おぽんちメモリアル

昔々、あるところに統合企画局さんという４㌧トラックの運転手がいました。
その日も彼は東京の甲州街道を走っていました。
この甲州街道は片側二車線なのに一車線の幅が４㌧トラックピッタリで、右折レーンがあるところでは更に道幅が狭くなってしまい皆難儀していたそうな。
そんな道を統合企画局さんが右側車線を走行していると、左側車線の前方にピカピカの新車らしきスープラが走っていました。
初心者なのかただ下手なのか、狭い道を左右に蛇行して、まるでおどおどした様な走り方をしていたそうな。
あまりに遅いスープラ、統合企画局さんは『よっこいせ』と、対向車線の隙を突いてスープラを追い越して、また車線にピッタリと合わせました。
するとどうでしょう、後ろに居たスープラは流れに合わせたのかトラックに並び挙動が激しく乱れました。
統合企画局さんは気にせずに車線を守り続けていました。
スープラの分の車線は空けてありましたがスープラは慌ててハンドルを左に切りガードレールに突撃してしまいました。
『ギー』『メギョ』色々な音を立てながら新車は事故車へと変貌を遂げました。
哀れ、こうして運転が下手なドライバーが一人退治されたということです。
その後、統合企画局さんは弔いの意味も兼ねて、車体に☆マークを指で書いたそうな。

めでたしめでたし。