"最後の1人を殺すまで"サイパン戦 発掘・米軍録音記録

80年間…誰にも顧みられることのなかった
戦場の録音記録がアメリカで見つかった…
米軍がサイパン戦を記録した「海兵隊戦闘記録」だ…

海兵隊のラジオ通信兵ラリー・ヘイズにより兵士への
インタビューがメインとなる記録は残る…


ミッドウェーで致命的な敗北を期した日本軍にとって
サイパンは「絶対国防圏」であり最後の砦であった…


対する米軍にとっても日本を攻撃する拠点として
太平洋での最大の作戦とされ1944年6月15日…
米軍の上陸が開始され日米の死闘が繰り広げられた…
3日間の激しい戦闘が続いた…
物量で勝る米軍は日本軍の兵力をほぼ奪った…

米軍は国際法に基づき…
戦う意思を持たない民間人を攻撃する事を固く
禁じていた…
そして民間人を保護するために投降を呼びかける

そんな中…参謀本部…陸軍軍務局長より
軍人のみならず女…子供にも玉砕の指示が…
米軍に捕まったら首を斬られる…殺される
それが民間人に教えられた戦争である


1人の米軍兵士が物音に気付き発砲した…
その相手が女の子であったことを知った兵士…
良心の呵責に苛まれ…帰国前に命を絶ったという

日本軍の敵を欺く執拗な攻撃により…
米軍の民間人保護という考えは消えていく

戦争の現実を前に疑心暗鬼に陥る米兵達…

死と破壊が自然の摂理となっていく…

米兵は生き延びて任務を果たす為…
最終的に動くものは全て撃ったと言う…

ヘイズのインタビューに米兵は答える…
「日本兵は狂信的で天皇のために死ぬことが
何よりも尊いと信じている」
「奴らに文明的な手段は通じない」

日本以外の国には理解出来ない考えであり
明らかに間違った教えである

戦争は人を狂気に貶める…
ロシア…ウクライナ
パレスチナ…イスラエル
今も続く戦争に罪の無い人々が犠牲になっている

愚かな戦争からは何も生まれない…