キャブレター バルブシャフトシール交換 ①
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長らく応急処置で対応していた、バルブシャフトシールからのガソリン吹き出し。
50km程度走らせると完全に雫になるのと、二次エアーによる信号待ちでの回転数アップが放置したくないレベルに。
2000回転ぐらいまで上がる時もあり、うるさいマフラーも相まって信号待ちでの人の目が気になるようになったので、流石に修理をすることに決めました。
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過去にヤフオクで買い、ある程度直してからしまっておいたキャブを取り出します。
購入時はバタフライ固着やら、スロットルワイヤーの金具が曲がってたりと色々ありましたが、一通り直してあるので綺麗です。
今はキャブレターの相場が上がってかなり高いので、訳ありとはいえ安いうちに買っておいてよかったです。
この車両のキャブに関してはみなさん色々と難儀してそうです。
3
直したと言ってもバタフライシャフトのシールや、その他パッキン類は変えてないのである程度新品に交換します。
パッキン類は純正で購入すると高いので、過去にヤフオクで買ったキットとアリエクで5000円ぐらいで売ってるキットの両方を使って組み立てます。
車両についてるキャブもヤフオク製のやつで組み付けて、現状問題ないので多分大丈夫です。
ただチョークのパッキンやバタフライシャフトシール等は含まれてないので、そちらは純正で買うしかないです。
チョークのパッキンがヤフーショッピングで在庫が少ないようなことが書いてあったので、直す人はさっさと買っておいた方がいいかもです。
中華品がないので在庫切れになると修理不能になります。
バタフライシャフトシールはパーツリストに設定がありませんが、普通に買えます。
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アリエク5000円キットの中身です。
前回はヤフオクで購入したキットは10000円だったので、半額になります。
アリエクキットはヤフオクキットと違い、フロートと連結部のパッキン、フロートバルブのホルダー等が付いてきます。
色々とついてきてお得だと思われますが、値段差分精度がヤフオクキットの方がいいです。
当初はアリエク製を転売ヤーがヤフオクで高値で売ってるもんだと思ってましたが、そういうわけでもなさそうです。
中華製<ヤフオク製<純正の順で値段と共に精度の差がありそうです。
追記
自分の買ったヤフオク製のキットはもう販売してないっぽいです。
R5.4/4現在売ってるキット類は完全にアリエクの転売品です。
見分け方としてはメインジェットの品番が上側ではなくサイドに打刻してあったり、ニードルジェットが無印。
パイロットジェットの段数が2段、ジェットホルダーの穴が8個だったりと、完全にここで紹介してあるアリエク製と形状が一緒の物です。
アリエクで5000円ちょいで買えるので、わざわざ高い金払って買う必要はないかと思われます。
届くのがアリエクより早いのと、不良品の混入が少ないのはあると思いますが、アリエクでも連絡したら交換品を送ってくれますので、やはり個人的にはなしかと思われます。
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ジェットホルダー。
左がヤフオク、右がアリエクです。
穴の大きさと位置が違います。
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穴の数も違います。
ヤフオク12個でアリエクが8個。
穴が大きい分数で燃調を合わせてる?
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ジェットニードル。
切り欠き位置が違うのと、アリエク製は数字等の表記がないです。
精度差は見た目ではわかりません。
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メインジェット。
アリエクは数字が上側に書いてないです。
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横側に数字が書いてあります。
横からだとあきらかにヤフオク製のが精度が良く、アリエク製はネジ山が貧弱です。
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スロージェットもネジ山がしょぼい。
見た目でアリエク製がどっちかわかりますね。
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チャンバーのネジ。
長さが違うしネジ山がガガガガッ。
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パイロットスクリューのバネ。
アリエク長さ違う見た目しょぼい。
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パイロットスクリュー。
いろいろ違うネジ山ガガガガッ。
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パッキン類は問題ないですが、ジェット系も交換する予定ならアリエク製はやめた方が良さげです。
中身を腐らせない限りは純正のジェット類が使えるとは思いますが。
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ヤフオク製のチャンバーパッキンは前のオーバーホールで使ってしまったので、今回は補充としてアリエク製を買ってます。
キャブのパッキンを入れ替えば節約できますが、今回は興味本意でアリエク製を買いました。
ジェット類の精度が甘いというのはありますが、フロート等がついていることを考えるとお釣りがきます。
純正だとチャンバーパッキン一個で800円ぐらいするので。
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足りないパッキンがあると困るのでoリングセットも一応買っておきました。
ヤフーショッピングで上がガソリン対応品ということで買いましたが、もともと持っていた下のセット(ガソリン対応と書いてない)と製造元同じっぽいです。
入ってる数とパッキンのサイズがそれぞれ違いますので、両方買っても損はないです。
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試しに1週間ガソリンにつけました。
右下が新品ガソリン対応。
左下が新品ガソリン対応表記なし。
上側がそれぞれガソリンにつけた後にハサミで切って引っ張った物です。
弾性はどちらも同じで、ある程度硬化してます。
ガソリンにつけた後の硬化具合は正常か判断できませんが、対応品も対応と書いてない方も同じ劣化具合なのでやはり製造元は一緒っぽいです。
ここまでやりましたが、キットのパッキンで事足りたので実際は使ってないです。
トップキャップについてる小さいパッキンを無くした際には使えそうです。
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問題のバタフライシャフトシール交換です。
まずバタフライとシャフトを切り離しますが、先に初期位置に戻せるようケガキ針でシャフトとバタフライにマーキングしておきます。
元位置からズレるといろいろとまずいらしいです。
素人が手を出しちゃいけない理由の一つです。
バタフライはネジ2個で止まってます。
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緩み防止で反対側がかしめてあります。
かしめを削らないと外せませんので、リューターで削ります。
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削る際に砥石をボディーに当てると吸気量が変わってお陀仏になるので気をつけて削ります。
シャフトやバタフライの面側は多少当たっても関係ないです。
大事なのはバタフライの側面と閉じる際に重なるボディー側です。
素人が手を出しちゃいけない理由の2つ目です。
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次に固定ネジを2個外しますが、かなり硬いのと、押し込む方向に力を入れるとシャフトが歪んでお陀仏です。
素人がry。
緩める際はドライバーにネジを緩める際の滑り止めみたいなのを塗り(名前忘れた)、ある程度の力で「おりゃ」っと一気に緩めます。
バタフライとボディーの隙間がギツギツなので、抜く際は力の加減と抜く向きや角度に気をつけます。
力を入れすぎるとボディーやバタフライが変形してこれまた吸気量がかわります。
素人がry。
写真ではいきなり全部分解されてますが、バタフライシャフトを外す際には横のナットをとる必要があります。(②で説明)
構成部品は少ないので組み間違いは少ないと思いますが、シャフトの間にあるプラ製のワッシャーを落として無くしそうになるので気をつけましょう。
自分はなんとか見つけました。
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パーツリストにないですが、シャフトシールは供給があります。
純正はフェルトですが、ゴム製にかわります。
というか今まででフェルト製のパッキンなんてお目にかかったことなかったです。
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ネットの情報によると向きはこうらしいです。
凹みがある方が外。
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組み付け前にボディーはサンエスで洗浄しました。
分解せずにキャブを灯油などにどぶ漬けしちゃいけない理由は、シャフトシールが痛むからですね。
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なんとかバタフライをシャフトに固定しました。
外したネジは削って再利用不可なので、ホームセンターで買ってきたm3のビスを使いました。
長いですが、まあ問題ないと思われます。
ビスはステンレスだと何かあった際に抜きづらいので鉄製を選びました。
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