このバイクは、某二輪メーカーに勤務していた時、地方の営業所をドサ廻りさせられていた時の、一時期ではありますが、乗っていたバイクです(苦笑) 当時の地方のバイク販売業界には、色々と闇ルートが有りまして、若かりし頃の私が、会社からの懲罰的ドサ廻りに腐る事無く勤務出来たのも、ひとえにこの新しい世界を知った為です(大爆)
という訳で、その時知り合った知人の中に、当時私が所有していた或るバイクをいたく気に入った様子の方がいて、それを譲ってくれと頼みこんで来ました。当時の私のバイクは、確かに珍しい車種ではありましたが、決して高額なモノでは無かったので、訝しく思っておりましたが、そんな私の態度に対し、意を決したようにある提案を示して来ました。それが、「では、しばらくの間でいいから、私のバイクと交換してくれないか?」 と言うモノでした。まあ、相手の職業と住所も知っていたので、その申し出を受ける事にしました。
とはいえ、お互いレンタルと言う取り決めでしたが、実際は所有権を譲渡し、書類上完全に名義変更した上での所有になりましたので、実質的にも愛車の1台となりました。
勿論このバイクが、超高額だという事は解っておりましたが、当時の私は、一応その道のプロでもありましたので、このバイクの本当の価値は解っておりました。まあ、一言で言えば、“ボッタクリバイク”という事が(核爆) まあ、コレはスーパーカーにも当てはまる事なので、特に悪意はありませんが、実際に乗ってみて、速さを謳っているバイクではありますが、実際はあらゆる意味で、まだまだと言った感じでした。まずエンジンですが、当時のビモータは日本メーカーからの脱却を図っている節が有り、故にエンジンはドカッティにシフトしている最中でしたので、1Dのエンジンも、ドカのSSシリーズか851のエンジンを搭載しておりました。私のは851を積んだ初期型でしたので、やはりと言うかトラブルが結構ありました。エンジンは大排気量なのに2気筒でしたので、どうしても振動と、上の回転域がとても、“どんくさい” というか“泥臭く”、回せば回すほど耕耘機のような感覚になったものです(苦笑) っていうか、上まであまり回らないし(追苦笑) ハンドリングは、このバイクの代名詞となっている“ハブ・ステアリング” にのみ注目が行きがちですが、そのメリットは、ブレーキング時のみにしか甘受出来ませんでした。フロントが沈み込まずフルバンプしないので、前へダイブする事は無いのですが、逆に急なフロントブレーキは、即ホイールロックに繋がり、とても怖い思いをした事が何度も有りました。それにどうしてもハンドリングにダイレクト感が無かったので、街乗りの時も、凄く違和感が付いて回り、そしてそれは最後まで慣れる事は有りませんでした。
とはいえ、流石に注目度は最高レベルでしたので気持ちが良い事もありましが、あくまで遠くから見ているだけの方達が多かったので、実際近寄って見ても、避けられるばかりという現状に、かなり寂しい想いがしたものです(苦笑)
あと、シングルシートだったので、オネーチャンを後ろに乗せる事も出来なかったのも欠点の一つでしょう(爆) 勿論最近のイタ車は、クオリティも遥かに向上したので、古き良きラテン車との思い出として、今はいい経験させてもらったと感じております。