
昨年の9月2日、最愛のシンガプーラの凛が治療のできない脳腫瘍で11歳の生涯をおえて
私の腕の中で旅立ちました。
医師からはまだ大丈夫と言われていて…2ヶ月の緩和ケアの末です。
大きな瞳の凛は大好きなお母さん(私)に抱っこされまん丸のお目目で私を見つめたまま…
目の光も強いままで急逝。亡くなっても「え?」
と思うほど私を見ていました。

なぜ…そんなに急いで虹の橋を渡ったのか…
2ヶ月の介護も苦じゃなかった。まだ一緒に生きたくて…

もし、凛が居なくなったら…心が削られたようで…耐えられないから
落ち着いたら…保護猫を迎えようと思っていました。家族にも了承してもらえました。
凛が旅立って1ヶ月半を過ぎた頃、まだ凛を想い辛かった頃にジモティの里親募集を何気に見ていたら…
「子猫が3日会社で鳴いてて保護したけど、うちでは飼えないから緊急に引取りを」
とあり、写真も子猫の情報も全くなく…これでは誰もお迎えしないと思い、「最低限の様子や写真を載せた方が里親さん来ますよ」ってコメントしました。
まだ、お迎えする気持ちではなかったのです…
それほど凛との結びつきは強いものでした

コメントに返信が来たのですが…
「渡すはずの人が約束の場所に来なくて、ジモティも退会してしまい連絡がとれなくなりました。今から連れていきます」
どんな子猫かもわからず、引き取るとも言ってなかったのですが保護主も切羽詰まった感じなので…預かって…里親募集をしようと思いました。

コンビニ駐車場で受け取ると小さいし目も身体もボロボロ…引き取るしかなくて…
凛が遺して行った高栄養食とシリンジで流動食をあげました。
次の日は動物病院が休みで2日後の朝…珊瑚と名付けた子猫が低体温と意識障害、心音低下で
朝8時の開院と同時に動物病院に飛び込み…
1時間半かけてようやく意識も戻り…
その日から2時間おきにシリンジで流動食を半月あげました。
生後1ヶ月半と言われた珊瑚は普通なら500から700gなのに370gで胃も消化器官も縮み上がっていたのです。
死にかけた珊瑚を見ていて…もう手放せないと思いました。最後まで責任を持って育てたい
「凛、お母さん…新しい子と暮らしていいかな」
そう、つぶやきました。
そんな時、猫は着替えて帰ってくる って話を知り…涙し…凛が急逝した頃産まれたであろう珊瑚は…巡り巡って私のとこに帰ってきたのだと…
この漫画を見て泣きました。
凛はあの時、急いで着替えに行って帰ってきたのだと。
珊瑚はジャンプからの抱っことおんぶが好きです。
それは我が家で凛だけの特技でした。
珊瑚にそっと「凛?」と聞くと耳を動かしました
凛は最期は腫瘍の影響で片目が不自由になっていたけれど珊瑚も片目は白濁が残るか癒着するかもと言われました。
まだ後遺症はあり生涯手入れが必要だけど、珊瑚の目はある程度治り医師も「子猫だから生命力があるんだね凛ちゃんが奇跡をおこしてくれたんですね」
そう、言ってくれたのです。
珊瑚は元気に育っていきました

iPhoneサイズだったのに半年で黒猫や3WDを抜かすほど体重が増え、大きく育ちました。
それでも私にはいつまでも可愛い子猫に見えてます

今は5kg半あるハチワレのナギに追いつきました。
珊瑚は珊瑚として可愛くて仕方ないですが…
何分の一かは凛の魂が着替えてきたと思っています。
凛を見送ってまる1年…もう泣くのはやめようと思いました。
凛がいつまでも心配しちゃうから…。
「ずっとそばにいて見てるよ」と言いたくて、私を見つめたまま逝ったのだと思います

こんなに大きくなっても、まだまだ甘えんぼさんです。
今では「凛は帰ってくるために、色々頑張って運命を変えてきたんだね」と家族で話してます
もちろん、珊瑚は珊瑚として愛してます。
凛の代わりではないのです。
それでも…ほんの少しでも凛の魂が入っていたらと願ってしまいます…
Posted at 2022/09/01 22:29:30 | |
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