
妻用として中古で購入したMINI One。元々は、川口の中古車屋さんで買った違う子が来る予定でしたが、契約後三週間経っても納車予定日の連絡が無く問い合わせたら、排ガスがダメで修理に金がかかるのでキャンセルさせてくれと言われ、承諾しました。
この時は、そんなことある?たまたま不運だったのかな?程度にしか思っていませんでした。
その後、今の子を西荻窪の中古車屋さんで見つけて購入しました。納車三日後にエンジン警告灯が点灯したのでクレームを言いましたが、有償と言われたので、自分で修理するのを決めました。
修理するための情報を集めて行くと、ウィークポイントが沢山ある事を知り、一筋縄では行かないなと思いました。
納車されてから8ヶ月経った頃、台風19号が来て水没してしまいました。
水が引いた後に車を見に行くと、

シート上まで水没。電装系がショートしているのか、リアワイパーだけがゆっくり動いてたのが忘れられません。
ここから復活するまで1年以上かかっりました。その間に色々知った事を書きます。
✗泥水に浸かって壊れたECU(FRMフットウェルモジュール、SPEGヒューズBOX)の入手ルート。

⇒ヤフオクよりebayで英国、独国の中古部品商から購入した方が安く、空輸なので到着が早い事を知りました。
✗純正部品が高い。

⇒アリエクで純正互換品が激安で売っていました。
✗ECUの交換時には、メモリの書き換えが必要。

⇒ケーブルを購入して、ネットからツール(フリーソフト)とDaten(車両データ)をダウンロード、PCにインストールすればDIY出来る事を知りました。

⇒WinKFPで交換したFRMのECUメモリのVIN No.を書き換えが出来ました。

⇒INPAでECUのエラーコード確認、消去が出来ました。警告灯も消えます。

⇒NCS Expertでコーディングが出来るのですが、NCS dummyはDatenが自分の車に完全に合っていないと、エラーが出て書き込めません。吸い出したデータをメモ帳で編集してExpertで書き込むのが一番でした。
✗海外の安いコーディングケーブルは買わない方が良さそう。

⇒ネットで購入してシンガポールから届いたK+DCANケーブル。PCとの通信が不安定で、不良品と見極めるまで多くの時間を費やしました。
✗タイミングチェーンガイドの破損。

⇒間一髪!!! 噛み込まずに済みました。
テンショナーが弱いのでチェーンが暴れてガイドのブラケットが根元から折れました。
排気側のスプロケットが2山飛んでズレ、排ガスのHCが増えてました。

そのせいで、水没後の最初の車検不適合。2山ズラして再検査、適合。
✗オイル下がり白煙で後続車に迷惑、バルブステムシールの入手。

⇒ebayで安いバルブステムシールを発見、購入しました。ラトビアから届きました。
✗ヘッドをバラさないバルブステムシール交換方法発見。

⇒Youtubeで見た海外のDIYを参考にやってみました。

⇒DIYスプリングコンプレッサの失敗。

⇒VANOSスプリング取付用のDIY工具。
✗タイミングチェーンの交換。

⇒専用工具が無いので目視でタイミングを合わせました。
✗クランクスプロケットにキーが無い、18mmソケットが無い、ボルトの塑性域締付け。

⇒クランクシャフトにキー溝が無い事に驚きました。日本車で使わない18mm頭のボルト、塑性域締付け。小さい工具では辛い、トルクがかからない。
✗フロアの水が抜けない。カーペット裏のウレタンフォームが乾かない。

⇒フロアは水洗いし、泥水を吸収し臭く、乾かないウレタンを手で全てむしり取りました。シートも全席分解、表皮を剥がして洗濯しました。
これ以外にも沢山沢山修理しました。
今まで何台も車をいじって来ましたが、これ程世話のやける子はいませんでした。整備しにくく、専用工具の必要なメカ、PCを繋いでメモリの書換えが必要なECU、劣化するプラスチック…
どれも日本車では考えられない事のオンパレードでした。でも、逆にそれが楽しかったです。輸入車の食わず嫌いも治りました。もっと長く乗ってあげたかったのですが、長男も就職することが決まり、車が増えて車庫が一杯になってしまうのでお別れすることになりました。
三人目のオーナーに大事にして貰えるように祈ります。
ありがとう! MINI One.
Posted at 2023/01/08 12:52:09 | |
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