
祖父の弟がカメラマンだったので、私の手元には戦前のネガがいくらか残っている。残っているのは35mmフィルムで、撮影したカメラはおそらくLeicaのC型ではないかと思う。
港に5台車が駐まっている。戦前の車の多くは似たように見えて区別がむずかしい。
手前3台のうちの手前2台は扉やボンネットの形状から同じ車種のように見える。後輪に板状の物が立てかけられている。凍結防止か何か目的はわからないが、当時はこのような工夫が必要だったのかもしれない。
奥1台は、ヒンジが前後ドアとも後ろ側にあるという、現代では考えられない仕様。
奥の2台も良く見ると違う車種のようだ。5台ともGMかクライスラーあたりの輸入車なのだろう。
ネガの続きには豪華客船が写っている。
ネガを拡大すると「EMPRESS OF BRITAIN」と書かれている。
Wikipediaによると、1928~1931年にスコットランドの造船所で建造された蒸気タービン船でカナダの鉄道会社が保有していたそうだ。
1940年にUボートによって撃沈されたとのこと、今でも海の底で眠っているのだろう。
横浜ハンマーヘッドのHPによると1932年に初入港したとの記載があるので、撮影されたのは、このころだと思う。
港で何かを待つ人々の姿も写っている。結構寒そうだ。
ネガの続きに、山下公園らしきところがあり、何か建造物(オブジェ?藤棚?)が写っている。
グーグルマップで山下公園を見てみたら、この建造物がほとんど変わらない姿で残っていた。約90年も前に作られたものとは思えないほどきれいな保存状態です。たいして重要な物とは思われないので、たまたま壊されずに残ったということだろう。特に過保護にされていないところが大変いいです。
Posted at 2022/09/17 14:26:02 | |
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戦前のクルマの写真 | クルマ