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TKG4410のブログ一覧

2022年07月18日 イイね!

スリランカの話題に関する訂正と農業問題、地球環境問題

スリランカの話題に関する訂正と農業問題、地球環境問題これまでに2回ほどスリランカのデフォルトに関する記事を書きました。

スリランカの迷走と不幸
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/46114694/


スリランカ情勢その後
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/46242315/


自分の不勉強もあってその後新たにわかったことがあり、過去に書いた記事を訂正しなければならなくなりました。

2つの記事を紹介します。

スリランカ大統領「デフォルト」で国外逃亡:主原因は有機農業、中国債務わずか10% | 中国問題グローバル研究所
https://grici.or.jp/3357


と、この記事を引用しつつ書かれたこの記事

中国より恐ろしい「ESGの罠」、大統領が逃亡した破産宣言スリランカの誤算 化学肥料禁止で農業生産が激減した「グリーン優等生」の結末 | JBpress (ジェイビープレス)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71003


です。

スリランカのデフォルトというとどうしても中国による「債務の罠」の話になりがちですが、スリランカの対外債務のうち中国に対する債務は約10%程度なんだそうです。日本への債務とほとんど同じようです(冒頭画像;上記「中国問題グローバル研究所」の記事から拝借) 。

コロナによって観光による外貨収入が断たれたのが致命的だったのは確かだと思いますが、それに加えてゴータバヤ・ラージャパクサ大統領が、なんと「農薬・化学肥料禁止令」を出していたんだそうです。

それにより農作物の収穫量が大幅に減り、経済危機の火に油を注ぐ結果になったとか…

なんと言うことでしょう


ラージャパクサ大統領が問題にしたのは、化学肥料が農地の土壌でバクテリアに分解されて生成される亜酸化窒素(一酸化二窒素:N₂O)だと思われます。

この物質は「笑気ガス」とも呼ばれ、我々の業界では麻酔薬として古くから用いられて来ましたが、15年程前からその使用が激減しました。

医療現場ではN₂Oのいくつかの副作用(詳細は省きますが深刻なものではありません)が問題視されるようになりましたが、実はこのN₂OはCO₂の300倍以上もの温室効果をもたらす温室効果ガスでもあります。

そして人為的に排出されるN₂Oの大部分は農業・化学肥料由来であり、その他に化学繊維工場(レーヨンだったかナイロンだったかと思いますが失念しました)からも副産物として排出されています。

先の参議院選では参政党が別の理由から農薬や化学肥料の使用中止を訴えていたようですが、農薬や化学肥料を使用せずに収穫量を簡単に維持できるほど農業は生易しいものではないでしょう。

ラージャパクサ大統領がなぜ突然農薬と化学肥料の使用禁止令を出したのかは上に紹介した記事の中に書かれていますので省略しますが、とても「サスティナブル」だとは言えない政策だったのは間違いありません。

いわゆるSDGsで挙げられている17項目の目標のうち、まず最初に挙げられているのは「貧困の撲滅」です。

決して「裕福」とは言えないスリランカでサスティナブルな開発目標を掲げたら国家が破産し、一気に貧困に陥ってしまった…なんて本末転倒です。冗談でも笑えません。

そしてこの化学肥料の原料を多く輸出しているのがロシアだったりするのがまた悩ましい話です。

世界有数の穀倉地帯であるウクライナが戦争で焦土と化し、ロシアに対する制裁で化学肥料が品薄となって価格が釣り上がっている状況で、近い将来世界規模で食料危機までやってきたら、人類は一体何をやっているのか…?っていう話になります。

「温暖化ガス排出削減交渉は軍縮交渉と同じ」「環境問題が盛り上がってたのは欧州の平和ボケ」などという意見もありますが同感です。

欧州各国がロシアの天然ガスへの依存度を高めた事がウクライナでのプーチンのご乱心の一因になったという側面もあります。

このブログでも何回か紹介させていただいたハイエクの言葉を、もう一度紹介させていただきます。

文明社会は人間の営みの結果ではあるが、その本質的な構造は特定の意志により設計されたものではなく、社会の試行錯誤を経て意図せず生じたものであり、そのはたらきの機序を人は充分に認識しえない。

よってそこに人間の理性(知力)が入る余地はわずかである。

その本質において能力の乏しい理性に基づき「社会の設計(設計主義)」や「革命的な進歩」を目指した場合、認識しえない構造を基礎としている文明そのものを破壊する。

人間社会に期待されるのは、所与の方向付けがされていない漸進的な自律変化である。


偉大な先人の言葉を今こそもう一度噛みしめるべきです。
Posted at 2022/07/18 03:25:05 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年07月17日 イイね!

