STI ステーリアキット  

【再レビュー】(2024/04/01)

取付が終わり高速と一般道、
峠道を実際に走らせてみました。

まず俺ガシィは車高調と
フロントにフレキシブルタワーバー
と言う組み合わせ。

ます第一印象として、
今まではリアの箱が道路状況に
応じて歪みが発生する様な印象。

フロントがタワーバーにより
ある程度横方向のフロントボディの
歪みを抑えているので
横方向への押さえが無いリアボディは
歪みやすいのでしょう。

カーブ等の急な旋回では
フロントの入りは良いがリアは
ワンテンポ遅れたり
歪みが戻るにつれ押し戻されるのか
リアが暴れる印象がありました。

またリアは段差等を通過する際
入力が大きく細かい揺れの収まりが
悪い感じです。また路面の振動を
上手く往なす事が苦手な感じ。
その為、後ろの内装から
ビビり音が聞こえる。

ステーリアを取り付けてからは
どう変化したのか。

リア周りがドッシリとしている。
出だしの加速感、即ちきちんと
リアタイヤに荷重が掛かっている
為、車がスルスルと進んで行きます。

コーナリングも意図する方向へ
導いてくれる。
更に曲がりやすい特性に変わりました。

室内内装のビビり音は
かなり治っています。
とは言え段差等の振動は
拾いますが収まりが良い。

但しある程度速度がのった状態での
振り返しの路面だとリアが突っ張り
過ぎてプッシュアンダーとなります。
まあ走っていると、この路面は
後ろから押されるなぁとか
感じる事ができます。

フロントの印象は、リアがだいぶ
落ち着いてどっしりとしている為、
ステアリングが大分重くなりました。
また直進安定性は増しています。

但し、リアが落ち着いているせいか
若干リアに引っ張られる様な感じ。
轍等の外乱に多少ステアリングが
持っていかれる。

もちろんしっかりとステアリングを
握って入れば真っ直ぐ進みますが
なんとなく気を使う。

ステーリアを取り付けて思った事は
ＳＴＩが何故フロントに
タワーバーとドローバーを付けたのか
なんとなく分かりました。

まずフレキシブルタワーバーで
旋回性能を高める。するとリアボディの
歪みがハッキリ出てくる。
そこでリアの剛性感を出す為に
ステーリアを取り付けて
リアの歪みを抑える。

するとフロントのステアリング特性が
僅かに気を使う印象となる。
そこでドローバーでステアリングの
僅かな歪みを抑えて直進安定性を
高める。

すると今度は、リアの路面からの
入力に対してダイレクトな突き上げが
更に目立つ様になる。その為
フレキシブルリアアームで更に追従性
高めサスペンションを更に動かす。

イタチごっこではあるが
これだけのパーツを準備して
大分まともな足回りに変化させる事が
ＳＴＩの解答なんだろうなと感じました。

少なくともフロント2点、リア2点の
ＳＴＩパーツをつけないと
纏まりのない車になってしまう。

あと減衰力は下げる方向へ向ければ
しなやかさが出てくると思います。

基本速度が乗っている状況では
安定し乗り心地が良い。

低速や悪路ではゴツゴツ感が
増た感じではありますが
装着前より抑えられた感じ。
ただまだ何かが足らない。

車の足回りは奥深くて非常に難しいと
改めて考えさせられました。