私が勤務する自動車学校では、新型コロナウイルスが蔓延したことを受け、3年ほど前から「応急救護」等の一部の科目を除き、殆どの学科教習をオンライン化しております。
このオンラインによる学科教習、24時間いつでも自分の都合の良い時間帯に受講することが出来るため、仕事や学校が忙しい方々には大変好評です。(昔は1つ受講出来ない科目があると、かなり先まで待つ必要がありました😅)
ただこのオンライン学科教習にも弊害がありまして、毎日少しずつ、コツコツと勉強して下さる教習生の方ならば問題はないのですが、中にはなかなか学科を受けてくれない教習生が少なからず存在します。
こういう傾向にある教習生は、運転は大好きなので、技能教習の方はどんどん進んで行くのですが、学科がさっぱり進まないのです。
そして検定の日が迫ってくると、1日に8時間とか10時間、まとめて学科を無理矢理に終わらせてしまいます。このような『まとめて受講』では、見るのが精一杯で、絶対に身に付かないと思います。
卒業検定の場合は、自動車学校で学科試験はありませんが、仮免許を取得するための修了検定では、技能試験に加えて学科試験があります。
50問50点満点の学科試験で45点取れば合格なのですが、検定の直前にまとめて学科を一気に受講した教習生は、やはり合格率が悪いのです。
特に初めて道路交通法を目にする高校生で学科をまとめてやった教習生の多くは、おそらく様々な項目が頭の中でごちゃ混ぜになっているのでしょう。何回も学科試験で不合格になる方が少なくありません。
教習生の皆さん、学科は毎日少しずつで良いので計画的に受講し、理解を深めてください。
無理矢理に頭の中に詰め込んでも、理解し辛いですし、何より道路を走る際にきちんと理解出来ていないまま、教習車を運転することは非常に危険です。
この先、こうした傾向に改善が見られないようであれば、オンラインの1日当たりの最大受講時間数を制限するなど、何らかの措置を取らざるを得ないような状況になるかもしれません。
コツコツと、少しずつ積み重ねていくことが、物事を習得する一番の早道なんだよということも若い方たちに教えていかなければいけないと痛切に思います😅
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2024/03/03 20:05:14