものと思われます。
海外から一定数の感染者が入って来ますので、本当の「ゼロコロナ」まではまだ時間がかかると思います。
また今後は、我々医療従事者のようにワクチン接種から半年以上経過した人が増えてきます。
ワクチンによる免疫が減弱・消失してきた人が増えてくるという事は、今後「ワクチン接種率」という数値はあまり意味を成さない数値になってきます。
これまでに繰り返し書いてきた事ですが、小児へのワクチン接種を開始する事と、追加接種を開始して定期的なワクチン接種ができる体制を整える事が必要です。
これができてしまえば日本のコロナ禍は終了です。まだちょっと遠いですが、ゴールが見えてきました。
Posted at 2021/10/24 03:23:43 | |
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