苦悩するバイデン

苦悩するバイデン米バイデン大統領が中東を歴訪しました。サウジアラビアではムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MBS)と会談し、折からの原油高に対して原油の増産を要請したと伝えられております。

バイデン大統領“原油増産”に期待 サウジ・ムハンマド皇太子と会談
https://news.ntv.co.jp/category/international/966babad1b2045bb9e21f2a05ed4c363




トランプ政権ではイランに対抗する都合上米とサウジは良好な関係を続けていましたが、民主党の大統領であるバイデンに変わって大きく変化していました。

サウジにとってはイランと妥協して「核合意」を結んだオバマと同じ民主党の大統領です。

また「グリーンニューディール」を掲げ気候変動問題を重視する姿勢から産油国であるサウジからは「中東軽視」とも見られ、また民主党左派からはサウジの人権問題を問題視されている都合上、「自国に敵対的な政権」と見做されています。

トランプ政権末期にバーレーンやUAEがイスラエルと国交を結んだのも、トランプ政権の仲介があったものの、米大統領選でトランプが不利だと見切り、「米の中東離れ」に備えたバーレーンやUAEの対イランの安全保障戦略だったとの指摘もありました。

ウクライナ問題が勃発して原油価格が高騰してもサウジを始めとするOPEC等の産油国が原油増産に消極的だったのは、気候変動問題やバイデン政権に対する彼らなりの立場を示しているとも言えます。

アフガンからの撤退の際のドタバタで支持率を大幅に落とし、更にインフレに悩むバイデンの足元を見るかのように、イランは核合意交渉で強気の姿勢を崩していません。

バイデンの中東外交は完全に行き詰まっています。

ここで今更ながらサウジを訪れMBSに会いに来たところで、MBSとしては「どの面下げて…」としか思えないでしょう。日テレの報道では会談でサウジの人権問題についても触れられたようですが、MBSは当然馬耳東風です。

バイデンは「米国は中東で積極的に関与するパートナーであり続ける」とし、「中国やロシア、イランがつけ込む穴は残さない」と強がって見せてますが…

「米国は中東で積極的に関与」とバイデン氏 | 共同通信
https://nordot.app/921015188306132992


大した成果が得られなかった中東歴訪になりました。

バイデン大統領は4日間の中東歴訪を終えて帰国の途につきましたが、結局、焦点となっていた原油増産について、産油国側から明確な約束は取り付けられなかった形です。

中東歴訪終え帰国 米・バイデン大統領 原油の増産に期待を表明 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/97571


11月に中間選挙を控える中、バイデンの苦悩が伝わってきます。
Posted at 2022/07/17 14:12:09 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年07月16日 イイね!

原油価格はピークアウト……した?

原油価格はピークアウト……した?最後に給油してから、我がトゥインゴSリミテはエアコンかけながらのちょい乗りばかりだったので、燃費計に示された数値が酷いものになってました(冒頭画像)。

今日はちょっと遠出する用事があったので、冒頭の数値からだいぶ挽回できました。



冬にエアコンをオフにして郊外路や高速を控えめに走ると20km/L以上の燃費になりますが、夏場だとこんなもんです。

ささやかなブレーキ回生システムを装備してはいるものの、直噴等の低燃費技術をふんだんに取り入れたクルマじゃないので仕方ないですね。HVじゃないのでストップ&ゴーが多くなると燃費が悪化していくのも仕方ありません。

ここのところ原油価格に落ち着きが見られ始めました。先月前半まで$120/バレルを越えていたWTI先物価格が$100/バレルを割る水準になってきました。このままもっと安くなってくれると嬉しいですが…



