未解決事件（帝銀事件）の真相は…

74年前の1948年、太平洋戦争後の混乱期に豊島区の帝国銀行（現在の三井住友銀行）にて8歳の子供を含む12人の毒殺強盗というおぞましい事件が起きた。
事件に対し叔父貴が感じた違和感、疑問点をあえて文字に起こす。

2万人以上の捜査員を投入した捜査の結果、容疑者とされたのは事件時に使用した名刺、大金所持、筆跡の酷似、アリバイの無いことから一流画家の平沢貞通氏、凶器は青酸カリとされている。

平沢氏は死刑判決を受けるが無罪を主張、刑を執行されぬまま1987年に獄中死した。
過去に事件のドラマ化、ノンフィクションの映像、今回の放送を見たが松本清張氏同様、素人の叔父貴であってもやはり腑に落ちない。


凶器の青酸カリは即効性の毒物の筈、ならば皆経口したその場で倒れ込むのではないか、殆どの被害者は死亡まで数分の間に苦しみながら移動し別の場所で事切れている。
実際の凶器は旧陸軍中野学校731部隊関連、登戸研究所という秘密部隊で開発された遅効性のある殺人兵器 青酸ニトリールではないか。
また、死亡を免れた生存者の証言から湯呑みへの溶液（毒物）の混入方法、犯人が見せた毒物の飲み方と平沢氏の再現内容の違いにも大きな疑問が残る。


何故最終的に平沢氏が犯人と断定されたのか…
警察は軍関係のある人物を特定していた様だがその矛先は急に平沢氏に転換された。
旧陸軍の暗部、警察、絶対権力を持つGHQ (連合国最高司令部)の思惑が見え隠れする中…
一体どんな取引きがされたのか…

この事件も戦争が残した黒く消えない爪痕ではないか…膨大な記録は残っているが真相は今も闇の中である。