食が細くなりどんどん痩せていく17歳のあかにぃ
毎回4種類くらいのご飯を並べて、どれなら食べるか試していました。
毎回食べるものが変わり、安定した食事が捕れない。
そして、とうとう自力で捕食が出来なくなりました
少量でも栄養が捕れる介護食をシリンジで強制給餌を始めました。
強制給餌=少しでも楽な旅立ちへのお手伝いだと
過去の猫たちが虹の橋を渡るのを見て知っています。
珊瑚を育てたこのシリンジでは小さいので、ペットの介護用の大きめのシリンジを購入。
あかにぃは爪を立て嫌がることも多く…爪を切っても抵抗するので私も傷だらけに。
それでも諦めず、給餌し続けました
腰骨が浮くほど痩せていくあかにぃ。
強制給餌なんてしたくないね…
でも、空腹だと肝臓が悪くなり苦しむから…
ごめんね、一緒に頑張っていこうね
強制給餌から10日ほど経った時、他の子のご飯をあげてたら 突然あかにぃが食べ始めました!
驚きでぼーぜんとしてしまいました。
内部腫瘍で顔の形も変わり、カリカリを食べるのも楽では無いはずです。
それでも、多くはなくとも自分の力で食べ始めました。
もう、目もあまり見えなく耳もほとんど聴こえていません。
それでも「自分で食べる」と決めたあかにぃは
トイレもお水も爪とぎも休む場所も自分で決めています。
強制給餌から自力食になり、歯ぎしりのように牙が擦れる音を立てながらも毎食頑張って食べてくれるようになり、少し腰周りもふっくらしました。
お膝にも乗ってくるようになりました。
あんなに重かったあかにぃがとても軽く…
でも命はとても重いです
ストーブの前のペットベッドでカムイと楓と猫団子になり、自分のお手入れもしてました。
ここまで動けるようになったことに驚きを隠せません。
猫も…どの生き物も 最期の瞬間まで「生きる」ことを諦めないと思っています。
ただ、暗くなっていく視界や聴こえなくなる、大好きな飼い主さんの感触がわからず…不安や怖さを持つと思うのです。
なので「その時」には優しく声をかけ撫でて笑っています、毎回。
そして「頑張り終えた時」やっとたくさん泣けるのです。
お家に来た時からずっとくれた幸せや優しい穏やかな時間…
(粗相や噛みつきも大変だったけど)
今は、あかにぃがどれだけ 安心して暮らせるかを考えています。
腫瘍のせいか、クシャミが止まらなかったり…
毛の手入れが出来ない場所は他の猫が舐めてくれたり…総出であかにぃの介護です。
「幸せだね」「幸せだよ」そんな気持ちで「その時」まで笑っていたい…あかにぃに心配かけたくない下僕なのです
これまでの子達、何万回と「食べる」「出す」を見守ってきました。
それが「当たり前」ではなくどれだけ幸せでほっとするか…
…あかにぃ、君は本当に強いね…
でも頑張り過ぎちゃ駄目だよ
保護シェルターであかにぃを見つけて選んでくれた…一番大好きな娘の膝で…
こんなにコロコロして、綺麗な瞳でした。
あかにぃ、まだ一緒に生きていこうね
Posted at 2023/01/31 14:54:17 | |
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