
新車で購入して以来、とても楽しく走らせていただいているSV650Xも、走行距離は31500Kmを超えて早くも3年が経過しようとしておりますが、そうなるとやってくるのが車検です😓
XJR1300に乗っていた時もユーザー車検で通していましたが、何せもう15年近く前の話ですし、車両を購入したレッドバロンからはぜひ車検をご依頼くださいと電話もかかって来ていたので、今回はどうしようかなと迷っていたんですが・・・先日レッドバロンへオイル交換に行った際にその話となり、「このバイクはリアフェンダーを短く変更しているので、車検時には構造変更が必要では」と言われたのでバイク全長を計測してもらうと、届け出が必要のない3㎝までの変更には収まっていないとの事でした。
自分で計測した時はギリギリ大丈夫だと思っていましたが、構造変更しなきゃいけないとなれば通常一か月前から申し込める継続車検と違い、次回の車検が構造変更をした日からの2年となるため、なるべく車検期限に近い平日で仕事の調整も考えて有休を取らないといけないですし、保険会社へも変更連絡をしなきゃいけなくなる等、ちょっと面倒な事になります😫 ここはお店に頼んでしまった方が楽かも・・と思いながらお願いした場合の構造変更手数料を聞くと、なんと9600円もかかるそうな(;'∀')
確か構造変更って自分でやれば300円ぐらい高くなるだけで、変更検査も排気量が変わるとかならともかく、車両の高さや長さが変わる程度なら大して手間もかからないはずなので、親切に教えていただいたレッドバロンには悪いのですが逆にユーザー車検でやる事を決意したのでしたw
そんな訳で事前にユーザー車検の予約をして、本日実際に車検を受けてきましたので、次回車検を受ける際の自分の備忘録として、また今後ユーザー車検を考えている方の参考になればと思いブログに残したいと思います。
ユーザー車検当日に、絶対忘れず持っていかないといけない書類は
・車検証
・現在の自賠責保険証
・自動車税納税証明書
・2万円程度の現金
以上の書類は現地で調達できないため、必ず忘れず持っていく必要があります。
私が車検を予約したのは名古屋市中川区にある中部運輸局愛知運輸支局で、当日に必要となる上記以外の書類は現地で調達して記入できますが、記入する多くの書類はWebからダウンロードできますので、事前に準備しておくのがおススメ。

愛知運輸支局で検索すると、上のHPを見つけることができると思います。ここから車検の予約→検査の仕組み、流れを開くと、車検のやり方についての説明と申請書の作成方法や車検受付に必要な書類をダウンロードできます。

通常の継続車検で必要となるのはこの第3号書式で、Webから申請書を作成すれば、こちらの用紙へ必要な情報が自動的に記入されて印刷できます。

もちろん手書きでもOKで、上の記入例に沿って第3号書式に必要な情報を記入すれば、何の問題もなく受付してもらえます。

構造変更の場合必要となるのは第2号書式です。上の①業務種別に構造変更の7、⑦の有効期間に2年の2を記入し、後は継続車検の第3号書式で記入する内容と、車検証に記載されている車両の情報を記入すればOKです。

車検の予約を行うには、初めて利用する場合はWebの検査の予約から最初にアカウント登録を行います。登録が終わったら、ログインして自分が予約したい日時を選び、2輪車にチェックを入れて予約すれば、登録したメールアドレスに受付の際に必要となる予約番号が送られてきます。

また点検整備記録簿については、バイクショップで定期点検を依頼した場合は作成してもらえると思いますが、自分で定期点検もするなら自分で作成する必要があります。ただこちらは後整備と言って、車検と法定点検は別物という考えから、車検時に定期点検を車検の後にしますと言えばこの書類が無くても車検には通ります。が、交付される新しい車検証に「点検整備記録簿記載なし」と印刷されてしまいますので、どうせ後から作成しないといけないのなら(正直作成したか確認される事はありませんが・・)事前に用意する事をおススメします。
以上が車検当日までにできる前準備となります。慣れた人なら書類受付が8:45、1クール最初の車検検査受付が9:00~からなので、現地で書類を記入しても全然時間的には問題ないですが、慣れていない方だと結構焦りますし、できる事は事前にやってしまった方が当日は心穏やかに車検に挑めると思います🤔
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という事で車検予約日当日、まずは8:00頃にヘッドライトの光軸調整をお願いするため、近くのカーテスター屋さんへ向かいます。昔はヘッドライトの光軸がズレている場合、検査員によっては上に向きすぎ、左に寄りすぎとか教えてくれるので、それをヒントに再検査で合格するまで何度もラインに並ぶという荒技が使えましたが(私は当時も事前にちゃんと光軸を合わせてましたよ😅)現在は当日の再検査は審査時間内に2回までなので、テスター屋さんにお世話になった方が間違いないと思います。

昔から光軸調整でお世話になっている、コウサカカーテスターさんです。バイクの光軸調整は1650円で、こちらで調整を行ったのに万一光軸が通らなかった場合、無料で再度調整していただけます。従業員さんの対応も良くて手際もいいので、カーテスターをお願いするならこのお店をおススメしたいです。