日本時間の13日夜に、米国の6月の消費者物価指数が発表されました。

総合で前年同月比+9.1%、日本でいうコアコアで+5.9%という数値でした。予想を上回る数値にマーケットは若干動揺しましたが、物価を押し上げている主要因である原油価格に落ち着きが見られ始めていますので、今月以降米国のインフレも鎮静化に向かうのでは…?という憶測と、これにより利上げのペースが早まり、結果として景気後退局面が前倒しになるのではという予想も出てきて、神経質な相場になっているように思います。

ドル円は一時¥139/$を越える水準まで円安が進みました。

素人考えの憶測で全く根拠はありませんが、今後¥140/$代に一時的にタッチすることはあっても、それ以上円安が進む事はないように思います(こういう予想というか「予言」はいつもだいたいハズレますが…)。

日本経済にはかなり追い風が吹いている状況だと思いますが、皆様の周囲はいかがでしょうか?

コロナという不確実要因はありますが、岸田さんと財務省が変な事をやらかさなければ少し明るい未来が見えてくるように思います。
Posted at 2022/07/16 21:18:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年07月14日 イイね!

参政党って…?

参政党って…?個人的な話になってしまいますが、自分が医療従事者であるにもかかわらず歴史だの経済だの世界情勢だのっていう話に興味を持ち始めたのは、自分が幼い頃に亡くなった母方の祖父が石橋湛山と親交があって、東洋経済新報社に出入りしてたとか、若い頃に金本位制復帰に反対する論文を書いてたとかっていう話を聞いたからでした。



「金解禁…?何それ…?」っていうくらい無知・無教養だった自分でしたが、リーマン・ショック後に麻生政権から民主党政権に政権交代したりしてた頃の世相にちょっとした疑問を持っていた頃の話でしたし、人生の後半戦に入ってもう少しは教養を身に着けてみようかな?という動機になりました。

そして第二次安倍政権が成立した頃の話だったと思いますが、CGSというYoutubeチャンネルに出会いました。



吹田市議会議員から国政に挑戦すべく、自民党から衆議院選に立候補したものの維新の候補に敗れて浪人していた神谷宗幣氏が主宰していた(というか現在も続いてる)Youtubeチャンネルです。



当時経済評論家の上念司氏や憲政史家の倉山満氏などが講師に招かれ、日本の近現代史や経済をはじめ数々の教養番組を配信していました。

無教養だった自分はこれらの番組を切っ掛けに様々な事を学ぶ事ができました。

その後倉山氏はYoutubeチャンネル「チャンネルくらら」を立ち上げ、今では「救国シンク・タンク」というシンク・タンクを主宰して言論活動を続け、倉山氏の大学の先輩である上念氏もYoutubeチャンネル「上念司チャンネル」を立ち上げつつ経済評論家や実業家として幅広く活躍されています。

現在は両氏とも神谷氏とは若干距離を取っているようですが、その神谷氏が立ち上げたのが「参政党」です。

YoutuberのKAZUYA氏や「チャンネルくらら」のレギュラーメンバーで「救国シンク・タンク」にも参加している早大招聘研究員の渡瀬裕哉氏も参政党の結党に参加していましたが、その後政策や政治信条の違いを克服できなかったのか、参政党から離れました。

最近の神谷氏は、というと反ワクチン的な言動などもあって「ちょっと…」と思う事も多々ありました。

今回の参議院選で自分は参政党を支持できませんでしたが、一個人の活動から始めて全国の選挙区に候補者を立て、結果として比例代表で1議席を獲得して神谷氏が当選したというのは偉業として讃えられる事と思います。

これだけの選挙活動を行なうには相当の資金が必要でしたでしょうし、並大抵の志では達成できる話ではありません。

もちろん政治家は選挙で当選するのが目的ではなく、当選後の活動で評価されるべきものです。

今後の参政党や神谷氏の活動を見守りつつ、活躍を願いたいと思います。

追記; 「週刊SPA!」に、倉山氏による参政党評が掲載されました。

参政党はトンデモではない。振り切ったトンデモだ/倉山満の政局速報(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/08b80115e294983b66d84cd68192b9621f21a235
Posted at 2022/07/14 20:51:28 | コメント(0) | トラックバック(0)
2022年07月11日 イイね!

