八栗山ひまわりツーリング(その2)
投稿日 : 2013年07月18日
1
じりじりと照りつける日差しとアスファルトの照り返しに焼かれながら、交通量の多い高松市街を通過して八栗ケーブルの八栗登山口駅に到着。
ここのケーブルカーはなかなか味のあるデザイン。
昭和30年代の「モダン」が郷愁をそそる。
わたしの生まれる以前のころの乗り物はなにかと心惹かれるデザインが多い。
幼少期は、はとバスの屋根の上に乗っかったロケットのような構造物にあこがれて、大人になったらはとバスの運転手になりたいとさえ思ったものだ。
2
車体はぴかぴかで、車内もきれいに整備されていて、古くささを感じさせない。
まるでタイムスリップしたような気分にさせられる。
そんなケーブルカーの乗務員席には似つかわしくない装置が…
いや、でも、これももう懐かしのアイテムになりつつあるな。
かつてソニーのカーオーディオ部門が元気だったころを知らない世代には、単なる業務用の装置にしか映らないかもしれない。
携帯電話に「くるくるピッピ」のジョグダイヤルが採用されていたころ、ソニーのカーオーディオにはロータリーコマンダーというオプションが用意されていた。
両面テープでステアリングコラムの脇などに貼り付けてオーディオユニットを手元でコントロールできる電波リモコンがあったのだ。
八栗ケーブルでは車内に流されるBGMを再生するのに使われていた。
3
録音された車内アナウンスは不明瞭で、上りはなんの曲だかわからないが地元の民謡のようだった。
下りもアナウンスによると「ナントカにゆかりのふかい」ってことで、NHKでかつて放送された「シルクロード」という番組のテーマ曲だった。
4
八栗山上駅に到着。
駅を出てすぐのところから見上げる八栗山はなかなか荘厳だ。
八栗山というのは通称で、正式には五剣山と言うそうだ。
その名の通り、峰が5つ連なり、左から一峰、二峰、三峰、四峰とつづき、右端の平らに見える部分が五峰だそうだ。
事前の調べによると、これらの峰に登る人もいるようだが、その写真を見る限りでは単独で歩くのは危険な感じがする。
このとき13:00をまわったころ。
当初はケーブルカー沿いの道を散策しながら下るつもりだったが、高松出港の時間も迫っている。
それに、きっとこれ以上は熱中症にかかってあとでつらいことになりそうだ。
早々に下りのケーブルに乗り込んで、八栗山をあとにした。
5
13:30、高松港に戻ってきた。
乗船するのは14:30発の「こんぴら2」。
屋根の上になにかある。
航行用のレーダードームか?
6
とおもったら、奇妙なオブジェ。
瀬戸内国際芸術祭ってことで、現代美術作家のヤノベケンジによる「トラやん」だそうな。
手に持っているのはオリーブのようだ。
そういえば、高松港に入港するとき、なにやら斬新な塗装の屋形船みたいなのがいたが、後で調べたらそれもヤノベケンジの作品だったようだ。
7
無事、乗り遅れることもなく、醤油サイダーのおかげで熱中症にぶっ倒れることもなく、高松港を出港した。
洋上から牟礼半島の屋島を望む。
奥には五剣山の一峰が見える。
展望甲板に立ってカメラを構えていると、汗が噴き出すほどの良い天気であった。
このころ、滋賀や京都では竜巻注意報が出るほど荒れた天気だったらしい。
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