ちなみにLEDヘッドライトは、車検対応をうたっていても中国製等の安いものだと実際は通らないという話をよく聞きますが、私が使用しているのはライジングシリーズでお馴染み、日本製のスフィアライト!・・の中でも安価なエントリーモデルです😂 でもテスター屋さんによれば十分な光量があるとの事で、実際車検の光軸試験は一発でクリアしました。すでにこちらのLEDヘッドライトへ交換してから3年、3万km以上をなんの問題もなく使用できている実績もあり、安いですが信用できる商品だと思っていますので、次はこのメーカー製のハイグレード品を買いたいですね😊

まだ早い時間ですが、中部運輸局愛知運輸支局に入り書類等を最終チェックします。今日は雨予報だったからか、昔来た時ほどは混んでいませんでした。

ユーザー車検の場合、構造変更、継続車検共に1階入り口奥にある、①11番窓口で申請書類を受け取り、新しい自賠責保険の手続きを行ってから②12番窓口で車検手数料や重量税の印紙を購入します。重量税の金額は、車検証の初年度登録から窓口のお姉さんが計算して教えてくれます。

11番窓口でもらった書類を記入していきます。まずは自動車検査票1を記入し、購入した印紙を貼ります。継続車検なら以上ですが

構造変更の場合、裏面の自動車検査票2も記入します。基本車検証に記載されている車両情報を記入すればよく、実際に検査時に計測した数値が違えば、検査員が修正するようです。

最後に自動車重量税納付書に記入して、自動車重量税印紙を貼れば必要な書類が揃いますので、③の10-2 ユーザー車検受付窓口でこれらの書類を提出しますが、もし足りない書類があればこの時点で指摘してもらえます。無事受付してもらえたら、検査に必要な書類をまとめて渡してくれるので、これで車両の検査ができる準備が整いました。
2輪車用検査レーンへの入り方は、駐車場に白線で検査レーンへの案内が書いてあるので、それに従って移動します。

2輪車用検査レーンに行くと、どうやら私が1番手のようです。そこにいた検査員へリアフェンダーが短くなった事による構造変更であることを伝えると、メジャーで計測してくれたのですが・・「数値内に収まっていますので、構造変更は必要ないですね~」
なんじゃそりゃー!やっぱり大丈夫だったんじゃん😫 まあ微妙な数値なので仕方ないかもですが、もしレッドバロンで車検をお願いしていたら、ちゃんと9600円返してくれたんですかね?w そんな訳で、急遽構造変更から通常の継続車検となったのでした😅
気を取り直して検査の続きです。検査員が各部のオイル漏れや左右のウインカー、ホーン、前後ブレーキのリアランプ点灯等、車両の状態を一通り確認後、マフラーから排出される排気ガスのプローブ検査を行います。

サイレンサーの中に太い針金のような検査プローブを入れ、一酸化炭素や炭化水素の排出量が規定値以内か調べるようですが、私はこの検査は今回初めてやりました。

問題なくOKがでて一安心・・通ったので良かったですが、アイドリングが低かったりエンジンが冷えていると、燃焼効率が悪くなり一酸化炭素が多く発生するそうなので、なるべくエンジンを検査前に温めておくといいそうです。

そのまま前に進み今度はスピードメーターの精度検査です。SV650Xでは回転するローラーに前輪を乗せて、メーターが40Kmを表示したら左足で踏んでいる床スイッチを離すという方法で測定しましたが、後輪で速度を検出している車種は後輪をローラーに乗せないといけないので、自分のバイクが前輪後輪どちらで速度を検出しているのか事前に調べておくとよいです。
それが終わったら次はブレーキ検査です。前後タイヤをローラーに乗せ、回転するローラーの上で前後ブレーキをかけ、しっかりブレーキが効くかの検査を行います。ここでブレーキが効けばOKなので、ブレーキパッドの残量は車検では確認されません。

更に前へ進み最後の関門、ヘッドライトの光軸検査です。ハイビームにして〇が点灯するのを祈るのみですが、事前にテスター屋さんで調整していてもやっぱりハラハラしますねw
車検の継続検査は以上で終わりでした。私のSV650Xは、マフラーのサイレンサーをヨシムラ製に変えているので、劣化によりマフラー音量が大きくなっていたとかで落とされないかちょっとだけ心配していましたが、アイドリング音量とJMCAのプレートから問題ないと判断されたようで(検査員が検査用紙にJMCAと記載していました)実際に機器測定までされませんでした。でもサイレンサーのバッフルが外されていないか、固定方法等については確認していたようなので、疑念がある場合は測定するのかも知れませんね。
こんな感じで約15年ぶりのユーザー車検は、構造変更が不要だったとかありましたがw 特に問題なく終了しました😆 書類処理も昔よりずいぶん効率化されたのか、あまり待たされる事もなく全部終わったのが10:10、実質1時間半程度で車検は終了し、金額的にも重量税や自賠責保険を除けば、1800円の車検手数料で済んだ事になります。
大型バイクが欲しいけど車検がなぁ・・とお悩みの貴方!自分でしっかり車両の定期点検ができる人であれば、実はそれほど手間も金額もかからず乗る事ができますよ🤗