70スープラ　パワステ故障の意外な原因

70スープラといえばパワステの故障。
ネットを見ると高圧ホースからのオイル漏れだったり、ラックからのオイル漏れのようなものが殆どですが、先日遭遇した意外な原因でのパワステ故障について残したいと思います。厳密にはパワステには問題なかったです。

昨年あたりからたまにパワステが効かなくなることがありました。
朝一エンジンを始動するとパワステが効いておらず、走り出してしばらくするといつの間にか復活しているというもの。逆もありました。

リザーバタンクを見ても油量は正常範囲内。高圧ホースやラックからのオイル漏れも無し。異音も無し。効くときは効くし、効かないときは何をやっても効かない。多分電気系だな～と。
最近になってほぼ確実に効かない状態で毎日筋トレが続いていたので、本格的に原因を探ることに。

まず配線図を見てどんな回路か見てみる。なるほど車速感応式ね。去年ナビを交換したからナビにつないだSPD線が悪さしているのかも。
ナビから外してみたけど……変化なし。ハズレ。

仕方ないのでラックについているソレノイドバルブの点検。こいつが壊れているとかだとリビルトでも厳しいかも。幸いにもこいつは白でした。

次にラックからパワステコンピュータ間の導通チェック。問題なし。GNDショートも無し。

次にパワステコンピュータの電源系のチェック。来ているはずの12V電源が来ていない。恐らく一次的な原因はコレ。パワステコンピュータに電源が来ていないのでパワステが効かない（推定）。一応パワステコンピュータも取り外して分解して目視点検。コンデンサ液漏れとか無く問題なし。

次に何故電源が来ていないのかの調査。パワステコンピュータのコネクタから運転席足元のJ/B間の導通チェック。問題なし。
じゃあそこから上流となるとヒューズか？もちろんヒューズは切れていない。ヒューズの端子が酸化して接触が悪くなる場合があると聞いたことがある。一度抜いて磨いて戻してみる。おっ！電源が復活してる。電源が復活している状態でエンジンをかけるとパワステが効く。これでラックやポンプやコンピュータ故障の線は無くなった（ちょっとホッとした）。

なんだヒューズの劣化か～、本当にこういうことあるんだな～と内装を戻して再度エンジンを掛ける。パワステが効かない。あれ？

効いていた状態から効かなくなった状態で変わったことがあるとすれば内装を戻したくらい。もう一度内装をバラす。パワステが復活する。ん？

ここであることに気づく。
J/Bのとあるコネクタをグニグニ触ってみると電源が復活したり止まったり。え、接触が悪い？いやいや導通とかチェックしたし、現に今効いていない状態でもパワステコンピュータ間の導通はある。

……というかパワステと関係ないコネクタだコレ。

調べると具体的にはIO1コネクタという部分で、車両の後ろ側に行くコネクタでした。

もしかして共通の電源を使っている何かが悪さしているのか？
パワステコンピュータと共通の電源を使っている装置でIO1コネクタは……アンテナだ。
確かに去年アンテナが壊れたので中古を買って取り付けていました。思い返せば重ステになり始めたのもその頃だった。
試しにアンテナに行っている電源端子をIO1コネクタから抜いてみる。なんということでしょう、パワステ完全復活しました。コネクタグニグニしても問題なし。

ということで長々と書きましたがパワステが効かなくなった原因は「アンテナ」でした。アンテナ本体の問題なのか、はたまたIO1コネクタから抜いた電源端子の問題なのか（後者な気もする）。さすがにそれは分らんて……。
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