トルクレンチの校正
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
先日、愛用している東日製作所のトルクレンチの目盛りを合わせていた際、誤って最低目盛り以下まで動かしてしまい、目盛りを上下させるギヤが外れ、ダイヤルを回しても目盛りが動かなくなった。
その後、ピンセットで目盛りを押してギヤを嚙み合わせ、ダイヤルを回すと目盛りが動くようにはなったが、目盛りの合わせ位置がズレてしまい、正しいトルクの設定ができなくなった。
そこでメーカーに問い合わせ、修理に出すことにしたが、その際、長らく校正していない別の東日のトルクレンチも一緒に送って校正してもらうことにした。
2
今回依頼したのは、QL50N-MH(10~50Nm)とPQL100N4(20~100Nm)。
前者が修理(+校正)で、後者が校正のみ。
代理店は通さず、東日製作所のトルクレンチの校正を請け負っている東日エアトルク販売(株)に、事前に電話連絡した上で、送付。
到着から2日後に修理完了の連絡&修理費の連絡あり。
個人の依頼の場合、料金は代引き払い。
丁寧に梱包されて到着。
修理票が付いたままで、本体は綺麗に清掃され、袋に入っていた。
3
QL50N-MHの修理は、分解し、目盛り調整とスプリングピンを交換したようだ。
修理費:2000円
4
QL50N-MHの校正結果。
修理をすると必ず校正しなければならない。
2021年の出荷時の校正結果は、10/30/50Nmの3点検査で、それぞれの規格値(合格値)が、
10Nm:9.71~10.30Nm
30Nm:29.13~30.92Nm
50Nm:48.55~51.54Nm
と定められといるのに対し、それぞれ5回づつ検査した結果が記載されている。
50Nmの結果は、規格値の上限ギリギリだ。
それに対し、今回の校正結果は、10/30/50Nmに対し、1回分の結果のみ記載されている。
これは1回測っただけなのか、何回かの平均なのかは不明。
出荷時よりも追い込んだ(精度が高い)結果になっている。
5
次に、PQL100N4の校正結果。
2007年の出荷時の校正結果は、20/60/100Nmの3点検査に対し、それぞれ1回の検査結果だけ記載されている。
規格値(合格値)は記載なし。
CLOCKWISEというのは、右回り(締める方向)のこと。(略称:CW)
こちらも100Nmの結果が、101.8Nmと、2%近い誤差があるので、上限ギリギリではないかと思う。
それに対し、今回の校正では、同様に1回分の結果のみ記載されているが、
20Nm→20.18Nm
60Nm→60.12Nm
100Nm→100.60Nm
と、こちらも出荷時よりもかなり追い込んだ精度の高い結果となっている。
6
校正の費用は、QL50N-MHが4200円で、PQL100N4が5300円。
大きい方が校正料金が高いのかな?
上記にQL50N-MHの修理代2000円を加算し、消費税10%載せて、合計12650円也。
送料は無料で、代引き手数料も無し。
上記の金額のみ配達時に支払った。
7
校正前の値がどうだったのかはわからないが、例えば2007年の出荷時に100Nm→101.8Nmだったのが、16年後の2023年に勝手に100.60Nmと精度が向上したとは思えないので、狂っていたのを調整して精度が上がったと考えるのが妥当。
校正前はめちゃ狂ってたりして。。(^^;
今回、バシバシに精度が上がったので、ヘッドボルトをARP製に換えて、サブの水温センサーを付けるついでにヘッド脱着でもしてみようかと思う。
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