映画「そして、バトンは渡された」を観た

原作評判良くて気になってたんですよね。
読もう読もうと思ってたら映画になり、ふと思い出して映画を観てみたです。

これ、泣けますね。

ざっくり話は、、、
実の母親と早くに死別した少女が、スナック感覚で再婚を繰り返すチャランポランで脳天気な継母に振りまわされた挙句、自分を置いて継母は蒸発。
気がつけば継母の再々婚相手と二人で生活する日々を送ることになったという、二人の母親と三人の父親を持つ少女の物語。

いや、泣けます。

若い頃見るなり読むなりしてたら「なにこれ？」的にしか感じないかもですが、親となった今だと心に刺さりますね。

最初のうちは別々の物語が同時進行するんですけど、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」的な演出では無く、たぶん進行理由は見始めると直ぐに気がつくと思うです。

その進行の仕方も必要性を感じさせて小憎い限り。

何故、継母はスナック感覚で結婚を繰り返したのか？
どうして突然行方をくらましたのか？

主人公の少女が大人になり、自身が結婚を決意すると同時に戸籍上親であった人達を巡る後半は見どころですが、最終的にたどり着く継母のシーンは、ぶっちゃけ想像はつくものの矢張りグッと来るものがありますね。

映画の中盤に「ん？」となる違和感のある、進行上無関係にしか見えないワンシーンがあるんですけど、カンの良い人だとその時点で泣けるかもです。

いや、素敵な物語だと思いますよ。
この作品。


宇多田ヒカルの「あなた」という曲が頭の中をリフレイン中です。

別の作品の曲ですけど、めっちゃ世界観がドンピシャです（笑）

「そしてバトン、、」の原作読んだとか映画見たとかでしたらお勧めです。
涙腺ボンバーな曲に昇華するです（笑）