これまでいろいろなタイヤを見てきました。それぞれ特徴があり魅力もありますが、これがいいと思えるものがありませんでした。そんな中で、冬用ホイール換装に行った工場のおじさんがTOYOがいいと言っていたのを思い出し、ブリジストン、ヨコハマタイヤ、住友ゴムで納得できるものがないなら、もう一度TOYOタイヤを調べてみようということになりました。
TOYOタイヤの各製品については、一度調べたことがあるのですが、その頃はグレーディングにこだわりすぎており、Acしかないからということで深く調べていませんでした。その後、ポテンザ・アドレナリンRE004のようにグレーディングの無いものもあり、グレーディングは参考程度の扱いにするようにしましたが、国内3社と海外メジャーブランドを対象にしていたため、TOYOタイヤは置き去りにしていました。

TOYO TIRES Tire Catalogue 2022より抜粋
TOYOタイヤでサイズ(165/55R15)適合する銘柄は3つありましたが、グレードとコンセプトから判断して
TRANPATH LuKを詳しく調べることにしました。

TOYO TIRES Tire Catalogue 2022より抜粋
以前調べたときは製品情報のトップページしか見ていなかったので、キーワードを詳しく調べることにしました。まず最初、
T-MODEって何?コンピュータによる解析・シミュレーションのことでした。こういうソフトウェアは個人的には好きですし、仕事にしていたこともあります。次のワード、
Nano Balance Technology。コンパウンドに関する技術でした。こういう分野も好きだし、よくわかります(もと高分子化学専攻)。この二つの技術的側面、個人的にはどちらも共感できるものでした。その他、TRANPATH LuKの製品情報ページで目を引いたのは、ハイト系軽自動車の定義をきちんとしていることです。これまではハイト系といえばアルトやミラより背の高い軽自動車ぐらいにしか思っていませんでしたが、トレッド幅と車高の比率を基準にするというものです。タイヤを開発するにあたり、ターゲットとなる車の特性をきちんと定義できているのは重要なことだと思います。また、製品性能を見ると、各項目は静粛性をトップにバランスが取れています。これはBluEarth RV03CKとよく似た感じですが、TRANPATH LuKはトレッドパターンが個性的で他製品とは一線を画す魅力があります。タイヤの構造の説明を見たあと、例によってメーカーにタイヤ重量を問い合わせし、6.5kgとの回答を得ました。165/55R15サイズのタイヤとしては重い部類に入りますが、深溝設計でトレッドゴムが分厚い、サイド剛性も高いという丈夫で長持ちする設計と思われますので、妙に軽量化を意識したものより良いと思います。因みにミシュランENERGY SAVER4も同じ重量です。最後に費用対効果というより費用対満足度ですが、結構安く買えるので、レグノを買うより確実に満足度が高そうというのが結論です。
長い期間をかけてタイヤを調べてきましたので、途中に新製品が出たりもしましたが、結局、発売時期の古いTRANPATH LuKに落ち着きました。LE MANS Vは魅力的でしたが、今になって思えば、やはりタイヤのたわみが大きくロールが大きくなりすぎそうで、選考から外して良かったのかなと思います。RE004がレグノよりソフトというのは信じ難いし、ポテンザというスポーツブランドがデイズの足回りに合うかは微妙。TRANPATH LuKがデイズにも自分にも合っていると思います。
Posted at 2022/02/23 12:40:32 | |
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