スリランカ情勢その後

スリランカ情勢その後安倍元首相暗殺事件や参議院選という国内情勢ばかりのニュースの中に、ひっそりとスリランカ情勢のニュースが入ってきました。

【速報】スリランカのラジャパクサ大統領が辞任の意向示す|
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000260892.html


スリランカ情勢に関してはこのブログでも以前取り上げました。

スリランカの迷走と不幸
https://minkara.carview.co.jp/userid/3311343/blog/46114694/


5月18日に上げた前回記事以降の情勢ですが、前回記事で予想した通り、代わり映えのしない政権メンバーで状況を打破できるはずもなく、ウイクラマシンハ首相も既に辞任しています(下記追記参照)辞任の意向を既に示しているとの事です。



そして今回ゴータバーヤ・ラージャパクサ大統領(冒頭写真)も辞任しました。

中国からの過剰投資という債務の罠に嵌ったのに、その資金を中抜きして私腹を肥やしていたラージャパクサ 一族が政権内に留まっていては何の問題の解決にもなりません。

今日は大統領官邸に市民が乱入する騒ぎになったようですが、このような鬱憤晴らしをしたくなる心情は理解できるものの何の解決にもならないのも事実です。

スリランカ“国家破産” 怒りの群衆が大統領公邸占拠|
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000261172.html


とりあえず政権の一掃が必要でしょうが、政権メンバーが変わったところで経済・財政状況が好転するとは思えません。

5月の記事にも少し書きましたが、中央銀行が2021年10月に固定相場制に移行した事が傷口を大きくしてしまいました。

債務の罠に嵌って多額の対外債務を抱えていながら、コロナにより観光業による外貨収入が途絶え、更に輸入に頼っていた資源エネルギー価格の高騰が追い打ちをかけました。

これで国内のインフレが進む中、その対策で固定相場制を導入すると何が起こるのか?

かつてのアジア通貨危機での教訓

を忘れてしまったかのようなこの政策は完全に失敗でした。

インフレということは需要に対して供給が不足した状態です。お金(自国通貨)は持ってるのに物がない状況です。これをドルと連動させて為替レートを固定にしたら、人々はお金をドルに換えて海外から購入しようとします。

外貨不足の状況で固定相場制を維持したければ、国家は流通してる自国通貨を減らす(自由な金融政策の放棄)か、外貨両替など海外との取引を規制(資本移動の自由の放棄)するしかありません。

外貨が不足しているのに資本取引規制もせずに、インフレの状況下で実効レートよりドル安のレートで固定相場制を導入しましたので、投機筋から大量のドル買いスリランカ・ルピー売りの投機アタックを仕掛けられました。

そうでなくても外貨が不足してデフォルト危機だったのに、泣けなしの外貨を吐き出して通貨防衛しなければならなくなりました。

それでも外貨が尽きれば終了です。今年3月には変動相場制に戻さざるを得なくなり、無駄に外貨を吐き出してヘッジファンドを儲けさせただけでスリランカ・ルピーは暴落しました。



外貨準備を失ったスリランカは対外債務をデフォルトするしか選択肢はなくなり、破産国家になりました。

これを期に出直して一からやり直すしかありません。幸い内戦の再来となる兆候は未だ伝えられておりませんが、予断を許しません。



ところで、莫大な政府債務を抱える日本政府にも同じ事が起こりうるのか…?と言えば、そんな事はありません。日本政府の債務はすべて円建てです。外貨建て対外債務とは事情が全く異なりますし、日本は莫大な外貨準備や対外債権を持っています。

それでも将来日本政府がデフォルトし円が暴落すると思うのであれば、資産を持ってる人は円資産を売って外国通貨や株式、商品先物等に替えた方が良いでしょう。日本国債なんか間違っても買ってはいけませんw。

※7/13追記
ウイクラマシンハ首相は既に辞任したというニュースをどこかで見たように記憶しているのですが、ゴータバーヤ・ラージャパクサ大統領辞任を受けてウイクラマシンハ首相が大統領代行業務を行う事になった旨のニュースが流れました。

スリランカ首相、全土に非常事態宣言 大統領はきょう辞任表明 | ロイター https://jp.reuters.com/article/sri-lanka-crisis-emergency-idJPKBN2OO0HW

どうやら冒頭に紹介したテレ朝の報道を自分が読み間違えたようです。

修正してアップしなおしました。
Posted at 2022/07/11 21:06:00 | コメント(0) | トラックバック(0)

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