トランスミッション摘出　前編

廃車にした車体からＡＴ車に移植するトランスミッションの摘出作業。
まず、電気系のカプラを３つ抜く。
６型のＭＴ車には、バックアップランプスイッチ、スピードメーターセンサー、ニュートラルスイッチの配線がつながっている。

フロントエキゾーストパイプを吊っているステーを取り外す。
ボルトは２本、１２ｍｍレンチ。

スタータの上にある、サービスホールＡの蓋を開ける。
ボルトは２本、１０ｍｍレンチで外せる。

ベルハウジングの下面にあるサービスホールＢの蓋を開ける。
こちらもボルトは２本、１０ｍｍレンチ。

サービスホールＢから覗くとご覧の様子。
サービスホールＡの中は、ミッションが車体についている状態では覗けない。
手探りでレリーズフォークを車体後方に引き寄せると、レリーズカラーがクラッチカバーに押し付けられる。
レリーズフォークを引き寄せたまま、レリーズカラーとウェッジカラーの間（矢印部分）にマイナスドライバーを差し込んでこじる。
プル式クラッチを持つＲＸ－７特有の作業。

上記の作業によって、レリーズカラーがクラッチカバーから切り離されるということらしい。
しかし、ＲＸ－７のクラッチ系を分解するのが初めてのわたしにとっては、サービスマニュアルに書かれてあることをなぞるだけで、どういう仕組みになっているのかはよくわかっていない。
マニュアルの解説図も簡単に書かれているだけから、ドライバーを差し込む場所にもあまり自信がなかった。
ドライバーをこじると、正解っぽい手ごたえがあった。
作業後の状態を目視しても、部品が離れているという認識はあるものの、何がどうなったのかというところまでは理解できていない。

続く