FLATCORD フラットコード  

【こんな方におすすめします】
・ドア/窓/テールゲートを閉めたまま電源を取り出したい

【レビュー本文】
せっかくPHEVに乗っているのですから、外出先で1500Wの電源をスマートに使ってドヤりたいですよね。
ところがアウトランダーのコンセントは車内2か所のみで、車外にはありません。
大体のPHEV、EVは同じだと思います。

車内で電気製品を使うにはいいのですが、アウトドア用途での電気製品の使用は文字通り車外で使用したい訳です。
つまり車内のコンセントに接続した電源ケーブルを車外に伸ばす必要がありますが、この車に普通のケーブルを通す隙間はありません。※

キャンプ場等の自然豊かな場所で少しでも隙間を作ろうものなら、砂塵、雨、虫等がすぐ入ってきます。
車内を閉め切った状態で何とか電源を取り出せないかと調べていたらこの商品に辿り着き、購入しました。

世界で一番薄い0.9mm 延長コード フラットコード flatcode
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とにかく電源ケーブルを薄く平たくする事で、ドアやテールゲートの隙間に通しながら閉める事が出来るという、若干力技なアイデアで実現した商品となっています。
元はバリアフリー環境、屋外イベント、工事現場等でやむを得ず床に電源ケーブルケーブルを敷設するようなシーンを想定して作られたものですが、PHEV、EVで車外に電源を取り出す使い方はその応用で、公式にもアピールされている用途になります。

0.9mmという驚異的な薄さで、ドア、テールゲートに挟んだまま閉める事が出来ます。
実際に使ってみた様子は下記画像をご確認ください。

ドアでの使用も可能ですが、ドア形状が複雑である事から、平面的で凸凹の少ないテールゲート下辺の隙間に使用するのが最適かなと思いました。

このケーブルを挟んだ状態でもテールゲートは抵抗なく閉まりました。
１時間程度挟んだままにしてみましたがウェザーストリップに跡が残ることもありませんでした。

ケーブル側も安全試験を繰り返し行うことで高い耐久性を謳っており、フラット部の断線に対しては永久保証つきです。
ただし、この商品PSEマークが取得できていません。
100Vの電源ケーブルがフラット形状である事が認められないという経産省の判断だそうです。
個人的にはテールゲートで挟んだ程度では全く問題ない品質だと考えていますが、皆さんにおかれましては各自のご判断で購入、ご使用下さい。

PHEVでの暮らしが豊かになる素晴らしい商品ですが、延長電源ケーブルにしてはかなり割高です。
そこに価値を見出せる人にとってはかなり魅力的ではないでしょうか。

※
厳密には一応ラゲッジルームに電源ケーブルを何とか通せる穴が存在するようです。
ただ本当にケーブル径ギリギリなのでプラグ部は到底通せず、ケーブルだけ先に通して、その後プラグを付ける等の電気工作が必要です。
中学生の時にそんな授業もあったなーと思い出しますが、この穴は出来れば開いたままにしておきたいのでこの方法は見送りました。

何故かというと、乗用車のラゲッジルームにこっそり開いている穴は気圧を逃がすために設けられている事が多い為です。
ドアを閉める時、他のドアや窓が開いている方が軽い力で閉まる、という経験はありませんか。
他のドアや窓を閉め切った状態でドアを閉める時、瞬間的に車内の気圧が高まります。
大気圧より車内の気圧が高い状態では、ドアを閉める動きの抵抗となり、半ドアになりやすくなります。

この対策として、車内は完全に密閉するのではなく大体の車には気圧を逃すための穴があり、ラゲッジルームにある事が多いようです。
つまりこの穴を塞いでしまうとドアが閉まりにくく半ドアになりやすくなります。
アウトランダーのラゲッジルームにあるのもそれなのではないかと思っています。

実際、前車アバルト君のラゲッジ下にも明らかに意図して作られた通気口のような穴がありました。
デッドニング時にその穴を防音材で塞いでしまったところ、急にドアが閉まりにくくなりました。
これに外気導入のエアコンを組み合わせると普段のドア開け閉めに支障が出るレベルになりましたので、防音材はすぐ取り除いた事がありました。
イタ車の癖に一丁前に気密性があるじゃないかと見直したのが懐かしいです。